SANKO MARKETING FOODS
農林水産省の受託運営職員食堂『あふ食堂』、3施策合同の特別限定メニューを5/26(月)より展開
飲食事業と水産事業を併せもつ株式会社 SANKO MARKETING FOODS(本店:東京都中央区、代表取締役:長澤 成博、証券コード:2762、以下「当社」)は、受託運営を行う官公庁職員食堂『農林水産省あふ食堂』において、2025年5月26日(月)~5月30日(金)の期間、「世界農業遺産(GIAHS)」地域で独自の栽培方法で作られた静岡県産の新茶、和歌山県みなべ・田辺地域の梅干しに加え、「こんにゃくの日」にちなんだ群馬県産のこんにゃくなど、産地直送食材を使った特別限定メニューの販売を行います。
新緑の季節を食らう / 新茶の炊き込みごはん、梅の香るソース
このたびの特別限定メニューでは、静岡県・掛川市周辺地域特有の「茶草場農法」で育てられた新茶、和歌山県のみなべ・田辺地域の伝統農法「梅システム」によって作られた梅干しをテーマ食材に採用いたしました。このふたつの食材は、春から初夏にかけての新緑の季節に旬を迎え、爽やかな香りとやわらかな渋みを特徴としています。また、いずれも「世界農業遺産(GIAHS)」に認定されている農作物であることも共通点。日本に古くから伝わり、この先の未来へも守り続けられていくべき農作物をメニュー食材として取り上げることにより、地域資源の価値を高め、産地を盛り上げていくことを目的としています。
世界農業遺産(GIAHS)とは
世界農業遺産(GIAHS:Globally Important Agricultural Heritage Systems)とは、社会や自然環境に適応しながら、何世代にもわたって継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、これと密接に結びついて形成された文化・景観(ランドスケープ・シースケープ)、農業生物多様性などが一体となった地域(農林水産業システム)を指します。
このような地域は、国際連合食糧農業機関(FAO)によって、世界的に重要な伝統的農林水産業地域として認定されます。この認定は、地域で受け継がれてきた農業や漁業、林業といった生業だけでなく、そこから生まれた文化や技術、景観、生物多様性などを含む「農林水産業システム」全体を、包括的に保全・継承していくことを目的としています。そして、こうした地域では、何世代にもわたって営まれてきた伝統的な農林水産業と、それに伴って育まれた文化や風景を、「生きた遺産」として未来へと引き継ぐ取り組みが進められています。
●「茶草場農法」(静岡県/掛川周辺地域)
2013年に「世界農業遺産(GIAHS)」に認定された静岡県の掛川周辺地域を中心に行われてきた伝統的な農法。お茶の栽培において、周辺の草地(草場)で刈り取った草を茶畑に敷くことで、土壌の保湿・保温・雑草防止・有機物供給などの効果を得るというものです。
<特徴>
1. 草を活かす循環型農業
ススキやカヤなどを毎年草場で刈り、茶畑に敷いて土壌改良や病害虫防除に役立てます。
2. 生物多様性の保全
草場が定期的に管理されることで、絶滅危惧種を含む多様な動植物の生息地が保たれています。
3. 人と自然の共生
農業生産と自然環境保全が両立する持続可能な農業のモデルとされています。この農法は、お茶の品質を高めるだけでなく、地域の生態系や文化も守る重要な役割を果たしています。
掛川を含む静岡県では、県内に数多くの産地をもち、それぞれの気候風土や生産者の高い技術によって生み出される特徴あるお茶が魅力です。中でも、その年に最初に芽吹いた新芽で作られる一番茶は、若葉のさわやかな香りに加え、濃厚な旨味を味わうことができます。この旬の時期に採れたお茶を急須で淹れたり、水出しにして楽しむことが、静岡茶の醍醐味のひとつとなっています。静岡茶をはじめ、日本茶を毎日の暮らしに取り入れ、味わってみませんか。
●「みなべ・田辺の梅システム」(和歌山県/みなべ・田辺地域)
和歌山県のみなべ町と田辺市にまたがる地域で、約400年にわたり受け継がれてきた持続可能な農業システムです。2015年世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。
<特徴>
1. 傾斜地を活用した梅栽培
傾斜地を利用して、収穫の際に斜面にネットを張る工夫により、傷がつかず見た目も良質な実が育ちます。
2. 薪炭林との共存
梅林の周辺には、ウバメガシなどの薪炭林が残されていて、水源涵養(かんよう)や斜面の崩落防止、土壌の養分補給などの機能を果たし、梅の生産を支えています。
3. ミツバチとの共生
梅の多くの品種は自家受粉できないため、異なる品種の梅の木を近くに植え、ミツバチによる受粉を行い、実をつけます。花が少ない早春はミツバチにとっても貴重な蜜源となり、双方にとって有益な関係が築かれています。
4. 地域資源の循環利用
梅林では草を生やし、刈り取った草を肥料として利用するなど、地域内で資源を循環させる工夫がなされています。また、梅の加工技術も発展し、低塩分の梅干しや健康食品など、現代のニーズに応じた製品が開発されています。
5. 文化と景観の継承
梅林と薪炭林が織りなす景観は、地域の特色ある風景を形成しています。また、梅に関連した祭事や行事、食文化などが地域の絆を深め、文化の継承にも寄与しています。 このように、「みなべ・田辺の梅システム」は、自然環境と調和しながら持続可能な農業を実践し、地域の文化や経済を支える優れた例として、世界的に評価されています。
5月29日は、「こんにゃくの日」 こんにゃくと言えば「群馬県」
毎年5月29日は「こんにゃくの日」。語呂合わせの「こ(5)んに(2)ゃく(9)」に由来し、こんにゃくの魅力を再発見する日として制定されました。こんにゃくは食物繊維が豊富で低カロリー、満腹感が得やすい上に、カルシウム・カリウム・鉄分などのミネラルも含まれています。さまざまな料理に馴染み、他の食材を引き立てる“名脇役”として、改めて注目が集まっています。
こんにゃく芋の一大産地・群馬県では、全国生産量51,400t(令和6年/農林水産省「作物統計」)のうち約9割にあたる49,700tが生産されています。日照時間が長く、水はけのよい土壌に恵まれた気候を背景に、渋川市や昭和村をはじめとした中山間地域で栽培され、「こんにゃくといえば群馬」として広く知られています。
一方で、近年は食生活の多様化や気候変動、円安などの影響により、原料や資材の価格が高騰し、消費量・生産量は減少傾向にあります。県内でも離農が進んでいます。こうした状況に対し、行政では消費拡大や農家支援などに取り組んでいます。
● 農事組合法人 東山茶業組合(静岡県)
東山茶業組合のお茶は、2024年8月、全国茶生産団体連合会が主催する『第78回全国茶品評会』の「深蒸し煎茶の部」において、部門の最高位である1等1席の「農林水産大臣賞」を5年連続、全国最多の通算26回目の受賞したほか、市内生産者が上位受賞を果たし、大変優秀な成績を収めています。
● 株式会社岩本食品/ぷらむ工房(和歌山県)
和歌山・紀州南高梅を使用した梅干しや調味料を手がける「岩本食品(ぷらむ工房)」。素材本来の風味を生かし、安心・安全な“梅のある食卓”を全国へ届け、100年以上の歴史を持つ地元加工食品会社。しょっぱい、すっぱい、最近ではあまりお目にかかれなくなった塩で漬けて干しただけの元祖・梅干「白干梅」を提供していただきました。
● 子持食品株式会社(群馬県)
創業100年、群馬県渋川市の旧子持村に製造工場を持つ地元の老舗こんにゃく屋さん。自慢のこんにゃく・ところてんはもちろん、生芋こんにゃくを使用したもつ煮込み、こんにゃくやその他の料理にも使える自家製の調味料なども取り扱う。ふるさと納税の返礼品としても人気が高く、県内にある直売所では、地元の方だけでなく遠方からのファンも少なくない。今回は、「しらたき」・「黒玉こんにゃく」を使用します。
● 「鶏もも肉のグリル~白干梅ヨーグルトソース~・新茶炊き込み御飯・しらたきサラダ ~中華風~」 950円(税込)
-鶏もも肉のグリル~白干梅ヨーグルトソース~
しっとり鶏むね肉をやわらかなソテーにし、「みなべ・田辺の梅システム」で作られた「白干梅」(塩漬けした梅を天日干ししただけの、伝統的な製法で作られた梅干し)の酸味をヨーグルトベースのソースに加え、マイルドに味付けしました。
-新茶炊き込み御飯
茶葉を一緒に炊きこんだ御飯。茶葉をそのまま食べられるので、新茶の心地よい香りとともに、茶葉に含まれる身体に嬉しいさまざまな栄養素(カテキン類、テアニン、ビタミンC、ビタミンE、B-カロテン、不溶性植物繊維など)を効率的に摂取できます。
-しらたきサラダ ~中華風~
しらたきは、すき焼きなどの鍋料理に欠かせない食材というイメージがありますが、ツルツル、モチモチとした弾力のある食感と低カロリー・低GI値のヘルシーさからサラダにもぴったりなため、中華風の味付けで春雨サラダ風に仕立てました。今回使用する群馬県のしらたきは、こんにゃく精粉割合が比較的高く、どんな味付けにも相性抜群。群馬県では、しらたきを通年で食べて楽しめるメニューとして「しらたきサラダ」を試作・開発し、「渋川地区こんにゃく研究会」がPR。学校給食にも登場する地元の人気メニューとなっています。
● 「黒玉こんにゃくと豚バラ肉の旨煮定食」 900円(税込) ※ 5/29、「こんにゃくの日」の日替定食メニュー
小玉の玉こんにゃくと豚バラ肉をじっくり旨出汁で煮込みました。味がしみしみの玉こんにゃくは、名脇役から主役へと昇華しています。5月29日(木)だけの「こんにゃくの日」だけの1日限定メニューですので、お見逃しなくお召し上がりください。
『あふ食堂』のご紹介
「あふ」とは、「Agriculture, Forestry, Fisheries and Food」(農業、林業、漁業、食品)の頭文字に由来しています。また同時に、古語では「会ふ(出会う)」、「和ふ(混ぜ合わせる)」、「餐ふ(食事のもてなしをする)」という意味を持つことから名付けられました。
「食の責任官庁 農林水産省」にふさわしい食堂づくりを目指し、国産食材、有機農産物等環境に配慮した食材、被災地産食材を積極的に使用したメニューを開発し、メニューは週替わりで毎日 8 種、ボリュームも満点! 福島県産のお米、国産原料の味噌、沼津などから直送した⿂を使用し、産地の魅力を発信しています。
店名:農林水産省 あふ食堂
住所:東京都千代田区霞が関 1 丁目 2-1 農林水産省本館 B1 階
TEL:03-6206-7990
営業時間:平日 11:00~14:00
定休日:土曜日、日曜日、祝日(閉庁日は休み)
公式ホームページ:
※「あふ食堂」は農林水産省正面玄関受付にて簡単な手続きをしていただければ、食事利用のみ一般入館も可能です。職員 のランチタイム(12:00~13:00)は大変混雑するので、その時間を避けていただくとスムーズにご利用できます。
※一部の受託食堂は職員のみの利用となり、一般の入館などは出来ませんのでご容赦ください。
農林水産省『あふ食堂』にて産地のPRをしたい皆様へ
ご当地「食」の PR、および、その魅力等を「あふ食堂」より発信いたします。
次世代につないでいきたい伝統的な郷土料理、都道府県民に愛されている「県民食」、ほかの都道府県の人にぜひ食べてほしい地元の自慢料理、地元名店のレシピをメニューで再現および食堂メニューへのアレンジ等、企画協働にご興味がある方は下記までお問い合わせください。
【産地 PR に関するお問い合わせ先】
株式会社 SANKO MARKETING FOODS担当:小川
TEL:03-6206-7990 メールアドレス:kankocho_pj_2nd_ml@sankofoods.com
会社概要
【会社名】 株式会社SANKO MARKETING FOODS
【本社所在地】 東京都新宿区高田馬場1丁目28番10号 三慶ビル2階
【本店所在地】 東京都中央区新川1丁目10番14号
【支店所在地】 静岡県沼津市蓼原町45番地2
【代表者名】 代表取締役社長 長澤 成博
【設立】 1977年4月
【事業内容】 飲食店経営、水産業、除菌、清掃事業、自社ECサイトの運営
【ホームページ】
【水産メディア 「CRAZY ABOUT FISHERY!」 】
株式会社SANKO MARKETING FOODS 広報担当
メールアドレス:pr-all@sankofoods.com