“コーディング試験の会社”から、“エンジニアリング組織プラットフォームの会社”へ

2025.05.20 08:34
はじめに
この度、株式会社ハイヤールーはシリーズAラウンドにて総額5.3億円の資金調達を完了いたしました。創業から約4年と少し。ここまで私たちを信じ、支えてくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。


今回のラウンドでは、複数の個人投資家の皆さまからご出資をいただきました。
お一人おひとりが、プロダクトやモノづくりの本質を深く理解され、現場感覚と経営視点の双方を併せ持つ稀有な方々です。


このストーリーでは、私たちが挑戦する「エンジニアリング組織プラットフォーム」の全体像とともに、シリーズA調達の背景、そしてこれから果たすべき責任についてお話しさせてください。
本ラウンドにご参画いただいた投資家の皆さまへ──感謝と、これから背負う覚悟
まず何よりも、この場をお借りして、今回のラウンドにご参画いただいた投資家の皆さまに、改めて深く御礼を申し上げます。


私たちは、単に事業として成長可能性を語るのではなく、「モノづくりに誇りを持つ国に、もう一度日本を」という本気のミッションを軸に据えたスタートアップです。それゆえに、誰に出資いただくかを非常に大切にしてきました。


本ラウンドの特徴的だったのは、シリーズAラウンドにもかかわらず、多くの個人投資家の方にも参画いただいたという点です。参画いただいた個人投資家の皆さまは、いずれもモノづくりバックグラウンドのある、経営者、または業界を代表する方々です。


「技術力が正しく評価され、その人が適した場所で働ける仕組みは、社会的にも大きな意義がある」
─ 山本正喜 氏(株式会社kubell 代表取締役)


「変化の激しい時代に、先端を進む挑戦者にしか得られない流れがある。その可能性をハイヤールーに感じている」
─ 広木大地 氏(株式会社レクター 代表取締役 / 日本CTO協会 理事)


「経歴バイアスにとらわれない採用文化が、日本の組織を強くする。スキル重視の社会を構築してほしい」
─ 若狹建 氏(合同会社桜文舎 代表社員CEO)


「このフェーズで、このドメインに立ってスタートアップをしているのは、今までの宇宙の歴史でもハイヤールーだけ」
─ 丹哲郎 氏(株式会社DELTA 代表 / SEVENRICH GROUP CTO)


このような言葉の一つひとつが、私たちの原動力になっています。
単に資金をいただくのではなく、「この未来をハイヤールーが実現してほしい」という想いを託していただいたこと。それが、何よりも嬉しく、そして何よりも重く感じています。


私たちは、この期待を裏切りません。
「スキルが正当に評価される社会」を実現し、モノづくりにおいて日本がもう一度世界に誇れる国になる。そのゴールを本気で目指し、今回の調達を機に、一層のスピードと責任感をもって進んでまいります。
エンジニアリング組織プラットフォームの構築へ
私たちが描く未来は、単なる採用支援や評価ツールではありません。
目指しているのは、企業が強いエンジニアリング組織を構築するための「プラットフォーム」そのものです。ここでいうエンジニアリング組織プラットフォームとは:

母集団形成フェーズ:企業が求める人材に出会い採用につなげ選考プロセスフェーズ:自社に合った人材を見極め採用し社内人材・育成フェーズ:評価を通し、継続に能力開発・育成を行う


これらを分断された手段で部分最適に処理するのではなく、ひとつの思想・プロダクト上で一気通貫に支援する、そんなソリューションを指しています。


この構想の背景には、私たち自身のミッション──「日本をもう一度、『モノづくり』で一番へ。」という強い思いがあります。


「強いモノづくり」を実現するには、「強いエンジニアリング組織」が不可欠です。
どれだけ優秀な人材がいても、その人たちが活躍できる組織構造や文化、仕組みが整っていなければ、本質的なアウトプットは実現されません。強いエンジニアリング組織をつくるには、採用、評価・育成が好循環として作用する必要があります。


これまで私たちは、スキルを「可視化する」第一歩として、2022年にコーディング試験サービスをローンチしました。


実際にコードを書いたり、システム設計を行い、定量的にスキルを評価するこの仕組みは、現在までに累計5万件以上の試験実施にまで広がり、国内でも有数のスキル評価基盤となっています。


しかし、コーディング試験はあくまで“入口”にしか過ぎません。
それゆえに私たちは、採用前の母集団形成、採用後の評価・育成を含めた、全方位的なプロダクト群を展開していく構想を創業時から持っていました(当初はVersion Xという名称)。


先日β版リリースを発表した母集団形成ソリューションの「HireRoo Skill Hiring」はコーディング試験の次の一手で、年内に正式リリースを控えています。この事業はコーディング試験を超える事業の柱になり、より一層弊社が求めているエンジニアの正当な評価を加速させることでしょう。


詳細は以下のnote記事をご確認ください。
2025年は「変革の年」──コーディング試験のハイヤールーから、組織全体を支える存在へ
2025年、ハイヤールーは大きな節目を迎えます。
これまで私たちは、コーディング試験の会社としてスタートアップやテック業界の中で一定のポジションを築いてきました。


そして、今回のシリーズA調達により、私たちが本当に目指してきた「エンジニアリング組織プラットフォーム」の構想に、リソースとスピードを持って踏み込む準備が整いました。


今年は、ハイヤールーが“コーディング試験の会社”から、“エンジニアリング組織プラットフォームの会社”へと進化する勝負の年です。


2025年の具体的な目標としては、以下の2つにフォーカスします:


1.コーディング試験事業におけるさらなるマーケット拡張
スタートアップ・ベンチャー企業領域で、事実上の独占的ポジションの確立を目指します。


2.母集団形成事業の年内PMF(プロダクトマーケットフィット)の実現
現在β提供中のサービスを2025年9月に正式リリースし、採用プロセスの起点を「スキル」に置き換える世界観を実装します。


この2事業に対して、調達した資金をおおよそ同等の比率で投資し、両輪でのスケールと実績構築を図っていきます。


そして、2026年には戦略の重心を「母集団形成」に本格的に移行し、スキルドリブンな採用文化の市場浸透をさらに加速させていきます。


加えて、構想してきた3本柱の最後のピースである、社内人材評価向けのソリューションを立ち上げ、正式リリースする予定です。このプロダクトでは、評価制度が形式的・属人的になりがちな組織に対して、スキル指標に基づいた成長・配置・育成の循環を支援する仕組みを提供していきます。


この段階で、私たちが描いてきた「エンジニアリング組織プラットフォーム」の中核をなす3つのプロダクト(採用・評価・育成)がすべて出揃い、いよいよ本格的にプラットフォームとしての展開が始まります。


単なるSaaSの集合体ではなく、“スキルの正当な評価”という思想を社会に浸透させるプラットフォームとして、2026年以降はより一層、組織づくりのインフラとして機能していく所存です。


この変革を支えるために、2025年中に30名超の組織体制への拡大を計画しています。
プロダクト開発力だけでなく、営業・カスタマーサクセス・採用・広報などあらゆる面から「組織をつくる会社」に進化すべく、仲間とともに力強く歩んでいきます。
おわりに
私たちは今、まだ山の二合目です。けれど、その先にある風景は、はっきりと見えています。


スキルが正当に評価される社会。経歴に関係なく、誰もが挑戦できる環境。モノづくりの現場に再び光があたる未来。その道のりを、私たちは本気で登っていきます。


最後に私自身の話を少しだけさせてください。最終学歴は中学校卒業。高校にも進学せず、学歴も職歴もないまま、独学でエンジニアになりました。まったくのゼロから、ひたすらコードを書き続け、気づけばエンジニアとして働き、日本を代表するようなベンチャー企業でチームを率いるまでになりました。


けれど、そこまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。書類選考では落とされ、スキルよりも「見た目の経歴」で評価される場面も何度もありました。それでも、スキルが評価される機会さえあれば、人はどこまでも成長できる──。そのことを自分自身のキャリアを通じて確信したからこそ、この会社を立ち上げました。


「日本をもう一度、“モノづくり”で一番へ。」


このミッションは、誰かに託されたものではなく、私自身の過去、そして社会への願いそのものです。もっとスキルで勝負できる社会にしたい。もっと“実力ある人”が活躍できる世界をつくりたい。もっとエンジニアが評価され、誇りを持てる仕事で日本を前に進めたい。


2025年、ハイヤールーは変わります。このnoteを最後まで読んでくださったあなたと、どこかでご一緒できたら嬉しいです。成功を約束することはできません。ただし、全力で挑む「青春」は約束します。


そして、この国の“モノづくり”も、きっと変わっていくと信じています。
もし本記事を読んでいただき少しでも事業、会社に興味を持っていただけましたら以下の募集一覧より応募、または私のX宛にDMいただけますと適宜返信させていただきます。

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