あの「ビリヤニ大澤」監修! 炊飯器で作れるビリヤニキット、第一弾は……イノシシ⁈

2024.12.14 04:13
最近はコンビニでもシリーズ化し、レトルト製品まで登場している日本のビリヤニ。もはやブームとは呼べない流れをリードする名店のひとつ、東京・神田の「ビリヤニ大澤」と組んで、大澤シェフの唱える「炊き立てにあらずんば……」を家庭でも失敗なく楽しめるキットを、ジビエ屋の私たちが作りました。なんと、イノシシで。ビリヤニは〈炊き立て〉だよね、と判っている皆さまに……
巷では「世界三大炊き込みご飯」とも評される、ビリヤニ。インドやパキスタンなどにルーツのある、インド亜大陸からアジアや中東に広がってきた肉とスパイスの炊き込みご飯です。かつては「限られた店でしかオーダーできないメニュー」であり、あるいは「スパイシー炒飯とカレーを混ぜたなんちゃってビリヤニ」の地雷を踏んだりもしたものですが、近ごろは日本でも広く知られるようになり、コンビニエンスストアのチルド弁当で「初めてのビリヤニ」を体験した人も少なくないと思います。
でも、そんなトレンドを横目で見ながら、真のビリヤニ好きは「やっぱり炊き立てじゃないとね〜」なんて思いつつ、いまや国内三名店とも称されるようになった「ビリヤニ大澤」の予約が、なかなかスケジュールを合わせられなくて困っていました……え、困っていませんでした? いや、私たちは困ってたんです。
そこで、作ることにしました! 自分だけの「炊き立てビリヤニ」が楽しめる、家庭の炊飯器で簡単にできるキット。メインの具材に、特別に調合されたスパイス、オイル、バスマティライスまでをセットにした、誰が作っても失敗しない「毎日のビリヤニ」です。

それも、よりによってイノシシで!
開発には、東京・神田の「ビリヤニ大澤」オーナーシェフの大澤孝将さんにご協力をいただきました。そして大澤さんに投げたテーマは、ジビエ屋の私たちにとって決め球のひとつである「イノシシ」を使ったビリヤニです。
ムスリム社会を中心に発展してきたビリヤニ文化の中には、ハラールではないブタのメニューは基本的にはありません。ましてその原種であるイノシシのビリヤニだなんて……ああ、実はこれ、まさに「日本のビリヤニ」ならではの美味しさなんです!
ここ数年で一気に広がってきた日本のビリヤニ文化が、古くからシカやイノシシに親しんできた日本の獣肉食文化と、ついに出会いました。そんな時代にコレを試さないなんて、もったいないと思いませんか?

私たちクイージは、ジビエ専門の肉屋です。
前置きが長くなってしまいましたが、私たち「株式会社クイージ」はジビエ、すなわち狩猟によって捕獲された野生の肉をメインに扱う食肉販売業者です。もともとは飲食店に向けた狩猟肉の卸販売として、ジビエの伝統があるフランス料理のレストランに国内産では最高レベルであろう3週間熟成のエゾシカなどを使っていただいていましたが、その後に新しい拠点を設けてイノシシも多く取り扱うようになり、並行して一般小売販売のオンラインストアにも力を入れてきました。
創業の当初はジビエ料理を出すレストランがまだまだ高級店に限られていたこともあり、もっとジビエの美味しさをを知ってもらいたいという思いから、本業のかたわらで(おそらく)世界初のエゾシカ専門カフェを営んだりもしていましたが、やがてジビエの普及が進み、カジュアルな飲食店のメニューでも見かけることが増えてきたのは、皆さまご存知の通りです。そんな中で私たちも、精肉の販売だけでなくハムやベーコン類から、缶詰やレトルト商品へと展開を広げてきました。
今回のビリヤニキットではメインの具材にイノシシを選んでいますが、それは単なるイノシシ肉ではなく、オリジナルレシピで料理として完成させた「イノシシ肉のスパイス煮込み」の缶詰です。すでにご好評をいただいている定番の缶詰を素材にして、特別に調整したスパイスとオイルを組み合わせたら、素晴らしい美味しさなのに誰でも失敗しない簡単なビリヤニができるのでは……そんな夢のような話を実現させるため、スパイスの選択からオイルの分量まで、大澤さんには存分に悩んでいただきました。
その成果が、シリーズ第一弾としてご紹介する、炊飯器で炊ける「イノシシビリヤニ」です。ブタやイノシシを食べないムスリムの皆さまには申し訳ないと思いますが、日本の狩猟肉文化に長らく関わってきた私たちとしては、国産ジビエの王道のひとつであるイノシシをビリヤニに使わないなんてもったいないことはできなかったのです。
……ね、食べたくなってきた、でしょ?

「肉を缶詰にしたことで、めちゃくちゃ美味しくなる」
今回のレシピ開発で大いに悩んでいただいた大澤さんからは、こんなコメントをいただきました。いったん料理として完成している「イノシシ肉のスパイス煮込み」の缶詰を、多種多様なスパイスとオイルの組み合わせの中から最適な調合を導き出して、ゴキゲンなビリヤニにアップグレードさせる──こんなことが相談できる人は他にいませんでしたが、何度も試作を重ねた最新のレシピは、さすがのバランスになっています。
ビリヤニ好きな皆さまならお判りだと思いますが、単純に表現すれば「カレーを作ってから米と合わせて蒸し上げる」という料理2回分の手間をかけるところが、ビリヤニの美味しさであり、また難しさです。毎日2回の炊き上がりがルーティンになっている「ビリヤニ大澤」ですが、その1セットの作業時間は6時間とも6時間半とも聞きました。そんなプロセスを一気に短縮し、しかも失敗しないように下準備まで終わらせているところは、このビリヤニキットが〈缶詰〉を使っている大きなポイントです。ベースとなる「イノシシ肉のスパイス煮込み」を仕込んだら、缶に詰めて密封し、圧力鍋で加熱します。つまり、缶の中でじっくりとコンフィのような仕上がりになって、その缶を開けるまでスパイスの香りを逃すことはありません。
もうひとつポイントがあるとすれば、その缶詰を作っている厨房が、とても小規模なことでしょうか。大きな缶詰工場で見るような充填設備はなく、ひと缶ずつレードルで詰めています。実はこれ、充填チューブの内径の制限がないので、ゴロゴロの素材をそのまま使えるんです。ゴロっとした肉、お好きですよね?

リターンは「イノシシビリヤニキット」のみ!
このプロジェクトでのリターンは、ご紹介した「イノシシビリヤニキット」のみです。この「イノシシビリヤニキット」を商品として販売する前に、国内最大のクラウドファンディングサイトであるCAMPFIREで、多くのジビエ好き、ビリヤニ好きの皆さまにこの商品を手に取っていただきたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。
そして、プロジェクトのタイトルに「第一弾」と書いたように、この「イノシシビリヤニキット」を皮切りに、他のジビエ肉でもビリヤニキットを作っていきたいと考えています。皆さまからいただいたご意見やご要望は、今後のビリヤニキットを展開していくうえでも、大きな指針になると思います。
ぜひぜひ、この機会にお試しいただき、ご感想をお聞かせください。

現在の準備状況
イノシシビリヤニキットの製造を行うのは、島根県美郷町にある弊社の美郷支店です。現在はそちらで、スパイスソースの製造とバスマティライスの袋詰め作業のテストが進行中です。弊社はすでにレトルト商品を開発、製造している会社ですが、数種類のスパイスと米油のみ、という今回のスパイスソースは、これまで手掛けてきた商品とは作業工程が異なる商品ということで、何度もテストを重ね、調整を行っています。
リターンについて
「イノシシビリヤニキット」を、リターン品としてお届けします! キット内容は2人前、炊き上がりで500グラム超になります。
・イノシシ肉のスパイス煮込み(200グラム)1缶
イノシシの肉を、8種類のスパイスとトマトでじっくりと煮込みました。挽きたてのスパイスの香りとトマトの酸味、ピーマンのほろ苦さがマッチした、エキゾチックな大人の味わいです。無添加、無着色で、ひと缶ずつ手作業で調理、充填、巻締をしています。手作業だからこそ実現できる、ゴロっと入った食材の旨みを、ぜひお楽しみください。
・スパイスソース(42グラム)1袋
大澤シェフ監修のもと、10種類のスパイスと国産の米油を合わせ、香りを引き出すためにていねいにテンパリングしました。ビリヤニにふさわしい豊かな香りを立てるために、スパイスはフレッシュなものを、粗めに挽いたり、ホールで加えたり、それぞれ使い分けています。
・バスマティライス(150グラム)1袋
ビリヤニに欠かせないのは、なんといってもバスマティライス。使いやすい量として、1合分の小分けにしました。

作り方は、いたって簡単!
軽くすすいだバスマティライスをボウルなどで30分浸水させてから、炊飯器の内釜にイノシシ肉のスパイス煮込み、スパイスソース、ザルなどで水を切ったバスマティライスの順に入れ、最後に規定量の水を加えてスイッチを押すだけ。軽く混ぜてから炊いても美味しいのですが、混ぜずに炊いて、ムラのあるところを上手く取り分けるのも気分です。早炊きモードがオススメです。

スケジュール
2024年12月13日 ── クラウドファンディング開始
2025年1月13日 ── クラウドファンディング終了
2025年1月下旬 ── リターン発送予定
なお、本プロジェクトはAll-In方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。プロジェクトが終了したのち、1月下旬ごろにご用意ができしだい、随時発送させていただきます。

「ビリヤニはインドで生まれ、やがて日本で発展した」
これは、いよいよ覚悟を決めて「ビリヤニ大澤」を立ち上げることになった大澤さんが語っていた〈夢〉です。今回のプロジェクトは、私たちにとっても新しい挑戦ですが、この「イノシシビリヤニキット」が皆さまに喜ばれ、その先にまた違った具材で「炊飯器ビリヤニ」シリーズが続いていけば、大澤さんの夢の実現に一歩前進し、私たちの食の未来は、もっと楽しく、面白く、美味しく、そしてスパイシーになるんじゃないか、と考えています。
この「イノシシビリヤニキット」を、パクチーやコーラ、お好みのライタなどを添えて、ぜひお楽しみください。そして皆さまどうぞ、応援よろしくお願いいたします!

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