NTTグループ2社によって創業した『NTT HumanEX』。30年以上にわたるノウハウを活かし「未来を切り拓く人材」を育成する狙いに迫る。

2023.12.21 11:01
NTT HumanEX(エヌ・ティ・ティ・ヒューマネクス)は2023年12月に創業1周年を迎えました。人的資本経営が求められる中、「エンゲージメントの向上を通じて働く社員と企業の成長への貢献」をコンセプトに、これまで蓄積した人事領域のノウハウを活かしながら、改めて今の企業に求められる人材とは何かを考え、VUCA時代に必要な「未来を切り拓く人材化」へ幅広くソリューションサービスを展開してまいりました。今回はその中から、変化を捉え自考する社員へと育てるDX領域のeラーニングコンテンツと、社員の意欲を一層引き出し組織を強化するエンゲージメント診断ツールをご紹介します。NTTグループでの経験と新たな視点の議論を重ね、変わりゆく時代を先読みし発生しうる企業課題を解決する効果的なコンテンツに仕上げています。創業間もないからこそ、チャレンジし独自性を磨いてきたソリューションの開発ヒストリーです。
1.人事領域を担うNTTグループ2社によって創業
 近年、「労働人口の不足」による人材確保やDX推進に向けた「リスキリング」による生産性向上、上場企業の非財務情報開示義務を契機とした「人的資本経営の推進」など、ヒューマン・キャピタル(人的資本)分野に関わる経営環境は大きく変わっています。この変化に対応し、お客さまが抱える諸課題をより幅広く、かつ一元的に解決するため、NTTグループで人事・労務、経理・財務等を担っていたNTTビジネスアソシエと人材育成を担っていたNTTラーニングシステムズ2社の合同出資により、2022年12月1日、NTT HumanEXは創業しました。
 NTTグループの持つ先駆的なヒューマン・キャピタル分野の知見をベースに、「働く」「学ぶ」「暮らす」の観点から、企業課題に共に向き合い、「個人と組織が一体となり双方の成長に貢献しあう関係=エンゲージメント」の向上をコンセプトに、様々なソリューションサービスを展開しています。
2.30年以上にわたり蓄積されたノウハウを活かして取り組む「未来を切り拓く人材」育成
 VUCAの時代、企業もそこで働く人も不確実で複雑な状況に対応していく必要があります。AIなどのテクノロジーが急速に発展し、ビジネス環境が目まぐるしく変化する中で、人手不足や働き方、仕事への価値観の多様化に対し、働き方改革やDX推進による対応も迫られています。前身の両社では、30年以上にわたりNTTグループを中心に企業の人事制度・人材育成、健康経営を支援してきました。これまで蓄積してきたヒューマン・キャピタル分野のノウハウを最大限に活かし、今の時代・これからの時代に必要な人材、組織を考え、企業を支援するソリューションサービスを開発しています。
―「未来を切り拓く人材」
 私たちは、企業が人材を資本と捉え、絶えず変化する社会環境に向き合うために、変化を自分ごとと捉え、対応し、力を発揮できる、そんな人材が今企業に必要であると考えています。


 「未来を切り拓く人材」には、企業の未来を切り拓くという意味と社員一人ひとりが働くことを通じて自身の未来を切り拓くという意味が込められています。コンセプトである、エンゲージメント向上は、企業のためだけでなく、社員のためでもあります。NTT HumanEXでは、社員の「働く」「学ぶ」「暮らす」を支援するため、各カテゴリに応じたソリューションサービスをラインアップしています。
―社員がよりよく「働く」「学ぶ」「暮らす」ためのコンセプト
 「働く」:働く人の意欲を最大化することで、組織力=成果への連動を生み出す
 「学ぶ」:変化を捉え、変化に対応し、変化とともに生きる
 「暮らす」:持続的な組織運営の基盤となる、社員の心身の健康を守る


 これらのサービスコンセプトのもと、エンゲージメント向上をサポートする企業として、「働く」「学ぶ」「暮らす」の三位一体となったソリューションを提供し、不確実な時代だからこそ求められる「未来を切り拓く人材化」に貢献しようと日々活動しています。様々なソリューションの中から、変化を自分ごととして捉えることをめざし開発したeラーニングと、社員の意欲をより引き出すために現状把握する診断ツールをそれぞれご紹介します。
3.「未来を切り拓く人材」の育成を支えるソリューション
「変化を捉える」eラーニング『DXeラーニングシリーズ』
●開発までの経緯
 労働人口の減少に伴い、業務効率化や生産性向上が求められていますが、その中で注目されているのが「リスキリング」です。今いる人材に新たなスキルを身に着けてもらうことで、ツール等の活用により作業効率を高めたり、社内の人材を還流させたりすることができ、企業の成長や社員自身のスキルアップにつながる施策として重要視されています。このような背景もあり、NTTグループの人材育成会社としてよくお客さまからご相談されるのがDX推進のためのリスキリング=「DX教育」です。


「DXを進めたいけど、何から始めればよいかわからない」
「全社員にDX推進の必要性を理解してもらいたいが、技術的な研修や他のeラーニングは難しすぎる」


 企業の悩みや課題を聞く中で、企業がDX推進に取り組むには、技術的な知識やスキル付与の前に「基礎(リテラシー)理解」と「全社員への動機形成」が重要であると考えました。社員全員がDXと向き合い、自身のビジネスがどう変わるのかを理解することでDX推進は成り立ちます。しかし現在提供されている学習コンテンツの多くは、技術面にのみ焦点を置いた内容であり、これでは技術者は育成できても、社員全員のDXへの理解や動機形成は難しく、どのような技術やアイデアを適用すればより企業の発展につながるのか検討することができません。そこで私たちは、DX推進に向けたマインド醸成を切り口に、全社員がDXの本質や全体像を正しく理解し、重要な技術を知ることで、業務改善やイノベーションのための“土台作り”をめざす「DX eラーニングシリーズ」を開発しました。


●「DX eラーニングシリーズ」とは
からなるeラーニングシリーズです。「DXビギンズ!」は、DX人材育成の第一歩となるeラーニングで、全社員向けにDXの意識付けを目的としています。DXでビジネスがどう変わるのか、なぜDXが必要なのか、といったマインド醸成をめざします。「DXフレンズ」は、デジタル系知識を正しく学び、DX推進の土台となる基礎知識(リテラシー)を付与するためのeラーニングです。テクノロジーの仕組みやビジネスメリット、社会変化を事例から理解することで改善・イノベーションへつなげることをめざします。
※マネタイズ編は2024年2月リリース予定
●「DX eラーニングシリーズ」3つの特徴
1.DX人材育成の第一歩となる、動機形成・基礎知識に特化
 全社でDXを進めていくための第一歩として「DXと向き合うことで、あなたのビジネスがどう変わるのか」を考え、DXを自分ごと化できます。またDXを支える重要技術とトレンドテクノロジーに絞り、DXに関する知識を「広く・浅く」学べます。


2.デジタルに苦手意識がある方でも印象的に学べるアニメーション
 デジタルに苦手意識がある方やIT初級者でもわかりやすいよう、かみ砕いた内容で構成しています。ポップで印象的なアニメーション動画を採用し、学習内容が印象的に残るように設計しています。ショート動画のため、マイクロラーニングで自己学習しやすいのも特徴です。


3.即時アウトプットすることで学びを自分ごとに
 一方的にデジタル知識や重要技術をインプットするだけでなく、章ごとに「自分の立場で置き換えるなら」のシンキングタイムや理解度チェックテストを設けており、理解度を確認し行動変容を促します。


●累計1万IDを突破!
 DXに関する研修やeラーニングは、すでに多くの企業が提供していますが、本シリーズの基礎となる「DXビギンズ!」は、小売や製薬、保険など幅広い業界で採用され、のべ1万人以上※の方に受講いただきました。DXがなぜ必要か、どのように進めるべきかを理解し、それを自らのビジネスに活かすことをめざすコンテンツとして、まさにDXを推進しようとする企業の課題にフィットしたからだと考えています。また、多くの企業が抱える問題として、DX推進のための研修やeラーニングを導入しても、難易度が高すぎて社員が何をすればいいかわからずDXが進まないといった課題があります。本コンテンツは全社員がDXという変化を自分ごととして捉えられるようにするために、理解しやすい工夫を凝らしており、その点が企業から高い評価を受けていると自負しています。
※2023年10月時点
「社員の意欲をより引き出す」ための可視化ツール『エンゲージメント診断』
●開発までの経緯
 知識やスキルを付与する研修やeラーニングを対処療法的に提供するだけでは、一時的な効果しか発揮せず、組織全体の変革にまでは至らないのではないか。


 人的資本経営では、社員に学ぶ機会を提供し、働きやすい環境や制度を整えるだけでなく、組織や企業のありたい姿を実現するために社員にどうなってもらいたいのか、という視点が不可欠であると考えました。またそのありたい姿に向かうために、現状でどこにボトルネックがあるのか正確に把握することが必要であると考え、「エンゲージメント診断」の開発に至りました。
写真:「エンゲージメント診断」開発メンバー



とは
 独自のエンゲージメント向上のメカニズム(後述)に基づき、組織内のボトルネックを特定するための診断ツールです。WEB上で120問のアンケートに回答することで、①エンゲージメントに影響を及ぼす要素ドライバー、②エンゲージメントの状態、③エンゲージメント向上の成果を測ることができます。


●「エンゲージメント診断」3つの特徴
1.32のドライバーから網羅的に現状を診断
 エンゲージメントに影響を与える要素を4つのカテゴリ、32のドライバーを独自に開発・設定し、エンゲージメントの状態に加え、その要因についても診断・考察します。また、学術研究も蓄積されている国際的な尺度をベースに策定しており、人的資本経営の「エンゲージメント」に関する情報開示にも活用いただけます。


2.独自の診断軸で強みや改善点を特定
 ドライバー毎に「重要度」・「充足度」・「エンゲージメントとの相関」を測定することで、会社・組織ごとの強み・改善点を特定します。


3.エンゲージメント向上のボトルネックを特定
 独自のエンゲージメント向上のメカニズムに基づき、エンゲージメント向上を阻むボトルネックを特定します。また、ゴール・問題仮説から課題を抽出し、解決に向けた多面的な打ち手を選定・提供します。


●新興企業だからこそエンゲージメント向上のメカニズムを徹底議論
 エンゲージメント診断やモチベーション診断といったものは、すでに多くの企業が開発し市場に溢れています。そこで、私たちはこれまで蓄積してきた、人事制度や人材育成のノウハウを活かし、NTT HumanEXが考えるエンゲージメントが高い状態は何か、どうすればエンゲージメント向上につながるのか、まずは徹底的に議論しました。その結果が以下のエンゲージメント向上のメカニズムです。


 所属するチームの文化・能力に基づき行動し(①)、チームの成果が高まると、“社員体験”が増え(②)、エンゲージメントが高まります(③)。またエンゲージメント向上は個人の熱量を上げ(④)、熱量から活気に満ち溢れたチームの雰囲気、すなわち風土に反映されます(⑤)。そしてその風土が触媒となり、チームの文化・能力を高めます(⑥)。


 この好循環を回していくことでエンゲージメントが高まっていくと考えました。次に、下図のどこにボトルネックがあるのか、どこに施策を講じればよいのか、を考える必要があります。これまでに蓄積されたノウハウに加え、過去の学術研究や他社の診断ツールを研究し、独自に4つのカテゴリ、32のドライバーをエンゲージメント向上の要素として分解しました。
図:エンゲージメント向上のメカニズム


 しかし、エンゲージメント診断はあくまで現状把握のためのツールにすぎません。この結果をどう人材育成・組織開発に活かすのか、ここが肝であると考えています。それぞれの要素が高い・低いという結果を単に示すのではなく、その要素が社員にとって重要であるか(重要度)、充足しているか(充足度)を分析し、優先順位をつけて課題を提示しています。また、お客さまが自社で実施したアンケートや他社のツールを利用したエンゲージメント診断の結果から、ボトルネックを特定し、課題解決に向けた打ち手の提案も可能です。ここが私たちNTT HumanEXの強みであり、これまでのノウハウをもって企業を支援していきたいと考えています。
4.これからも時代の変化を捉え企業を支援する
 NTT HumanEXは、2023年12月1日に創業1周年を迎えることができました。人的資本経営が加速し、コロナ禍による働き方の多様化が進む中で「エンゲージメントの向上を通じて働く社員と企業の成長への貢献」をコンセプトに、様々なお客さまのご支援させていただいております。テクノロジーの進化などが市場を変え続ける今、「未来を切り拓く人材」の重要性が一段と高まっています。変化をどう捉え、どう向き合い、どう対応していくのか、そして組織や会社をどう変えていくのか。この激動の時代において、エンゲージメント向上を支援するパートナーとして共に成長し、共に乗り越えていきたいと考えております。




●NTT HumanEXについて
株式会社NTT HumanEX(エヌ・ティ・ティ・ヒューマネクス)
東京都港区南麻布1丁目6-15 アーバンネット麻布ビル
代表取締役社長 鳥越 隆
URL:
●「DXビギンズ!」について
URL:
●「DXフレンズ」について
URL:
●「エンゲージメント診断」について
URL:

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