創業4年目、メンバーは6名から70名に。進撃の一石三鳥、顧客満足度とチームのモチベーション、どちらも上げる戦略とは。

2024.09.26 11:00
創業4年目となる一石三鳥グループ。現在は東京のみならず、大阪や静岡で全11店舗を運営中。ブライダル出身の米田のもと、そのホスピタリティ精神に共感したメンバーが集結し「次なる飲食店の形」を目指している。今回は、スピード感ある展開を支える現場スタッフの採用とそれに付随する経営戦略について話を聞いた。


4年間で11店舗のオープン。飲食店では“採用”が大きな課題になっているが、一石三鳥グループの戦略を米田はこう語る。
“自分が幸せじゃないと、人に幸せを届けられない”


「採用についての話をする前提となりますが、一石三鳥グループでは一般的な飲食業界の給与水準を大幅に上回っています。当然それは採用をする上で呼び水にはなりますが、意図はそれだけではありません。


なぜ、その給与水準に設定したのか?
「高価なサービスを提供するうえで、まずは自身としてさまざまな高級な体験が必要不可欠です。だからこそ、いろんな場所でいい経験をして、まずは自分自身が幸せになってほしいと思っています。」


「その経験は、結果的に現場でのサービスに反映されることが多く、お客さまの満足度UPにも繋がります。星付きのレストランで食事をするのもいいし、ホテルバーでカクテルを飲むのでもいい。メゾンでのお買い物なんかでも吸収できるものはなんでもあると思っています。僕は使い方は特に聞かないから、まずは各々のさまざまな体験により心を豊かにしてほしいですね」


米田の言うように、一石三鳥グループの給与は一般的な外食産業と比べて高い水準である。
例えば、成果が出ている店舗のマネージャーは月給50万〜65万、ボーナスは100万円以上獲得するメンバーも社内には複数名在籍。


「飲食業界で1000万円プレイヤーをどんどん排出していきたいですし、全店マネージャーがボーナス100万円をもらえるような環境づくりを設置していきたいと思っています」
社内向けのBBQでは高額なギフトを贈呈される授賞式も。社長自ら、まずはメンバーを驚かせたいという姿勢が垣間見れる。
賞は、「新人賞」から「これから頑張るで賞」、「副社長賞」など、複数が用意され、どのキャリアのメンバーにも贈呈のチャンスがある。「一石三鳥グループ」で働くことに対するモチベーション、期待感を高めつつ、このサプライズ自体からも、現場のおもてなしへのインスピレーションを得てもらえれば、と代表の思いが込められている。


そういった環境のなか、応募が多くなる一方でどんな人材を採用しているのか。


“自己分析能力の高さと、素直さ”


「採用するうえで大事なのは、自分の得意不得意をいろんな方向から客観視できること。ある場面では得意としてきたものでも、状況が変われば一変し、同じようなことでもうまくいかないことがあります。その状況下で不貞腐れず、現実を理解して愚直に努力できる人がウチでは輝きますね。あとはやはり現場はチームで動く場所なので。各々いろんなやり方はありますが、ある程度のルールがある中で一度その環境を受け入れられるかの素直さも大事かな」


そう語る米田。平均年齢32歳の若手が主導となる企業でありながら、和気藹々だけで終わらず現場には心地いい緊張感も漂う。


ここで気になってくるのが経営戦略。高水準の給与でありながら、店舗では“手の届く高級感”を売りに、リーズナブルな価格での展開で勝負をする。
「2021年度から事業をスタートし、ブランディグを明確に構築することにより人員不足と言われる業界のなかでも採用難を切り抜けてきました。よって、初年度は1億8900万円、そこから4年で20億強の売上高が実現しました。そして、去年から仲卸業をスタートしました。漁港から直接仕入れ、食材を各店舗に振り分けることで仕入れにかかるコストをグッと下げることに成功。日本中の漁港とのコネクションがあるメンバーも入り、その時々でいいネタを低価格で仕入れています。それは結果的にお客さま満足向上となり、次の来店に繋がる、という好循環を産んでいます。そしてそこにメメンバーのホスピタリティが加われば……というワケです」


と、健全な価格破壊と、従業員満足の向上を同時に叶える戦略。それは企業秘密にするべきではとも捉えられるが、米田はそうではない、と言う。


「僕らは自社店舗の経営のほか、お困りの飲食店さまをサポートすることも実施しています。言ってしまえば経営が向上するためのネタバラシをするのですが、それでいいと思っていて。少しお手伝いをすることで、飲食業界全体の地位が向上する一因となり、今よりも憧れられる職業になればな、と願っています。そのきっかけづくりとして、一石三鳥グループが飛躍することで、飲食店行に少しでもスポットがあたればいいなと思っています」

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