猛暑を克服し、にんじんの収穫量を大幅増加した生産者も

2024.11.26 11:00
農業総研
生産量増加の秘訣は保水効果のある資材、そして排水効果を高めるための土の入れ替え

持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」をビジョンに掲げ、全国の都市部を中心としたスーパーマーケットで「農家の直売所」を運営する株式会社農業総合研究所(本社:和歌山県和歌山市、代表取締役会長CEO:及川 智正、以下「農業総合研究所」)は、これからの鍋の季節にも欠かせない、にんじんの収穫と価格の状況を調査しました。
調査方法ですが、農業総合研究所が全国のスーパーマーケットで展開している2,000店舗以上の「農家の直売所」での販売データを集計したほか、生産者などへのヒアリング調査を実施しました。

今年は歴史的な猛暑により、多くの野菜が深刻な不作、さらに価格高騰となりました。にんじんもその例外ではありませんでした。ですが、今では猛暑の影響は落ち着きを見せています。

猛暑を克服した生産者の事例
こうした逆風をものともせず、にんじんの収穫量を大きく増やしている生産者がいます。それが千葉県香取郡多古町の有限会社ゆうふぁーむ(以下、「ゆうふぁーむ」)です。

近年、猛暑は「夏の恒例行事」と化した感すらあります。「ゆうふぁーむ」も昨年は猛暑の影響で、収穫を3割以上も落としました。ですが、昨年の教訓をもとに取り組んだ結果、今年は大幅に収穫量を増やすことができたとのことです。

猛暑のなかでも収穫を増やせた理由は、まず「水が貯まる資材」を畑に用いたことです。猛暑で畑は乾燥しがちとなります。ですが、おむつにも用いられている資材を畑に設置することで、畑は乾燥しにくくなります。

もうひとつの理由は、土の入れ替えを行ったことです。土を入れ替えることで、畑の排水が改善します。夏には猛暑と同時に、大雨にも見舞われます。水捌けの悪い畑だと、にんじんは腐ってしまいます。猛暑対策と合わせて、大雨対策をとったのです。


そして最後の対策は、人員を増やしたことです。上記の施策を実施するには、どうしても人手がかかるからです。

「ゆうふぁーむ」は農家出身ではない3人で運営されている農業法人です。研修で農業に興味を持った3人が、30代で研修先だった生産者を事業承継しました。

3人は元々、農業とは縁のゆかりもなく、都心で暮らしてきました。当初は栽培した作物が病気になり出荷できなくなるなど、多くの失敗を乗り越えながら着実に農業の技術を身に着けてきました。

3人で生産する作物を分担しながら、協力して職場の働きやすい環境作りや農村の活性化に向け日々奮闘しています。

農薬の使用を必要最低限に抑えた「特別栽培」に取り組んでいます。農産物の付加価値を高めながら、猛暑対策にも工夫を凝らすことで、生産者のロールモデルとなっています。
調査方法
調査期間:2024年10月7日~2024年10月31日
調査方法:当社が全国2,000店舗以上のスーパーマーケットで展開する「農家の直売所」、及び産直卸での販売データ、及び、生産者へのヒアリングを基に導出

「有限会社ゆうふぁーむ」概要
住所:千葉県香取郡多古町西古内1044-53
総栽培面積:30ha
取材協力:有限会社ゆうふぁーむ 川島健次 専務

会社概要
株式会社 農業総合研究所 (JPX 証券コード3541)
〒640-8341 和歌山県和歌山市黒田99番地12 寺本ビルII4階
「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」をビジョンに掲げ、日本及び世界から農業が無くならない仕組みを構築することを目的とした産直流通のリーディングカンパニーです。全国約10,000名の生産者と都市部を中心とした約2,000店舗の小売店をITでダイレクトに繋ぎ、情報・物流・決済のプラットフォームを構築することにより、農産物の産地直送販売を都市部のスーパーで実現した「農家の直売所事業」と、生産者から農産物を買い取り、ブランディングしてスーパーに卸す「産直卸事業」を展開しています。

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