伊藤園、JAおおいがわ、ホテイフーズの3者が共同で実用化。茶殻肥料の製品化により静岡県での地域資源循環型農業を推進

2025.07.30 10:00
株式会社伊藤園
株式会社伊藤園(社長:本庄 大介 本社:東京都渋谷区 以下、伊藤園)と大井川農業協同組合(代表理事組合長:杉山 芳浩 所在地:静岡県藤枝市 以下、JAおおいがわ)、株式会社ホテイフーズコーポレーション(社長:山本 達也 所在地:静岡市清水区 以下、ホテイフーズ)の3者は共同で、静岡県内で「お~いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」を肥料化し、静岡県内の契約茶園で活用する地域資源循環型農業を、2025年8月上旬より開始いたします。
伊藤園では、かねてより限りある資源の有効活用と環境負荷低減のため、事業活動を通じた脱炭素化や資源循環などの環境課題解決に取組んでいます。この一環で、茶の生育に不可欠な窒素肥料の代替として、「お~いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」に含まれる窒素成分の活用に取組んでいます。この度、各社との連携により水分含量が高く肥料化が困難といった技術的なハードルを克服し、静岡県内で排出する副産物「茶殻」を、静岡県内でペレット状に加工した肥料として製造し、静岡県内の契約茶園で活用する地域資源循環型農業を開始するに至りました。

本取組みを通じて製品化した茶殻肥料は、2025年8月上旬より当社の契約茶園(27ha)で活用することを皮切りに、地域資源循環型農業として本格的に展開をスタートします。これにより、静岡県での地域資源循環を促進し、環境に配慮した持続可能な農業の推進に貢献していきます。

今回、環境配慮型農業や有機肥料による緑茶栽培技術の推進、安心・安全な農産物の生産、資源循環の取組みなどの環境・社会課題の解決に向けた考え方が各社で合致し、静岡県内での新たな持続可能なビジネスモデルとして地域資源循環型農業の取組みを開始しました。本取組みを通じて、各社とも本業を通じた環境保全・社会貢献活動の輪をより一層広げてまいります。
茶殻肥料の実用化による静岡県での地域資源循環型農業について
静岡県内で「お~いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」を肥料化し、静岡県内の契約茶園に散布する地域資源循環型農業の取組みを、伊藤園、JAおおいがわ、ホテイフーズの3者が連携して行います。
- 伊藤園が契約茶園で栽培・一次加工した荒茶を調達し、火入れ加工等により飲料用原料化
- ホテイフーズが「お~いお茶」などの茶系飲料を生産し、排出する副産物「茶殻」を販売
- JAおおいがわが「茶殻」(約200トン)を活用してペレット状の茶殻肥料を委託製造し、製品化のうえ販売
- 茶農家が茶殻肥料を契約茶園に散布して茶を栽培
本取組みの実施背景について
近年、気候変動の影響や生物多様性、SDGsをはじめとする環境への意識の高まりを受けて、社会全体を持続可能なものにしていくことが求められています。こうした中、農林水産省では、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現するため、「みどりの食料システム戦略」を推進しており、農林水産業に伴う温室効果ガス(GHG)の放出や、化学肥料の使用量を減らすといった環境負荷の低減策を掲げています。

そこでこの度、化学肥料の使用量削減に向けて茶殻に含有する窒素分を活用した肥料の開発・利用に取組み、伊藤園とJAおおいがわ、ホテイフーズの3者共同で実用化しました。開発した茶殻肥料には茶の生育に不可欠な窒素が含まれており、化学肥料の代替などとしてこの茶殻肥料を散布することで、静岡県内における地域資源循環型農業の推進に貢献します。
茶殻肥料について
本取組みで製品化した茶殻肥料(製品名:サス茶(ティー)ナブル)は、静岡県内で「お~いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」を主原料として使用し、大豆発酵液由来の核酸を加えて肥料化しました。撒きやすいペレット状で、基肥としてはもちろん、土作りと作物の健全な生育が期待できます。

商品名:サス茶(ティー)ナブル(さすてぃーなぶる)
容量:15kg
価格:オープン価格
発売日:8月上旬
販売社:JAおおいがわ(各営農経済センター)


ご参考:伊藤園が取組む茶殻を使用した減農薬・有機栽培に向けた技術開発について
伊藤園では、海外市場でのさらなる需要拡大を見込んで、減農薬や有機栽培の技術開発に取組んでいます。飲料製品の製造過程で委託先工場から排出された茶殻を堆肥化・肥料化し、契約産地で使用することで循環型農業を推進するほか、農薬を使わずに蒸気で防除や除草ができる蒸気防除機の開発などを進めており、持続可能な環境配慮型の茶農業の推進と日本茶の海外輸出拡大に貢献します。

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