石川県羽咋市にある「高澤醸造」の蔵が昨年の能登半島地震で被災しました。震災が起きたあの日から1年が経ちましたが、再建の見通しが立たず現在はただただ解体を待っている状況です。新しいみそ蔵を再建し「能登みそ」「かぶら寿し」「甘酒」など、美味しく健康的な能登の発酵文化を未来へ、そして全国へ伝えたい!皆さまのおかげで、総支援額500万円に到達しました!
当初の予想をはるかに上回るご支援、本当にありがとうございます!
皆様の温かいご声援によって、高澤醸造は味噌蔵の再建に向けた一歩を踏み出すことが出来ます。
終了日まで残り僅かとなりましたが、ネクストゴールを1000万円に設定させて頂きました。
御支援によって得た利益はみそ蔵再建工事の自己負担金として使わせて頂きます。(必要な資金・用途の詳細はページ下部をご覧ください。)
どうか最後まで応援よろしくお願いいたします。能登で昔ながらの味噌造りを行っている高澤醸造です。
高澤醸造の始まりは明治時代。能登の農家が持ち寄った米と豆を「味噌・こうじ」に加工する地域に根差したなりわいが始まりでした。
創業以来、能登の文化と共に歩んできた発酵ひとすじのお店です。地震による被災状況
昨年の能登半島地震でみそ蔵が被災し、大規模半壊になりました。
震災から1年。みそ蔵の内部には植物のツルが入り込み、クモの巣がはっていました。
壁や屋根が大きく崩落し、みそダルに突っ込んでしまっているものもあります。
みそ蔵だけでなく、作業所と社長自宅も準半壊になりました。温醸(おんじょう)室やこうじ室など、みそ造りには欠かせない施設も多数損害を受け、修繕や再建が必要です。
こうじ室(むろ)は壁が崩れラジエーターの配管が破損し、蒸気が噴き出るので応急処置で対応しています。
(左:解体中の温醸室)(右:再建中の温醸室)作業所内の温醸室に関しては営業継続のために修復が急務だったので、現在再建工事中です。
営業継続のために必要な施設の修繕・再建の見積もりを取った所、約2570万円ほど必要との事でした。(ページ下部に詳細な内訳があります。)
再建支援制度を利用できた場合、必要な自己資金は約670万円程度になる見込みです。
社長の自宅も被災しており資金繰りは厳しく、捻出するのが難しい金額となっております。高澤醸造の現状について
みそ蔵の被災、震災による人手不足や断水の影響などで暫くは生産量減少が避けられない状況です。
しかし、みそ蔵は大規模半壊になりましたが、幸いな事に長年受け継がれてきた「蔵付きの酵母」は健在でした。作業所も準半壊ではあるものの、作業自体は出来る状態にあります。その為、味噌造りに欠かせないこうじやかぶらずし、甘酒などはある程度これまで通り作ることが出来ます。
更に被災後すぐ、みそ蔵に貯蔵してあった味噌を綺麗な状態で持ち出すことが出来ました。これらの味噌を今回のリターン商品として扱っています。「発酵王国能登」伝統と文化のご紹介
能登では「日本酒」や「いしる(魚醤)」など、古くより様々な発酵食品が作られ、親しまれてきました。
高澤醸造も明治から今に至るまで、地元で取れた米と豆を「こうじ・みそ」に加工する事でその伝統を僅かながら支えてきました。
こうじを仕込む様子(高澤醸造)
更に、能登の発酵文化を語る時欠かせないものとして「どぶろく」「かぶらずし」「甘酒」があります。
能登では冬になると、それぞれの家庭で漬け込まれたかぶらずしと秘密のどぶろく(今はお店で購入するのが一般的)を楽しみながら新年を迎え、神社で甘酒を頂くという文化が古くからあります。
今回のプロジェクトでは味噌だけでなく、これらの多様な能登の発酵食品もリターン品として扱っています。【リターン品のご紹介】「能登みそ」
解体が決まったみそ蔵から持ち出した2年熟成もののお味噌です。
能登の「こうじ」を130%贅沢に使った、地元で愛されている能登みそ。
こうじのまろやかなコクにしっかりとした大豆の旨味。
こうじを長年作り続けてきた、高澤ならではの一品です。「かぶら寿し」
冬の能登の味といえばこれ。
高澤のこうじに地元産のかぶらとブリの刺身を漬け込んだ「こうじ漬け」です。
こうじの濃厚なコクと甘味、シャキシャキとした小気味よい歯ごたえのカブと脂がのった新鮮なブリ。
こうじを食べる為の漬け物と言っていいくらい、こうじが美味しい。いくらでも食べられる郷土料理です。
能登では冬になると多くの家庭で漬け込まれ、行事などに持ち寄って振舞われます。
購入すると高級品ではありますが、一度食べると珍重されてきた理由も理解できる一品です。「能登どぶろく 神酔酒(みよいざけ)」
元祖『能登どぶろく』、能登で古くから親しまれてきた伝統のお酒です。
地元の米、こうじ、水だけで仕込み、甘み・酸味・辛みが広がる深い味わいに仕上がっております。
どぶろくは古来より日本全国で神聖なものとして扱われており、現在でも各地で神に捧げるお酒として神事に使われています。
濾過しないのでにごり酒と比べるとまろやかな味わい、とろっとした口当たりになります。
初めての方や女性にも飲みやすい甘口と、昔ながらの辛口セットをご用意しました。
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。「能登甘酒」
石川県産のお米、能登の海洋深層水を使用しました。明治から発酵ひとすじ、高澤醸造の発酵技術で醸造した甘酒です。
酒粕ではなく米こうじからつくった甘酒なので、ノンアルコール、ノンシュガー。
甘酒は栄養たくさん。飲む点滴と言われる甘酒習慣、始めてみませんか?
ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミンB1、B2など甘酒の成分は点滴とほぼ同じです。
その他100種類以上の消化酵素も含まれ消化を助けてくれるので、体力が落ちる夏や産後、授乳期のお母さん、贈答品にもお勧めです。
腸内環境を整え快腸に。
甘酒は味噌、醤油、納豆などと同じ発酵食品です。
また、食物繊維やオリゴ糖も含み、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。
コウジ酸で美肌・美白効果も。
糀菌が発酵する過程で発生するコウジ酸には、シミの原因である過剰なメラニン生成を抑えてシミ、くすみを防ぐ美肌・美容効果があります。その他リターン品
この他にも、地元で人気のおかず味噌や甘こうじ味噌(更にこうじの量が3割増し)など、様々なリターンをご選択いただけます。
リターンがご不要な方向けに、御支援のみのプランもございます。必要な資金の詳細と使い道
地震で被災した施設を復旧するには総額2570万円程かかる見込みです。
石川県なりわい再建支援を利用できた場合、約670万円が自己資金として必要になります。
今回のクラウドファンディングで得た資金は、施設修繕の為の自己資金の一部、リターン経費、プロジェクト運営費に充てさせていただきます。
ネクストゴールに向けて
ネクストゴールを目指す理由① 再建工事の自己負担金にあてる為。
集まった支援金の半分以上が原材料費・送料、運営費等の経費になります。
その為再建に必要な自己負担金(670万)を集めるには1000万円以上の御支援が必要です。
当初はここまで多くの支援が集まるとは思っておらず、残りは手出しで賄う予定でしたが、何卒ご理解の程よろしくお願い致します。
理由② 震災で失われつつある能登の発酵文化を守り、全国へ届けるために。
地震で失われつつある能登の発酵の灯を守る為、全国に知ってもらう・届ける活動の一環としてクラウドファンディングを継続したいと考えています。
500万円達成はゴールではなく、世界的に見ても珍しい「能登の発酵文化」を未来へ繋ぐ新たな挑戦へのスタートであると考えています。
どうか、最後まで応援よろしくお願いいたします!
スケジュール1月末 クラウドファンディング開始4月~ 味噌等リターン品発送開始4月 みそ蔵解体開始(予定)7月 みそ蔵再建工事着工(予定)8月 みそ蔵再建完了(予定)11月 かぶら寿し等リターン品発送
※3/25追記。 現在、能登では再建工事の需要増加に伴い建築資材の高騰、労働者の不足などが発生しております。その為工事にかかる費用が非常に高くなり、着工時期に関しても先送りになるケースが多発しております。本プロジェクトでは4月より解体、8月に完成の予定としておりましたが、前述の理由により時期が大幅に前後する可能性があります。ご了承ください。
私たちの想い
「地域の文化と共に歩んできた能登伝統の発酵技術を未来へ、全国へ」
そんな思いを胸に、震災からの復興に向け少しずつ前向きに歩みを進めていきたいと思っています。
皆さまの温かいご支援が、能登の発酵文化、能登の笑顔を支える大きな力になります。
みそ蔵再建の為、ご支援・ご協力の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
[酒類販売管理者標識]
・販売場の名称及び所在地 高澤醸造株式会社 石川県羽咋市下曽根町ノの部50番地・酒類販売管理者の氏名 高澤理八・酒類販売管理研修受講年月日 2025年2月5日・次回研修の受講期限 2028年2月4日・研修実施団体名 砺波小売酒販組合