AI発酵制御を搭載したうま藻の生産現場、通称「うま藻場」、8月25日より一般公開

2025.08.14 14:00
株式会社AlgaleX
世界初、海の生命を支える極小の海藻オーランチオキトリウム(「うま藻」)の生産現場を一般公開します。

株式会社AlgaleX(本社:沖縄県うるま市、代表取締役:高田 大地、以下AlgaleX)は、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(略称「フェーズ3基金事業」)を活用し、うるま市に建設した世界初のAI発酵制御による養殖藻場「うま藻場」を、2025年8月25日(月)より一般公開致します。海藻や藻が持続可能な海へと果たす役割を、「うま藻」の育成過程を通じて体感いただけます。見学は事前予約制、参加費は1,000円(税込)です。
【うま藻場】 県内リース設備より。

【世界初!AIによる発酵制御を活用し海藻を育成する「うま藻場」】
弊社は、捨てられる沖縄の泡盛粕を主原料に、「オーランチオキトリウム」という極小の海藻を育て安定生産に成功し、その技術を特許化しました。この海藻は、さばの13倍のDHA、トマトの10倍のGABAに加え、しじみや昆布を凌ぐうま味を含有することから「うま藻」と名付け、2023年に商品化。からだに必須のDHAを、出汁のように手軽に摂れることから大変好評をいただいています。

うま藻は、アミノ酸と糖と酸素により成長しますが、アミノ酸源として廃棄される泡盛粕を活用しています。しかしながら、泡盛粕は栄養素が不安定なことから、製品としての海藻の品質安定化が難しいという課題があります。そこで弊社は、生育過程でバラツキを補正しながら育てる“酒蔵の杜氏”のような働きが出来るAIを独自で開発し、品質の安定化に成功。それを「うま藻」と名付けて販売しています。今までは、沖縄県内の設備をリースして生産していましたが、2025年3月に「フェーズ3基金事業」の補助金を活用し、研究技術を落とし込んだ自社開発設備が竣工、8月より全設備(600Lのパイロットプラント)の稼働を開始しました。AIによる発酵制御をフル活用し、この種の海藻育成の安定化を実現した世界初の実証設備です。「うま藻」の生育を通じて、廃棄される泡盛粕を安定的に活用し、沖縄の島嶼地域の資源循環を促して参ります。

世界的に見てもユニークな生産方法であることから公開に伴うリスクを勘案しましたが、一人でも多くの皆様に海藻や藻の重要性と海の現状を理解して頂きたく、この度うま藻の生産現場を一般公開することを判断致しました。「うま藻」の生育過程を通じて、なぜうま藻を育てているのか、魚と海藻の関係、この設備の先に描く水産養殖の未来など、お越し頂いた皆様にうま藻の試食体験を交えて、楽しみながらお伝え出来れば幸いです。

【海藻を育てている背景】
今、天然魚が日本近海から姿を消しています。水産庁が公開している水産白書に拠ると、1988年に約1,300万トンあった漁獲高は、2022年時点で400万トンを下回っています。養殖魚の活用によって天然魚を守れるのではないかと思われがちですが、実は養殖の魚も天然魚を食べて成長しています。魚の成長にはDHAが必須で、そのDHAを安価で安定的に供給できるのが天然魚だからです。しかしこれでは天然の漁業資源の減少に歯止めをかけることはできません。前職の商社時代、こうした問題意識を持った社長の高田は「海藻」に注目しました。魚は食物連鎖で藻のDHAを蓄えているだけで、実は海藻こそが自然界で最初にDHAを生み出します。その海藻を安価で安定的に生産出来れば、海の魚を減らさない養殖を実現できるかもしれない。そこで、最もDHAを含む海藻オーランチオキトリウムの養殖事業に取り組み始めました。
水産白書より。グラフは弊社にて加工

【代表取締役社長 高田大地 メッセージ】
弊社は、ただ美味しいもの、からだにいいものを作りたいわけではありません。弊社のゴールは、真に持続可能な水産養殖を実現し、海を次世代へと繋ぐことです。そのカギを握るのは、生命の原点ともいえる海藻や植物プランクトンにあります。弊社のコア技術は、その可能性にあふれた海藻を“持続可能に”量産する技術であり、うま藻はその可能性を“美味しく”体感できるプロダクトです。
弊社のうま藻場見学を通じて、海と魚、そしてうま藻がいかにして海を未来につなぐのか。ただ美味しいだけではない弊社の取組を、一人でも多くの皆様にお伝えできれば幸いです。
代表 高田

【「うま藻場」見学概要】
公開開始:2025年8月25日(月)10:00より ※要予約
予約方法:下記までご希望日時をご連絡ください。
HP:
電話:098-800-1902(受付時間 : 10:00~18:00)
所在地:〒904-2234 沖縄県うるま市州崎12−75 沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター内 研究棟201号室
料金:1,000円(税込) 「うま藻」試食体験付き
見学体験:専門スタッフの解説付き、所要約60分。
沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター 外観


【うま藻について】
沖縄の泡盛粕を主原料にして育てられる、うま味とDHAが豊富な黄金色の海藻です。カラスミのような濃厚な味わいに加え、サバの13倍のDHA、トマトの10倍のGABAなど摂取しづらい栄養素がとても豊富。その持続可能な生産方法が注目を集めており、既に国内外の一流レストランや国際連合本部などで採用されています。
詳細はこちら ⇒
うま藻


【AlgaleXについて】
2021年に沖縄県うるま市で創業、AI発酵制御技術で海藻を育てるパイオニア企業。本来は食用にならないDHAが豊富なオーランチオキトリウムという海藻を、美味しく育てることに成功。「うま藻」と名付け商品化、国内外のレストランを中心に販売中。資源を減らさずに海の生態系を支える海藻を育み、海洋資源減少に歯止めを掛けます。

【主な受賞歴・登壇実績等】
■2022年
・Forbes 1月号 「200 SUPERSTAR ENTREPRENEURS」に選出
・一般社団法人Tokyo Food Institute主催 Future Food Connectにて、環境を改善する未来の食材としてFuture Food賞を受賞
・日経クロストレンドが発表する「未来の市場をつくる100社」に選出
■2023年
・Forbes 6月号 「NEXT100 100通りの『世界を救う希望』」に選出
・Forbes 11月号「『ネイチャーポジティブ』に資する50社」に選出
■2024年
・ICC KYOTOのフードアワードにて優勝
・京都市主催の京都フードテックアワードにて入賞
・クラウドファンディングサイト Makuake 「Makuake Award Buisiness Impact賞」入賞
■2025年
・Newpicksの人気番組 Make Money Survive出演。

【お問い合わせ先】
株式会社AlgaleX 高田 info@umamo.jp

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