おひさまの丘は、2016年に開校した、シュタイナー教育を実践するNPO法人、全日制の小中一貫校です。規模の小さい学園は、安定的な運営を目指して日々奮闘しています。子どもたちの学びの充実、新たな教員の雇用、学園のことをもっと広く知っていただきたい!という願いからクラウドファンディングに挑戦します!
〔12.2追記〕
【プロジェクトにご支援いただきました皆さまへ】
お陰さまで目標金額200万円を達成することができました!
ご支援いただいた方、プロジェクトページの拡散にご協力いただいた方、
皆さまお一人お一人のお力に背中を押され、
ここまで来ることができました。心より感謝申し上げます。
終了まで残り8日を切りました。
私たちは、ここから新たに「ネクストゴール250万円」にチャレンジします!
最終日まで私たちの活動について、広く皆さまに知っていただき、
東北の小さなシュタイナー学校を支えていただけるよう、
さらにご支援の輪を広げたいと思っています。
【これから寄せられるご支援の使い道について】
今後いただいたご支援は、今年度、来年度、
さらにその先もおひさまの丘が存続するために使わせていただきます。
すでに多くのご支援をいただいていますが、
子どもたちの健やかな教育環境を守るために、まだ十分とは言えません。
皆さんから分けていただいた「思い」は、私たちが明日もおひさまの丘に集い、
子どもたちを育む力へと変わります。
さらにプロジェクトページのシェアや、ご支援をいただけたら、
私たちにとって大きな励みとなります。
子どもも大人も、誰もが人間らしく、私らしく生きられる場所、
おひさまの丘の挑戦を、どうか引き続き応援してください!
本ページをご覧いただきありがとうございます。
私たち「NPO法人おひさまの丘宮城シュタイナー学園」は、仙台市青葉区に位置する保存緑地に囲まれた、小中一貫の全日制シュタイナー学校です。
2011年、大震災を経験した宮城県で、「子どもにも大人にも癒しが必要だ、人を癒す力がシュタイナー教育にはある。」そして「誰もが健やかに生きられる社会を創造したい」と願う大人が集い、教育芸術と呼ばれるシュタイナー教育に、未来への可能性を見出し、開校に向けて学びを深めてきました。
2016年、多くの方々の助けをいただいて、5人の子どもたち・3家庭による、小さな学び舎が誕生しました。以来、教師と保護者が手をたずさえ、健やかな学びを守るために力を合わせてきました。9年目の現在、17名の子どもたちが通い、大家族の兄弟姉妹のように支え合いながら育っています。
学園では、運営のあらゆることを、教師と保護者で協力・分担しています。
今回のクラウドファンディングに向けても、保護者、担任教師、専科教師が集いました。どんな想いをみなさんに届けたいか、どんなリターンが喜んでいただけるかなど、さまざまに意見を出し合いプロジェクトを進めてきました。
保護者と教師によるプロジェクトチーム(写真に写っていない方も!)
おひさまの丘の朝は、子どもたちと教師の挨拶によって始まります。蜜蝋ろうそくに灯りをともし、グロッケン(金色の鉄琴)の音色に合わせて、歌うように子どもたち一人ひとりの名前が呼ばれます。
子どもたちはゆっくりと返事をして、教師と呼吸を合わせます。そうして、朝の歌を歌い、詩を唱えてから、子どもたちは歌と動きに導かれるように、その日の授業に入っていきます。
授業はいつも、歌と詩、輝く色彩と物語と共にあり、生き生きとした創造性によって紡がれています。子どもたちは、教師が描く黒板絵をお手本に、蜜蝋クレヨンや色鉛筆で、自分だけの教科書を作り上げていきます。
芸術の息吹で満たされた授業は、子どもたちの頬を赤く染め、子どもたちは全身で学びながら、思考・感情・意志のバランスが取れた人間として成長していきます。
授業を通して世界の美しさ、不思議さに出会い、ワクワクしながら、学びの旅を続けています。
例えば私たちは、旅をしながら、その日の思い出を、数値で測ったりするでしょうか。どんな輝かしい思い出も、大切な経験も、計量化してしまえば、一気に薄っぺらく、色褪せて見えることでしょう。
シュタイナー教育では、子どもたちの学びを点数で評価することは行なっていません。日々の学びが、子どもたちの魂の奥深くで眠り、いつかふさわしい時期に、人生を自分で切り開く力へと変容することを願っています。
カリキュラムは、子どもたちの魂の成長に寄り添ったきめ細やかな学びが用意され、全ての科目が横断しながら手を取り合い、教師は、子どもたちがこの世界でたった一人の「私」へとなりゆく旅の伴走者であり続けます。
シュタイナー教育は「自由への教育」です。自由とは、この世界で自分は何を為すべきなのか、自分で考え、自分で行動する、そのような在り方を示しています。
数のエポック 割り算/世界史 ローマシュタイナー教育によって育まれる、柔らかな瑞々しい心と、よく働く手足と、あたたかな知性は、きっと本当の自由へと、子どもたちを導いてくれるでしょう。
誰もが自分の本当の望みに気づき、人間らしく、私らしく生きられるように、シュタイナー教育には、そんな願いと励ましが込められています。
2023年の報道によると、日本全国で小学校から中学校まで、不登校の子どもは過去最多の29万人に上ります。 また、精神疾患によって病気休職する公立学校の教員も増え続け、こちらも過去最多の6000人以上となっています。
今、日本の公教育は重い課題を抱え、その歪みは大人たち、子どもたちに、大きな影を落としています。教育は社会の鏡でもあります。
あらゆる事象が分断され、細切れになり、受け止められることなく、表層を流れていく社会で、大人も子どももいつしか、息をすることを忘れ、駆り立てられるように生きることを強いられているのかもしれません。
こうした現状から、近年、公教育ではなく、おひさまの丘のようなオルタナティブな学びの場を選択する家庭が増えています。学園でも、県外など遠方から入学されるご家庭や、不登校を経験して編入学を希望される方もおられます。
でも、そうした家庭や教育事業に対して、公的な支援は全くありません。おひさまの丘も、各家庭からの運営費と、NPO法人の正会員・賛助会員費、ご寄付によってかろうじて運営を続けています。
家庭の経済的な負担は大きく、それを理由に入学を諦めるご家庭も少なくありません。教師たちの生活を支える給与も十分には支払いができていない状況です。
設立当初から苦しい経済状況が続いていますが、マルシェなどのイベント出展や、授業体験会などを通して、私たちの教育活動をより多くの方に知ってもらい、シュタイナー教育への関心を高めることで、経済的に持続可能な運営への道がないか、模索してきました。
左 マルシェへの出展 /右 大人のための夜間クラス・ケトルクラス
手探りの日々の中、学園はこれまでも多くの方の支えられ、今日までの歩みを続けています。
2020年にはご寄附を募り中等部のための新しい校舎を購入し、2021年にはクラウドファンディングによって、目標金額を越える多くのご支援をいただくことができました。
左 2020年、新校舎の掃除・改装スタート!/ 右 2021年から3年間、創作室として使い、今春からは9年生教室に生まれ変わりました!
2022年、1期生の子どもたちが中等部校舎に手づくりの看板を設置。
あらためて、現在に至るまでのたくさんのご支援に心よりお礼申し上げます。
「公的な支援がない。」ということは、財政面だけでなく、教員確保においても課題を抱えています。私たちは、シュタイナー教育について学び、教師として立つ大人との出会いを願い、2013年度、2017年度、2022年度に、それぞれ2年に渡る教員養成講座を開講してきました。
おひさまの丘で新たに教師として立つ人材を育てること、まずは大人が本来のその人らしく生きること、この二つの目標を据えて開いた講座は、私たちに多くの実りをもたらしてくれました。
学園では、未だ担い手不足が続いている現状はありますが、多くの受講生の皆さんが、今も様々な形でご自身の学びを社会に還元されています。
おひさまの丘では、来年5月から新たに教員養成講座を開講します。
私たちは、子どもたちに寄り添い導く教師の誕生、そして来年度の新入学や編入学のご家庭、共に学園を創っていく仲間との新たな出会いを心から願っています。
「そのために、もっと広く、この学園のことを知ってもらいたい。」その想いが、今回のクラウドファンディングに挑戦した大きな理由の一つでもあります。
この10年、私たちは、あらゆるものを自分たちの手によって生み出すことで、私たちの学校の運営を担ってきました。おひさまの丘には、人の手と思いが入っていない場所は、どこにもありません。
枯れ枝や竹、その場にあるものでそだ柵作り
新しい教室が必要になれば、私たちは、この教室で学ぶ子どもたちの成長を願いながら、ふさわしい教育環境を話し合い、自分たちで黒板を作り、壁を塗り、床を張り、カーテンを縫います。
多様な学びが求められている今、私たちは子どもたちの学びの場を自ら創造する自由を手にしていることを、その可能性を、社会に向けて提示したいと考えています。
私たちの小さな学び舎が、荒波のように変化の目まぐるしい社会において、変わらぬ止まり木であり続ける意味は、決して小さくありません。
学びに向かう子どもたちの姿は、私たち大人に日々気付きをもたらしてくれます。
大人もまた、子どもたちの学ぶ喜びに満ちたまなざしを通して、世界と出会い直し、新たな自分を発見し、世界と自らとの結びつきを、温かく、豊かなものへと変容させていきます。
私たち一人一人が考え、行動する主体であること、他者への信頼と共に働く喜びを分かち合うこと、そのような私たち大人の在り方によって、学校という共同体は一つの有機体のように社会に存在し、その息吹を社会へと循環させることが可能になります。
私たちの実践の先に、自分自身の人生を力強く歩んでいく子どもたちの姿があり、一人一人の存在をかけがえのないものとして肯定する社会が生まれることを信じて、私たちは今日も新たな道を開拓しています。
私たちは、財政的にはとても苦しい状況にあります。でも同時に、この学園はとても豊かである、そうも思っています。子どもたちとのかけがえのない時間。住宅地ながら近くには小川が流れ、緑があふれる学園の環境や、日々、素晴らしい取り組みをされている方々とのご縁。学園にとって大きな恵みであると感じています。
今回のクラウドファンディングでは、保護者と教師が知恵を出し合い、また、日頃よりお世話になっている皆様に、たくさんのご協力をいただき、さまざまなリターンをご用意することができました。
お喜びいただければ幸いです。
【11.22 追記 追加リターン4種類を掲載しました!】
手織りのストール・シルクはお迎えいただく先が決まりました!【在庫なし】
*おひさまフレンズギフトは好評により在庫なしとなりました。ありがとうございました!
上記に加えて、「とことん!応援コース」を設けております。
それぞれの詳細は、リターンページでご覧いただけたら嬉しいです!
日頃より学園を応援してくださっている皆様より、応援メッセージをいただきました
石川 華代 さん
英国法人 e-waldorf international ltd 代表
世界中の子どもたちが、輝き、ひとりひとりの個性を尊ぶ教育環境で育ってほしいと心から願っています。シュタイナー学校は、そんな大切な教育環境のひとつです。
子どもたちの心と創造性を育む素晴らしい教育方法であり、現代の社会の中でますます必要とされる教育となっています。クラウドファンディングを通じて、子どもたちの豊かな学びがさらに豊かなものになるようにと願っています。私もおひさまの丘宮城シュタイナー学園の活動を、応援していきたいと思っています。教育は未来への投資。その未来を形作る子どもたちのために、私たち一人ひとりができることはまだまだたくさんあります。
このプロジェクトが成功し、多くの笑顔と可能性が生まれることを心から願っています。
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及川 徳子 さん
アナウンサー&真理セラピスト
世界の叡智と美しさに触れることが出来る教育。それがシュタイナー教育ではないでしょうか?
人の深さや豊かさというのは子供の頃の経験に大きく関わります。私も子供の頃に受けてみたかった!!
そしてそんな場を自らの手で作り出したのが、おひさまの丘宮城シュタイナー学園です。あたたかな想いが紡がれている学び場。
子供は勿論、大人も学べるこの場を応援しています!
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渋谷 智栄子さん
オイリュトミー講師
「おひさまの丘」の名のように、いつもあたたかさと光に満ちている学園は、先生と生徒、生徒同士が、信頼し合い、安心して自分を出し、成長できる学びの場。
一人一人が無限の可能性を伸ばしてゆける、そんな学舎だと感じています!だから、子どもたちもゆったりと呼吸でき、より自分らしく、いろんなことにもチャレンジしたくなるのでしょうね。
「教育は治療である」「芸術はうちなる調和をもたらす」シュタイナーの言葉のように、学ぶこと自体が、美しさにつながり、真の癒しとなる。学園での教育は、まさに「教育芸術」と言えるでしょう。
今年度、初めての卒業生(9年生)が学園から巣立ちます。この素晴らしい活動が、これからもずっと続きますように。学園のクラウドファウンディング、どうぞご支援、よろしくお願いいたします!
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応援メッセージは、他にもたくさんいただいています!活動報告にてご紹介いたします。
皆様ありがとうございます!
教育は木を育てること、その先にある森を育てることに似ています。
小さな若芽が、100年先に、どのような枝ぶりになり、木陰を作り、生き物たちの住処となるか、私たちは知ることができません。木を育む大地、風、水、太陽の光に、境界はありません。
全てが有機的に繋がった大きな循環の中で、木は大地に深く根を下ろし、空に向かって伸びていくのです。森は木のゆりかごです。森が豊かであれば、木は健やかに育つことでしょう。
「社会という森が、子どもたちを育むゆりかごであってほしい。」
私たちの教育活動に想いを寄せてくださるということは、おひさまの丘に通っている子どもたちを通して、その向こうに横たわる社会の変革を、未来の可能性を信じるということです。
教育も社会も自分たちの手で創造できる、という希望を、私たちは皆さんと分かち合いたいと考えています。
皆さんの思いと共に託されたご支援は、子どもたちの教育環境と教師陣の充実のため、おひさまの丘の持続的な運営のために大切に使わせていただきます。
私たちの学校が、社会に巣立つ子どもたちのゆりかごとしてこの先も存続していけるように、皆さまからのご支援をお願いします。