中古人気の高いレトロ系軽自動車「ミラジーノ」には日陰の先輩がいた! 同じコンセプトなのになぜか超マイナーな「ミラクラシック」とは

2024.08.17 13:00
この記事をまとめると
■クラシックな雰囲気を纏った軽自動車としていまだ中古車人気が高いダイハツ・ミラジーノ
■ミラジーノ登場以前にほぼ同コンセプトの「ミラクラシック」が販売されていた
■ミラクラシックは話題になることはほぼないがミラジーノへの大きな布石となった
ダイハツのレトロフィーチャーモデルはミラジーノが元祖じゃない
  クラシックテイストを纏った軽自動車としていまだに高い人気を誇っているのがダイハツ・ミラジーノだ。1999年に登場したミラジーノは、5世代目ミラをベースに丸型ヘッドライトや台形グリル、メッキバンパーといったクラシカルな外装と、専用シート表皮や木目調インストゥルメントパネルなどを与えたもので、往年のダイハツ車であるコンパーノをモチーフとしている。
  2004年には2代目へと進化し、日本のみならず欧州地域へも左ハンドル化&1リッターエンジンを搭載し「トレヴィス」という名前で売られるまでとなったのだが、残念ながら2008年末で終売となり、ミラジーノは2世代で姿を消すこととなってしまった。
  ミラジーノは現在、初代モデルの中古車価格が高騰しており、条件や状態によっては100万円を大きく超えるものもあるほどだが、その一方で未だにスポットライトが当たっていないのが、ミラジーノの先祖ともいえるミラクラシックである。
  車名からも分かるように、ミラジーノと同じくミラをベースにクラシカルな内外装としたのがミラクラシックであり、4代目のミラをベースにしたもの。登場したのが4代目ミラのモデル末期である1997年8月ということもあり、実質1年程度しか販売されなかったのもマイナーな存在となってしまった一因かもしれない。
  そんなミラクラシックのベース車との違いは、丸形ヘッドライトと台形フロントグリル、メッキのバンパーモールやロッカーモール、ドアミラーなどとミラジーノと同様で、インテリアも専用表皮のシートや木目調インストルメントパネルものちのミラジーノと同じ手法となっていた。
  ただ、ミラジーノに設定されていたグリーン系のボディカラーは存在せず、あずき色系の新色であるダークブラウンマイカ以外は白、黒、シルバーという地味なカラーラインアップだった点がユーザーに訴求できなかった要因のひとつかもしれない。
  いずれにしてもミラクラシックが登場したおよそ1年後の1998年10月には新規格ボディとなった新型が登場しているため、ミラクラシックはミラジーノ販売への布石というかテスト販売的な意味合いがあったのかもしれず、その結果ミラジーノが人気車種となったのは間違いないだろう。

あわせて読みたい

ヒントは現場にあり!【プロトコンサルティング】Unitが見つめる未来
antenna*
スズキ・ハスラー タフワイルド ターボ(4WD/CVT)【試乗記】
webCG
「ほぼ新車なのに安い」には裏がある!「未使用の中古車」が市場に出回るカラクリ - それって本当?クルマの「当たり前」
ダイヤモンド・オンライン
【SPECIAL】“LE LABO” City Exclusive Collection
Lula JAPAN
まるで「GTOミニ」! 販売的には失敗気味だけど三菱「ミニカスキッパー」がいま見ると激熱軽だった!!
WEB CARTOP
初体験が「イイもの」だとその後も沼る! 100万円以下でクルマ好きへの道まっしぐらの「初の愛車」にオススメのモデル5選
WEB CARTOP
紙と漆のカップ 新コレクション「KOMLA pastels」発売
PR TIMES Topics
伝説のABCトリオってじつはソコまで人気じゃなかった? いま軽2シータースポーツが「コペン」しか存在しないワケ
WEB CARTOP
8月単月の新車販売台数は前年割れ! 軽は出荷を再開するも完全復調とはいえないダイハツが影響
WEB CARTOP
【出汁しゃぶ専門店 おかか】秋季限定出汁しゃぶ「京鴨ロースの舞茸出汁しゃぶ」新登場
PR TIMES Topics
「注目必至の軽乗用車」再出発への確かな第一歩…ダイハツが“ミラ イース”を一部改良
MonoMaxWEB
いまスズキの勢いがヤバい! いまだコロナ禍前には戻らない2024年7月の新車販売ランキングを分析した
WEB CARTOP
AIシステム「KAORIUM」を設置したPOP-UPショップを開催
PR TIMES Topics
テリオスキッド人気にあやかって登場した「テリオスルキア」! 車高を下げて2WD化……って人気部分を消して大失敗した残念なクルマ
WEB CARTOP
2024年上半期の新車販売ランキング! 相変わらずN-BOXが首位も以前ほどの「勢い」なし! 登録車はやっぱりトヨタが圧倒!!
WEB CARTOP
スペーシアが5月の新車販売でトップに! N-BOXの首位陥落の理由は「ダイハツの不正問題」と「WR-Vの好調」にあり
WEB CARTOP
2024年上半期の新車販売台数は昨年割れ! 復活の鍵は「トヨタの納期」と「ダイハツの出荷」回復にあり!!
WEB CARTOP
中身は基本同じ車種! メーカーにこだわりなければドッチが正解? ベース車とOEM車はどちらがお得なのか
WEB CARTOP
ナリは小さくても華も個性もテンコ盛り! デザインのプロが挙げるダイハツの名デザイン車5台
WEB CARTOP