日本テトラパック、大阪・関西万博でイベント開催 「未来の食品システムに向けた取組み」

2025.05.14 15:00
日本テトラパック株式会社
― 北欧パビリオンにて「2035年の食卓」を紹介 ―

食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパック株式会社(東京都港区、代表取締役社長 ニルス・ホウゴー、以下「日本テトラパック」)は、2025年5月7日(水)に大阪・関西万博の北欧パビリオンにて「未来の食品システムに向けた取組み」をテーマとした食品・飲料業界向けイベントを開催しました。

アジアの食品政策・産業連携を牽引するフードインダストリーアジア CEO マット・コバック氏、グローバルなデータから食の未来を読み解くシンセシス社 ヘッドオブフューチャーズ キア・ハラジ氏、Re:Growth社 創業者 兼 シェフ オリバー・トゥルスデル・ジュトラス氏、日本におけるオンライン食品流通を主導するアマゾンジャパン合同会社 消費財事業本部 食品飲料事業部 兼 酒類事業部 事業部長 吉田有美氏ら、世界の食品業界を代表するリーダーが一堂に集結しました。
登壇者の集合写真 (左から: マット・コバック氏、吉田有美氏、キア・ハラジ氏、タチアナ・リセティ、オリバー・トゥルスデル・ジュトラス氏、エイヤ・ヒエタヴオ、ニルス・ホウゴー)

本イベントは、食品・飲料メーカーの顧客約100名を招待し、午前と午後の2セッション行われ、世界およびアジア・日本国内の食品システムにおける課題を探り、2035~2040年に向けてよりレジリエント(強靭)で包括的、且つ持続可能な未来を構築するための解決策を見出す貴重な機会となりました。また、2035年の食卓を体験・試食するセッションも設けられました。

■ オープニングメッセージ:持続可能な未来に向けた共創とイノベーション
テトラパック マーケットオペレーション部 執行副社長 タチアナ・リセティは、世界中の食品業界が直面する環境規制、エネルギーコストの上昇、サプライチェーンの課題といったグローバルな課題の緊急性を訴えるとともに、食品システムの変革において「共創とイノベーション」が果たす重要な役割を強調しました。そして、テトラパックが持続可能なソリューションのリーダーとして取り組みを続けていく姿勢を改めて表明しました。
タチアナ・リセティによるオープニングメッセージの様子

■ 2035年の食卓:未来の食品システムを体験
シンセシス社 ヘッドオブフューチャーズ キア・ハラジ氏とRe:Growth社 創業者 兼 シェフ オリバー・トゥルスデル・ジュトラス氏は、高齢化社会などによる人口動態の変化や、「食による健康管理」需要の拡大、土壌劣化による食品栄養価の低下による将来の食料・栄養不足を踏まえ、その対応策として、自然の恵みを享受し続けるために持続可能な取り組みを徹底して実践するアプローチと、科学技術革新による自然以外からの食料の確保を確立するアプローチという全く異なる2つのシナリオを提示しました。いずれのシナリオにおいても課題を乗り越えるためには、「危機」と「好機」は表裏一体と捉えることで創造力が発揮され革新的なアプローチが生まれると主張しました。

また、参加者は創造力や技術を活用した新たな食材や調理法、そして持続可能性の価値観が反映された「2035年の食卓」の試食を通じて、未来の食品システムの一端を体験しました。
講演を行うキア・ハラジ氏(左)とオリバー・トゥルスデル・ジュトラス氏(右)の様子
新たな食材や調理法、持続可能な価値観が反映された食の紹介(左)と参加者へ振舞われた「2035年の食卓」の一例 - 廃棄されるパンからアップサイクルされた味噌などを使用(右)

■ 多角的視点から未来の食品システムを考察
本イベントでは、食の政策、小売、テクノロジーの専門家によるプレゼンテーションが行われ、未来の食品システムが直面する課題と可能性についての洞察が共有されました。
-マット・コバック氏(フードインダストリーアジア CEO)
本イベントの基調講演として登壇したマット氏は、「2040年に向けたレジリエントな食品システム」と題し、日本およびアジアの食品システムが直面する法規制の複雑化、資源の制限、2040年に向けたレジリエンスの必要性などを取り上げました。また、「単一の業界だけでは解決できない課題である」とし、バリューチェーン全体における協力の重要性を強調しました。

-吉田有美氏(アマゾンジャパン合同会社 消費財事業本部 食品飲料事業部 兼 酒類事業部 事業部長)吉田氏は、「持続可能な食品システムにおける小売りの役割(eコマースの観点より)」と題し、eコマースの視点から、持続可能な食品システム構築への取り組みを紹介しました。冷凍食品事業「クールマルシェ」の拡大や、配送梱包の最適化による資材使用量の削減、テトラパックと連携して実施したロングライフ紙パック飲料・食品特集など、顧客ニーズと社会課題に対応した事業展開について説明し、持続可能性と利便性を両立する革新の重要性を強調しました。

-エイヤ・ヒエタヴオ(テトラパック コーポレートアフェア部 執行副社長)エイヤは、「共に食品システムを変革する」と題し、グローバルおよび日本の食品・飲料メーカーが直面している課題について言及し、テトラパックが描く未来の食品システムの変革ビジョンとソリューションを紹介しました。持続可能な酪農、代替食品、食品ロス削減に向けた取り組みなどについて、オートメーション、デジタル化、スマート製造の力を活用した事例を交えて解説しました。
マット・コバック氏(左)の基調講演と吉田有美氏(右)による講演の様子
講演を行うエイヤ・ヒエタヴオ(左)と会場の様子(右)

■ クロージング:サステナブルな未来へ、ともに行動しよう
日本テトラパック 代表取締役社長 ニルス・ホウゴーは、日本や世界が抱える高齢化社会と労働力の減少という現実に対応するためには、自動化・デジタル技術の導入が不可欠であると述べるとともに、レジリエンスな食品システムの実現には、イノベーションと協働、そしてシステム全体の変革によって構築されなければならないと強調しました。さらに、様々な規制や社会的期待に応えるためには、持続可能性がバリューチェーン全体に組み込まれる必要があるとし、テトラパックは安全で持続可能な食品システムの実現に向けた支援を継続していくと締めくくりました。
ニルス・ホウゴーによるクロージングの様子

デジタル化の進展、消費者行動の変化、業界全体の連携の必要性がますます高まる中、テトラパックは今後もイノベーションを牽引し、バリューチェーン全体を通して関係各所との連携を深めながら、未来の持続可能な食品システムの構築に貢献してまいります。
■テトラパックについて
テトラパックは、1951年にスウェーデンで誕生した食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディング・カンパニーです。世界160カ国以上のお客様のニーズを満たすため、安全で栄養価の高い食品を提供しています。世界中に24,000名以上の従業員を擁するテトラパックは、食品をどこでも安全に入手できるようにすることを約束し、「大切なものを包んでいます (PROTECTS WHAT’S GOOD) (TM)」というモットーのもと、食品、人々、そして地球を守ります。テトラパックは、テトラパックグループの商標登録です。更に詳しい情報につきましては、下記をご覧ください。
ウェブサイト:
日本テトラパックは、2025年大阪・関西万博 北欧パビリオンのプラチナスポンサーに就任しました。2025大阪・関西万博では、持続可能な食品包装を通じて、食品ロスの削減や食品安全性の向上を目指すテトラパックの取り組みや、紙容器のリサイクルや学校給食における活動などを紹介します。更に詳しい情報につきましては、下記をご覧ください。
特設ページ:

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