「一石三鳥グループ」は今年で創業3年、店舗は2店舗から14店舗に。東京を中心に、大阪、そして今年12月、京都でも初出店を果たした。単純なチェーン展開ではなく各店舗ごとにコンセプトにこだわり、それぞれの場所でファンを創造する。”同じではない”ことをよしとする店舗の拡大戦略は、リピーターにも新鮮さを与え、飽きさせないブランド作りが感動を生み、同グループの他店舗へと向かう導線にもなる。
飲食業界の当たり前を当たり前としない、今までの業界の常識を常識としない、そんなブライダル業界出身の代表米田の元には、その想いに共感したメンバーが業種を超えて集まり、おもてなしの常識を超える、次なるおもてなしへのアイデアを日々練りだす。
今回、14店舗目が初めて京都出店となる。地元の方をはじめとし、海外からのゲストの期待にも応えるため、”おもてなし”、”ホスピタリティ”を振り返り、改めて力を入れた、という代表米田。その内容とはーー。
インバウンド対策を叫ばれているいま、その中身は本当のおもてなしになっているのか
しきりに「インバウンド対策」という言葉を聞くようになったこの頃。外国人観光客向けの予約サイトのへの掲載や、多言語でのメニューの展開や接客などが重要視され、もはやそれが当たり前となりつつある。海外観光客目線でのおもてなしは細やかであり、場所によってはさながら自国にいるのと同等の便利さを感じられる時もあるかもしれない。けれども、本当にそれだけで旅の思い出となり得るのか。”おもてなし”を考えるにあたって、米田はこう語る。
「インバウンド対策として、あまりにも用意周到なホスピタリティは、他国からやってきたゲストに向け、文化の違いを楽しんでもらえないかもしれない。”日本での思い出”として振り返ってもらえる記憶というのは、私たち日本人が気づいていないかもしれない、ごく自然なところに宿っているのかも。一周回って行き着いたこの観点から、改めて地に足をつけたおもてなしを考えなければ、そう思ったんです」
「そこから、地元の人に本当に愛されるお店を作ることが、結局はインバウンド向けのおもてなしにもなる、そう考えるようになりました。その思いは、京都店だけではなく、もちろんほかの店舗に向けても。写真や動画映えする演出というのは、提供しようと思えば提供できるものですが、居心地の良さを与えられる空気作り、付かず離れずの距離感というのは意外と難しい。けれども、その心のこもったさり気ない気遣い、というのは日本人特有の誇れるものだと思っていますし、僕たちの元にはそれを得意とするメンバーが集結しています」
そう気づいたのは年間10カ国を旅する米田ならではの視点があったから。”おもてなし”というホスピタリティを掲げる日本人目線で、海外で気づいたこととは。
「視察や新店舗出店のため、ほぼ1ヶ月に1回のペースで海外に行っています。そこで気づいたのは日本のホスピタリティの精度はまだまだであること。パターン化されたシステムがベースとしてあるので、日本のおもてなしの平均点は高い、そう言えることができると思います。ただ”ルールを超えたところにあるホスピタリティ”。そこはまだまだかも、つまりは可能性を感じたんです」
「例えばフランスのとあるホテルにて、チェックインのタイミングでパスポートを出しました。その時、友人も同じホテルに宿泊、ということで同時にチェックインを。で、その日というのは友人の誕生日の次の日、だったわけですが、カウンターのスタッフが、その日付に気付き、僕にこっそり『その日のディナーにてプチサプライズをしませんか』と提案をしてくれたんです。」
「そんな細かなところを見てくれていたのか、とかなり驚きました。しかも、いわゆる星付きではない場所にも関わらず。そんな提案を我々もしたいなと感じました。ほんとうの意味でゲストに寄り添いながらも、地に足をつけたおもてなし、というものを」
とはいえ、一石三鳥グループのお家芸である粋なサプライズも届けたい
地に足をつけたおもてなしを考えながらも、飾らないけど”粋”でありたいと考えるのも一石三鳥らしさ。京都で届けるその心意気、とは。
「日本人から見ても京都は美しい街。であるなら、店舗への道のりをタクシーや電車移動ではなく人力車でオーダーできるプランを考えました。費用はかかってしまいますが、お願いすれば観光地を経てお店にも来れる。来店の道のりさえも思い出になる、というのは素敵かな、って」
「ほかにも、例えば東京から来た初めてのゲスト、フランスから来た初めてのゲスト、など、都道府県、国別で一番乗りになった人は、飲食代無料というサプライズも仕込みました。で、一番乗りで来ていただいた都道府県、国の方はピンを立てていきます。インバウンドの方がたくさんくる店は日本に多くありますが、日本一、来場国籍数、来場都道府県数が多いお店、というような見せ方にしたい。いつか、世界中、世界中の人に来てもらい、地図が埋まるのが夢ですね」
「あとは、お箸の使い方、なるシートも作成しました。日本料理の世界進出により、お箸を使えない人というのはほぼいない印象。ですが”正しい使い方”を改めて知ってもらえたら。『この使い方が美しい使い方ですよ』と、押し付けるわけでもなく、さりげなく知ってもらえると嬉しいです。」
”地元に愛されるお店”そこを目標とする店づくりをするため、当然地元の方々にもメリットを提供する。
「京都府民限定コースメニューを作成しました。1日2組まで、飲み放題付きで1万円。正直破格です(笑) 。けど、まずは地元の方に愛されるお店になりたいので。いつかは、舞妓さん芸妓さんにも来てもらえたらな……とも」
そんな京都店は12月5日にオープン。地に足をついたホスピタリティ、気になった人はぜひ、体験を持ってそれを実感して欲しい。
■「京都 和牛料理 一石三鳥」 について
京都初出店、“マジ”中華な和牛料理や外国人に人気のしゃぶしゃぶ、すき焼きも
一石三鳥グループは、2020 年 10 月にオープンした東京・新橋の焼鳥店を皮切りに、鮨や割烹 料理、焼肉と業態を広げ、現在は東京と大阪を中心に 14 店舗を展開しています。京都は今回 が初出店となります。「和牛料理 一 石三鳥」は、大阪・福島に 2023 年 9 月、関西 1 号店と してオープンし、「食べログ 焼肉 WEST 百名店 2024」に選ばれた業態です。焼肉をメイン としつつも、大阪では和食をアレンジした和牛料理も提供しています。京都では、中華テイ ストの和牛料理をご用意。焼肉店が「本気(マジ)」で手掛ける、意外性「マジで?」のある唯 一無二な 中華料理をお楽しみいただけます。外国人観光客にも人気の高いしゃぶしゃぶやす き焼きも提供します。
肉職人厳選!希少銘柄牛に舌つづみ
全国各地の生産者の農場に足しげく通う肉職人が日々、状態や特徴を確認 し、自信を持ってご提供できるクオリティーの黒毛和牛を厳選していま す。年間約 100 頭しか出荷されない「純但馬うすなが牛」をはじめ「特産 松阪牛」「花乃牛」「万葉牛」「岩手水沢牛」「千日和牛」「知床牛」な ど希少な銘柄牛をそろえています。肉の部位の選定や味付け、カットの仕 方、料理方法など全てにこだわり、食べ疲れない焼肉を目指しています。
秘密にしたくなる京都の隠れ家、ブライダル仕込みのおもてなし接客
観光地の喧騒から少し離れ、隠れ家のような落ち着いた雰囲気でお食事 をお楽しみいただけます。照明の明るさを落とし高級感が漂う店内に は、シェフを囲むように配置したカウンター席や障子で仕切られた個室 をご用意しております。カウンター席では、目の前で繰り広げられるシ ェフの匠の技を見ながら料理を味わい、五感で食のライブパフォーマン スをご体験いただけます。一石三鳥グループは、デートや接待など大切 な方をエスコート する際にご利用されるお客様が多く、オーナーを筆頭 にブライダル業界出身のスタッフによる“おもてなし”の接客も高い評 価をいただいています。
■京都 和牛料理 一石三鳥
住所/京都府京都市下京区大宮 3-24 オークハウス 1F
電話/075-585-2422
営業時間/[平日]ディナー 16:00〜23:00(LO22:00)
[土日祝]ランチ 11:30〜14:00(LO13:30)、
ディナー 16:00〜23:00(LO22:00) ※ランチは 12 月 14 日(土)よりスタート
席数/32 席 カウンター12 席、テーブル 6 席、個室 6 名×1 室・4 名×2 室
定休日/月曜 ※12 月の定休日は 10 日(火)、16 日(月)、23 日(月)
店舗面積/約 40 坪
客単価/昼・夜ともに 15,000 円
Instagram /@1seki3cho_kyoto
米田拓史 / オーナー
1991年11月22日(いい夫婦の日)、13時35分(一石三鳥サイコー)に大阪市都島区生まれる。新卒で大手ブライダル企業に就職。24歳でマネージャーに抜擢され、2年後に不採算店をV字回復させる傍ら営業職も兼務。挙式成約率全国ナンバー1になるが、コロナ禍を機に退職。退職日から100日目に一石三鳥の1号店をオープンさせ、予約困難な人気店に。現在、「一石三鳥」を中心に6店舗の飲食店を運営する。また、その傍ら経営コンサルティングを10社以上兼務。2022年からMakuakeのエバンジェリストに就任し、様々なクラウドファンディングプロジェクトのご紹介やサポートに携わっている。
「一石三鳥」グループについて
2020 年のコロナ渦中に 1 店舗目「厳選焼鳥 一石三鳥」、同時にワイン棚の奥の隠れた鮨屋 「鴉巣」をオープンした「一石三鳥グループ」。スタッフ人数は 6 名から、4 年を経て、現 在(2024 年 9 月)は 70 名に。そして、東京のみならず、大阪、静岡にも展開し、店舗数は 2 店舗から 14 店舗へと成長しました。単純なチェーン展開ではなく、場所ごとにコンセプト を作り上げる店舗作りの仕掛けは、マイナスポイントさえもプラスへと変え、連日のように お客様にお越しいただけています。ブライダル出身のオーナーのもと、その考え方に共感し た日本中の料理人、サービス業の最前線で実績を詰んだスタッフが集結し、決まり切ったル ールを超えるおもてなし体験を、日々ご提供いたします。