徳島から、すべてのこどもが『自分らしく学ぶ場』を当たり前に

2025.04.08 04:23
集めた資金はスタッフの安定雇用と適正な給与の実現、持続可能な運営体制づくり、より広い拠点への移転に活用します。公立学校以外の選択肢として、徳島で多様な教育を選べる社会を目指し、すべてのこどもが経済状況に関わらず学べる場を守ります。“学校だけじゃない”選択肢を、すべてのこどものために。
はじめまして!私はNPO法人べんざいてんのお家の代表をしている
吉本 真菜実(よしもと まなみ)と言います。「ぬぬ」とみんなから呼ばれています。
元徳島県公立中学校教員で、もうすぐ1歳になる赤ちゃんと小学生の4人のこどもがいるお母さんです。
2019年より徳島県阿南市で『べんざいてんのお家』を運営し、2020年よりオルタナティブスクールをスタートしました。現在7人の小学2年生から中学1年生が通っています。学費は、月1万5千円〜4万円の振り幅をもって決めています。
その他にも…
・好きなことワクワクすることをやってみよう!
 エンジンロケット製作打ち上げ教室
・保護者がホッとできる居場所
・対人支援職のレジリエンスを高める研修を行っています。

今日はべんざいてんのお家の事業のひとつである学校の継続のために、
みなさんのお力を借りたいしたいです。
私は公立学校の教員をしていましたが、
「自分のことは自分で選んで考えて決める」学校を作りたいと思い
教員を退職し、べんざいてんのお家でオルタナティブスクールを運営しています。
公立学校以外の選択肢として、
多様な教育が徳島で当たり前に選べる社会にしたいと思っています。
すべてのこどもたちは、可能性に溢れています。
その可能性を広げていくために、ここでは、自分の好きなことや、
やりたいことをこどもたち自身が選び、活動しています。
その選択や活動を通して、自信ややり抜く気持ちが育ったりし、その子の幅がどんどん広がっています。
べんざいてんのお家では、こどもたちを真ん中にして、保護者・スタッフ、そして、この学校にかかわる大人がともに育ち合うことを大事にしています。
また、教育の多様性を大切にしたい気持ちから、
わたしはこの場所を将来は公立学校のように学費のかからない場所にしたいと考えています。今回、この1年間の活動資金をみなさんのちからをお借りして集めたいと、クラウドファンディングをすることを決めました。
今回、集めた資金は主に
①スタッフの安定した雇用と給与の支給
②来年度以降の持続可能な運営の体制作り
③新しい活動拠点への移転 に使わせていただく予定です。
①は、この学校のあり方とも係わるとても大事なことです。
こどもの育ちに一番大事な環境は「大人」だとわたしは考えています。
スタッフには、こどもたちに関わる際に指導ではなく、子どもの気持ちに寄り添ったり
一緒に考えたり、こどもたちの個性を理解しながら、丁寧にかかわることを大切にしてもらっています。
実はこれを説明するのは簡単ですが、実際には精神的にも肉体的にも、むずかしさを伴う仕事です。
こどもたちの成長に対して深い関わりを持つこと、そして、その責任を担っていてくれることに対して正当な報酬を支払い、雇用を安定させたいです。
②と③に関しては、4年間がむしゃらに目の前にいるこどもたちと保護者の方の伴走をしてきました。
その結果、資金面や持続可能な運営を考えることをおろそかにしてきました。
いくら現場を頑張ったとしても、団体として継続できなくなることは、こどもたちの学び場をなくしまうことになります。ご支援いただくことで、安定的に継続していける体制を整えること、そして今よりも建物や敷地、のびのびと遊べる場所に移転をしたいとも考えており、そのために使わさせていただきます。
べんざいてんのお家とは
べんざいてんのお家は、こどもたちが「自分で決める力」を育むオルタナティブスクールです。


既存の公教育の枠にとらわれず、「自分のことを決めて・選んで・行動する」「こどもたちが学校のことを決める」自由に学べる環境と主体的に相互に関わり合いながら場を創ることを大事にしています。このような学校は、デモクラティックスクールと呼ばれており、べんざいてんの学校も「べんざいてんデモクラティックな学校」としています。
ここには、決められた授業や先生、時間割がありません。その代わり、こどもたちは「自分がやりたいこと」を選び、それを実現するための時間を持つことができます。また、ルールなど学校に関することは、こどもたちで決めていきます。こどもと大人は対等に育ち合い、学び合います。
例えば、「お昼ご飯を買いに行く」というシンプルな体験一つをとっても、こどもたちは500円を持ち、自分で何を買うかを考え、時には友だちと相談しながら自分たちで決めます。こうして日常生活の中で、主体性や判断力、社会との関わり方を自然と学んでいける環境があります。
また、地域の企業・団体と連携し、職場体験などの活動も行っています。
こどもたちは、ただ机に向かうだけでなく、リアルな社会とつながりながら成長していきます。
「学ぶこと=楽しい」と感じられる環境を提供し、こどもたちが“自分らしく生きる力”を育める場を目指しています。
自分の“やりたい”に日々チャレンジしています。
こどもたち自身が「今日は何をする?」と朝のミーティングで決め、自分のやりたいことに取り組みます。絵を描くことも、友だちと遊ぶことも、ゴロゴロすること、創作すること…とにかく自由です。
一見、ただ遊んでいるようにも見えるかもしれません。
でも、こどもたちは「自分のやりたいこと」を選び、決め、行動する中で、可視化されにくい力を育んでいます。  
・自己決定: こどもが「選んで」「決めて」「行動できる」力を信じる
・多様性: 一人ひとり大事にしたいことが違うことを「当たり前」と考える
・共感的: 共感的コミュニケーションを通して自己共感・他者共感を図る
・自分らしさ: 「好き」と「ワクワク」から始まる自己発見と学び
・つながり: 一人ではなく、みんなで生きること
・レジリエンス: 折れない心、しなやかに生きていけるスキルの育成
これらの力が、未知なる時代を生きていくこどもたちに必要だと考えています。
オルタナティブスクールの社会的な価値
不登校や生きづらさを抱えるこどもが増えている現代の日本。
全国では約35万人のこどもが不登校だと言われています。
そのうちの約40%の親子が、相談や支援につながっていないと言われています。
徳島においても“1,700人以上”のこどもが「学校に行きたくない」と感じ、
「学校に行かない=不登校」とされる風潮がまだまだ根強く残っています。
昨今では、入学時からオルタナティブスクールに通うこどもたちも増えています。
べんざいてんのお家は「学校に行かない」選択を「新しい可能性」があると捉えています。
大人は、こどもたちの未来を心配し、社会の当たり前にあるレールに乗せようとします。
その気持ちも、痛いほどわかります。
しかし、目の前のこどもたちが、何を求めているのか、何を必要としているのかをキャッチして
大人たちが、こどもに寄り添い、必要な場を用意することが今、こどもたちから求められていることです。
「フリースクールは逃げ場だ」「楽をしているだけだ」
そんな声を聞くこともあります。でも、それは違います。
「不登校」というレッテルを貼られ苦しむこどもたち。
それは本人の問題ではなく、環境とのミスマッチです。
こどもたちが自分らしく学べる場所を選べることが、
本当は当たり前になる必要があります
世界において『オルタナティブスクール』は
公教育と並ぶ「当たり前の学び場」として認められています。
オルタナティブスクールは、「一人ひとりに合った教育の形があっていい」という考え方を社会に広め、教育の選択肢を増やすことで、より多くの人が自分らしく学び、成長できる社会づくりに貢献しています。
でも日本では、まだ制度的な保障も十分な認知もありません。日本全国で見ると、学費補助や施設への補助をしている自治体もあります。
「社会的な価値」を伝えるべく、まずは多くの方に知ってもらう必要があります。
べんざいてんのお家の目指す未来
べんざいてんのお家は、こどもたちが「自分で決める力」を育む場所であり続けていきたいです。
人生の土台を作っているこども時代の経験は、大人になった時に生かされていきます。この場で育ったこどもたちが、どんな社会を創っていくかと想像すると、ワクワクします!今回のクラウドファンディングでは、

まず現場でこどもたちを支えるスタッフの安定雇用と、適正な給与の実現を目指します。
それは単なる労働条件の改善ではなく、こどもたちに安心と信頼に満ちた学びの場を届けるための“土台づくり”です。そして、来年度以降の持続可能な運営の体制作りに注力します。手狭になってきた現在の拠点か
ら、阿南市内のより広い施設へ移転し、より多くの子どもたちを受け入れられる体制を整えたい。
その先に、私たちはさらに大きな夢を描いています。
そしてゆくゆくは、公立学校のように学費無償で通える仕組みをつくりたいと考えています。
他の団体が運営するオルタナティブスクールも無償で通えるようにしたいです。
そして、徳島県内に、べんざいてんが運営するオルタナティブスクールを増やしたいです。

べんざいてんに通うこどもだけではなく、すべてのこどもたちが自分が学びたい場に
いける環境・仕組みを作りたいです。
「お金がないから通えない」そんな理由で、こどもたちが学びの場を諦める社会を終わりにしたい。
家庭の経済状況に関わらず、すべてのこどもたちが、自分らしく安心して学べる環境を選べる未来をつくります。
今後のスケジュール
● 2025年4月7日~2025年5月11日 クラウドファンディング実施期間
● 2025年7月以降 順次リターンのお届け
● 2025年9月以降 現場スタッフの働き方改善
● 2026年1月以降 べんざいてんのお家 施設の移転(予定)
● 2026年4月以降 学費無償化(予定)最後に
ここまで見ていただき、本当にありがとうございます!
私は公立中学校の教員として、「個々の尊重」よりも
「社会的な当たり前のレール」にこどもたちを乗せることばかり考えてきました。
こどもたちからはナメられないように、また管理職や同僚、保護者からは
「デキる先生」として評価されることを優先して、こどもたちの声に耳を傾けていませんでした。
また不登校への理解も十分ではありませんでした。
我が子を育ていく中で、高等学校は様々な選択肢があるのに、
小中学校だけは選択肢がないことに気がつきました。
そのため、小中学校に行けなくなったら不登校のレッテルを貼られ、
苦しむこどもたちやこれから先どうすればいいかと悩む保護者。
不登校をなくしたり、こどもの学ぶ権利を保障するために
必要なことは「選択肢」です。
だから『べんざいてんのお家』を立ち上げて、オルタナティブな「学校」をスタートさせました。
人が育つ場所を、人が守る。
「こどもたちが自分らしく学べる場所」を支えているのは
間違いなく、日々こどもたちに寄り添うスタッフの存在です。
しかし現実は厳しく、情熱だけでは運営が成り立たない状況が続いています。
私たちの第一の目標は、この現状を変えること。
べんざいてんのスタッフが安心して働き続けられる雇用環境を整え、
こどもたちの成長を長期的に見守れる体制をつくります。
「明日も来るん?」
その声に、迷わず「明日もおるよ」と答えられる関係性は、
すべてのこどもたちの安心へとつながります。
誰もが自分らしく幸せになっていい。
それぞれの「好き」や「ワクワク」に出会える環境があれば、
こどもたちは自然と学び、成長していきます。
私たちは、こどもたち一人ひとりが、自分に合った学び方を自分で選べる社会を目指しています。
こどもも大人も、共に育ち合う場所。 それが『べんざいてんのお家』です。
まずは『べんざいてんのお家』を一人でも多くの方々に知ってもらいたい。
そして、皆さまからの応援を見えるカタチにさせていただきたいです。
その応援が、こどもたちの新しい選択肢を育みます。

学校という一つの形だけでなく、多様な学びの場が当たり前になる社会へ。
子どもの自己決定が幸福につながっている、その力を信じる場所を作っているので、力を貸してください。

“こどもはね、自分のことは自分で決められるんよ”
べんざいてんサポーターず
次世代に少しでも良い未来を残したい。全てのこどもたちにありのままでいてほしい。幸せで満ち足りた人生を歩んでほしい。40代を迎え、子育て歴10年以上数え、切実に願うことであり、これから先の人生で私に何かできることがあるとすれば、力を注いでいきたいことです。
だけど、現状は、自殺やいじめ、不登校など、幸せで満ち足りた人生とはかけ離れたところにいるこどもたちもいます。私たち大人にできることはなんでしょう。親じゃなくても保護者じゃなくてもできることはあると思います。寛容な社会を作っていくこと、1人じゃないよというメッセージを送り続けること、あなたはあなたのままでいいんだよと認めること。
こどもにたくさんの選択肢を示すこともその一つです。公立の学校に居場所がなく不登校を選んでいるこどもたちには、他の居場所を用意しておくことが大事です。公的なフリースクールや居場所は、残念ながら最終的には公立の学校にまた通うことを目標にしています。それを息苦しく感じているこどもや保護者が少なからずいます。
べんざいてんのお家が目指している経済的な理由に関わらず、全てのこどもや保護者が自分で行きたい学校や受けたい教育を受けられる社会に賛同します。子どもたちは選ぶ力があります。こどもたちのことをもっと信頼していいと思います。任せられ時に発揮する力を10年以上の子育ての中で何度も目撃してきました。べんざいてんのお家で毎日繰り広げられている「自分のことは自分で決める」の積み重ねが、ありのままの自分でいられること、幸せで満ち足りた人生を歩んでいくことにつながっていくと思います。
べんざいてんのお家が継続していくことを心から応援しています。(POST GARDEN ひらか わひろこ)
「べんざいてんのお家」には、こどもたちの「好き」や「やってみたい」がそのまま大事にされる空気があります。誰かの価値観で測られず、のびのびと過ごせるその時間が、どれだけ尊いものか。そんな日々が、これからもたくさんのこどもたちに届いてほしいなと思います。
この場所の空気や笑顔を、僕は知っています。共感してくれる方が増えること、それが何より嬉しいです。よかったら、このあたたかな輪に加わってください。(カモ谷製作舎 ノ KOFFEE SHOP 代表 岡崎裕樹)

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