【能登の発酵文化を未来へ】能登半島地震で大規模半壊になった味噌蔵を再建したい。

2025.01.30 20:43
石川県羽咋市にあります、明治創業こうじ屋「高澤醸造」の蔵が能登半島地震で被災しました。震災が起きたあの日から1年が経ちましたが、再建の見通しが立たず解体をただただ待っている状況です。新しいみそ蔵を再建し、「能登みそ」「かぶら寿し」「能登甘酒」など、美味しく健康的な能登の発酵文化を未来へ残したい。
当プロジェクトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
能登半島で味噌や郷土料理の製造を行っている「高澤醸造」と申します。
高澤醸造の起源は明治時代。能登の農家が持ち寄った米や豆を、味噌やこうじに加工するなりわいが始まりでした。
創業以来、能登の文化と共に歩んできた発酵ひとすじのこうじ屋です。
その高澤醸造の味噌を保存・熟成する為のみそ蔵が、去年発生した能登半島地震によって被災。大規模半壊になり解体を余儀なくされました。被災状況の詳細
壁や天井、蛍光灯が崩れ落ち、味噌ダルに突っ込んでいるものもあります。
奥の部屋も壁、屋根の多くが崩落しました。
震災から1年の時間が過ぎ、蔵の内部にはツルが生えクモの巣がはってしまいました。
常に雨漏り、雨ざらしになる為、みそ蔵としてはもう機能しません。
その他にも、作業所と自宅が準半壊。温醸室、こうじ室、各種設備、物置など、様々な施設が損害を受けました。
作業所の壁も崩れました。
温醸(おんじょう)室は壁やラジエーターが破損し、蒸気が噴き出ているので応急処置で対応しています。
物置は倒壊しました。
(左:解体中の温醸室)(右:再建中の温醸室)作業所内の温醸室に関しては修復が急務である為、現在再建工事中です。

営業継続のために必要な最低限の施設の修繕・再建の見積もりを取った所、約2570万円ほど必要との事でした。
石川県なりわい再建支援という制度(最大4分の3補助)を利用できた場合、必要な自己資金は最低でも約670万円程度になる見込みです。
自宅も被災しており資金繰りが厳しく、捻出するの難しい状態です。高澤醸造の現状について
貯蔵用のみそ蔵が使えない、味噌ダルの損壊、人手が足りない、水が来ない、などの理由で冬の仕込みが十分にできず、しばらくは生産量の減少が避けられません。施設復旧の目途も今の所立っておりません。
能登半島では地震の被害があまりに甚大だった影響もあり、未だに建物の解体、復興が思うようには進まず、もどかしい気持ちで過ごしています。解体業やボランティア、関係各所の方々には頭が下がる思いです。
今回味噌蔵は被災しましたが、幸い長年受け継がれてきた「蔵付きの酵母」と作業所内部は健在でした。その為、味噌に欠かせない「こうじ」や「かぶらずし」、「甘酒」などに関しては変わらず作ることが出来ます。
更に、被災後すぐにみそ蔵に貯蔵してあった味噌を綺麗な状態で持ち出すことが出来ました。それらの味噌を今回のリターン商品として扱っています。
高澤醸造が味噌蔵を再建し、今後も味噌づくりを続けて行く為に、どうかご支援の程よろしくお願いいたします。「発酵王国能登」伝統と文化
能登では「日本酒」や「いしる(魚醤)」など、古くより様々な発酵食品が作られ、食されてきました。
高澤醸造も明治から今に至るまで、地元で取れた米や豆を「こうじ・みそ」に加工する事でその伝統をわずかながら支えてきました。
また、「甘酒やどぶろく」「かぶらずし」は能登の発酵食文化を語るには欠かせない食べ物です。
昔から、能登では冬になるとそれぞれの家庭で漬け込まれた「かぶらずし」と秘密の「どぶろく」(今はお店で購入するのが一般的)を楽しみながら新年を迎える、というのがお決まりの習慣になっております。
能登で脈々と受け継がれてきた伝統の発酵食文化を絶やすことなく未来へ繋いでいきたい。
私達高澤醸造はそう願っています。リターン品のご紹介「能登みそ」
解体が決まったみそ蔵から持ち出した2年熟成もののお味噌です。
能登の「こうじ」を130%贅沢に使った、地元で愛されている能登みそ。
こうじのまろやかなコクにしっかりとした大豆の旨味。
こうじを長年作り続けてきた、高澤ならではの一品です。「かぶら寿し」
冬の石川、冬の能登の味といえばこれ。
こうじをふんだんに使用し、地元産のかぶらとブリの刺身を漬けた「こうじ漬け」です。
見た目こそ癖が強いですが、シャキシャキとした小気味よい歯ごたえのカブと脂がのった新鮮なブリ、そして何よりこうじの濃厚なコクと甘味。
こうじを食べる為の漬け物と言っていいくらい、こうじが美味しい。あっさり美味しくいくらでも食べられる郷土料理です。
能登では冬になると大半の家庭で自作されており、様々な材料、漬け具合で楽しまれ、行事などに持ち寄っては振舞われています。
購入すると高級品ではありますが、一度食べると珍重されてきた理由も理解できる一品。
こうじは癖が無く、フワフワで甘くコクもあるので洗わずにそのままお召し上がりください。「能登甘酒」
石川県産のお米、能登の海洋深層水を使用しました。明治から発酵ひとすじ、高澤醸造の発酵技術で醸造した甘酒です。
酒粕ではなく米こうじからつくった甘酒なので、ノンアルコール、ノンシュガー。
甘酒は栄養たくさん。飲む点滴と言われる甘酒習慣、始めてみませんか?
 ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミンB1、B2など甘酒の成分は点滴とほぼ同じです。
 その他100種類以上の消化酵素も含まれ消化を助けてくれるので、体力が落ちる夏や産後、授乳期のお母さん、贈答品にもお勧めです。
腸内環境を整え快腸に。
 甘酒は味噌、醤油、納豆などと同じ発酵食品です。
 また、食物繊維やオリゴ糖も含み、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。
コウジ酸で美肌・美白効果も。
 糀菌が発酵する過程で発生するコウジ酸には、シミの原因である過剰なメラニン生成を抑えてシミ、くすみを防ぐ美肌・美容効果があります。その他
当初どぶろくをリターン品に追加する予定でしたが、商品の準備が間に合いそうにない為掲載を見送らせて頂きました。もし準備が出来ましたら順次追加いたします。
この他にも、人気のおかず味噌や甘こうじ味噌(更にこうじの量が3割増し)など、様々な商品がございます。
リターンがご不要な方に、御支援のみのプランもございます。資金の使い道について
地震で被災した施設を復旧するには総額2570万円程かかる見込みです。
石川県なりわい再建支援を利用できた場合、約670万円が自己資金として必要になります。
今回のクラウドファンディングで得た資金は、施設修繕の為の自己資金の一部、リターン経費、プロジェクト運営費に充てさせていただきます。スケジュール1月末  クラウドファンディング開始4月~  味噌等リターン品発送4月   みそ蔵解体開始7月   みそ蔵着工8月   みそ蔵再建完了11月  かぶら寿し等リターン品発送
私たちの想い
「能登半島の伝統と文化を絶やさず、地域と共に未来へ、日本全国へ繋ぎたい。」
そんな思いを胸に、震災からの復興に向けて少しずつ歩みを進めていきたいと思っております。
皆さまの温かいご支援が、能登の発酵文化、ならびに能登地域の人々を支える大きな力になります。
どうそよろしくお願いいたします。

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