500年の時を超え、花が語る相阿彌眞相の精神 -華道相阿彌流が記念華展の開催概要を発表-

2025.03.10 20:43
相阿彌流
2025年は足利将軍家に仕えた室町時代の文化人・相阿彌眞相の没後500年。彼と室町幕府8代将軍・足利義政の交流に端を発し、相阿彌眞相の精神・花型を継承する華道相阿彌流が、北鎌倉の名刹で古典の神髄を披露

華道相阿彌流(かどう そうあみりゅう/本部:東京都新宿区、代表:第21世家元 横地画抱/以下、「相阿彌流」)はこのたび、開祖・相阿彌眞相(生年不明~1525年)の没後500年を記念すべく、2025年4月28日・29日の2日間、北鎌倉・円覚寺にて『開祖相阿彌眞相没後500年記念華展』を開催いたします。
なお、本華道展は、メディア・報道関係者向けに招待券を発行し、ご来場・取材を受け付けております。
開催概要
本華展の概要は、下記の通りです。
なお、誠に勝手ではございますが、本華展は招待制とさせていただきます。
お申込み等なく当日会場へお越しいただいてもご入場いただけませんので、ご注意ください。
『開祖相阿彌眞相没後500年記念華展』開催の経緯
相阿彌流は、本華展を開祖・相阿彌眞相(そうあみ しんそう/生年不明~1525年)の没後500年を記念し、その精神と花型の継承を現代に示す貴重な機会と位置付けています。

相阿彌眞相は、室町幕府の同朋衆として足利将軍家の側近を務め、絵画・造庭・建築から宝物の鑑定に携わるなど幅広い芸術分野で活躍した人物です。
華道においても、その思想と理念を後世に遺しており、彼の名を冠する当流・相阿彌流は500有余年の時を超えて今日まで受け継がれています。

本華道展は、単に華道作品を展示する場に留まらず、相阿彌流が代々継承してきた精神と花型を通じて、花とのこころと古典の本質に触れる機会となります。

相阿彌流には相阿彌眞相の「生花は花を生くるにあらず、心を生くるなり」という言葉が伝えられています。
これは、花を生ける行為を通じて人間性を磨くことを重視した相阿彌眞相の精神性を象徴するものであり、今日の当流においても厳格に重んじられる道標です。

本華展では、この相阿彌眞相の精神を体現する作品が一堂に会し、皆さまに500余年の伝統とその奥深い世界観を伝えます。
華道相阿彌流について
華道相阿彌流は、室町時代に端を発し、500年以上の歴史を持つ華道の流派です。
室町幕府の足利将軍家に仕えた相阿彌眞相の精神と花型を基盤とし、花を生けることを通じて精神の研鑽を図ることを主眼に置いています。

流派のあらましは第8代将軍・足利義政と相阿彌眞相の間の次のようなエピソードに端を発します。
足利義政が軍学の稽古のために相阿彌を伴って八瀬大原を訪れた際、群生する葉蘭(ハラン)が義政公の目に留まった。
義政公は相阿彌に「これを生けてみよ」と命じたが、出先であるため花器の用意もなかった相阿彌は、馬盥(ばだらい)を花器に代用し、轡(くつわ)を花留めとして葉蘭を生けた。
ところが、それを見た義政公は「まだ風情が足りぬ」と評した。
そこで相阿彌は、兵士たちの演習風景を見て着想を得、彼らの陣形をヒントに葉蘭を再構成することにした。
そして隊列の入り乱れる様を葉蘭によって表現してみせたところ、これを称賛した義政公はこの教えを後世に伝えるよう相阿彌に勧めた。

足利義政公とのこのやり取りが相阿彌流のはじまりだと伝えられており、このときの葉蘭のいけ方が、現在にまで当流に伝わる「魚鱗鶴翼の花型」の由来とされています。
相阿彌流家元・横地画抱による葉蘭の作品例。葉によって様が魚鱗の陣・鶴翼の陣の入り乱れる様を表現する無二の造形技法を誇る。

会場・円覚寺について
円覚寺総門

円覚寺は、鎌倉時代末期の1282年に鎌倉幕府第8代執権・北条時宗によって創建された臨済宗の名刹です。

創建以降鎌倉時代を通じて幕府・北条氏に保護されてきた一方で、円覚寺は室町幕府の庇護も受けてきた寺院でもありました。

足利尊氏による「五山」選定を経て、足利義満の時代に「京都五山」と肩を並べる「鎌倉五山」第2位に位置付けられた円覚寺には、足利尊氏筆の法華経(焼失)や足利義満筆の額字(現存・重要文化財)が蔵されており、実は足利将軍家との直接的な縁も深い寺院なのです。

こうした歴史的背景に円覚寺との強いつながりを見た相阿彌流は、京都・花の御所から遠く関東の地で相阿彌眞相を記念する華展を開くならば当地のほかないと、北鎌倉・円覚寺を会場として選びました。
【メディア関係者の方へ】ご来場・取材のご案内
『開祖相阿彌眞相没後500年記念華展』は招待制となっております。

メディア・報道関係者の皆さまには、事前のお申込みをいただければ当流より招待券を送付いたします。
ご観覧後に記事化・掲載をご検討いただくかたちでも結構ですので、お気軽にお申込みください。

また、相阿彌流第21世家元・横地画抱や流派関係者・出瓶者へのインタビュー取材をご希望の媒体様に関しましても、事前にご連絡をいただければお受けすることが可能です(複数社様よりご希望があった場合には、当流にて日時の調整をさせていただきます)。

インタビューの有無にかかわらず、ご来場を希望されるメディア・報道関係者様は下記のフォームよりお申込みください(受付期限:2025年4月20日)。
Googleフォームに移動します


皆さまのご来場・ご取材を心よりお待ち申し上げております。
本件に関するお問い合わせ先
『開祖相阿彌眞相没後500年記念華展』についてご質問等がある場合は、下記の連絡先までお問い合わせください(一般のお問い合わせ・取材のお問い合わせ共通)。
なお、本華展および相阿彌流に関する詳しいご案内をPDFにて用意いたしました。
メディア関係者様向けのFAQもまとめておりますので、ご取材・ご執筆にお役立てください。
◆華道相阿彌流 公式Webサイト:
◆華道相阿彌流 公式Instagram:

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