【オールナイトニッポン統括プロデューサー初著書】なぜラジオのイベントが東京ドームを満員にできたのか? 新刊『今、ラジオ全盛期。』が2025年1月31日に発売決定!

2024.12.29 12:00
クロスメディアグループ株式会社
オールナイトニッポンがV字回復した、コンテンツ戦略を徹底解説。
仮書影『今、ラジオ全盛期。』

ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2025年1月31日に書籍『今、ラジオ全盛期。 静かな熱狂を生むコンテンツ戦略』を発売することを決定いたしました。本書は、オールナイトニッポン統括プロデューサー・冨山雄一さんが、同番組がV字回復を果たした20年間の軌跡を紐解きながら、ラジオならではの「静かな熱狂」を生むコンテンツ戦略について解説。2025年に放送開始100年を迎えるラジオ業界が、時代の波を乗り越えながらどのように変化し、進化を遂げてきたのか、「衰退」から「復活」「全盛」まで、その歩みを明らかにします。

本書についてのSNS投稿には、ぜひ『#今ラジオ全盛期』をつけてお寄せください! 投稿をお待ちしております!

★佐久間宣行さんから推薦をいただきました★
メディアそのものが変革する時代に
ラジオは絶望から目をそらさず「熱狂」という希望を見つけた
これは、その奇跡の一部始終を描いたドキュメントだ。

「ラジオにはできない」を「ラジオにしかできない」に変えてきたのは
いつだってリスナーと作り手の熱だった。
この本を読んで、またラジオが好きになった。

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●ラジオの「衰退」から「復活」へ――奇跡の20年の記録
2000年代初頭、ラジオは風前の灯といった状態でした。
ニコニコ動画など、新たなメディアの台頭によるリスナー数の減少、さらに、リーマンショックの影響によるスポンサーの減少。かつて「オールナイトニッポン」の後クレジットに、協賛企業名が1社も入らなかったことさえあったのです。

しかし、そこから20年で状況は劇的に変化しました。オールナイトニッポンでは、現在年間70社以上のスポンサーが番組を支え、その数は1980年代の最盛期をも上回っています。同番組のイベントでは、東京ドームを満員にする熱狂ぶりを見せています。ラジオは、今まさに多くの人に支持され、全盛を迎えているメディアなのです。

本書は、ラジオ業界がどのようにその低迷を乗り越え、現在の全盛期を迎えたのかを、オールナイトニッポンの統括プロデューサーを務める著者自身の経験を通じて解き明かします。また人々の心を掴むコンテンツ戦略についても掘り下げていきます。

「SNSや配信サービスを活用した戦略」「リスナーとの絆を深める試み」さらには「イベントの成功」など、ラジオ復活の軌跡には、どの業界にも通じる貴重なヒントが詰まっています。

●時代に逆行する「じっくり育てる」コンテンツ戦略
東京ドーム、日本武道館、横浜アリーナ――年間25万人以上を動員するオールナイトニッポンのイベント成功の鍵は、「リスナーとの関係性を、長期間かけてじっくりと耕す」戦略にあります。以下の3つの柱をもとに、10年、20年の月日をかけて、ラジオという土壌を耕してきました。

1.素の良さを生かす
現代社会は、インスタにあげる写真や動画など、加工するのが当たり前。本来の自分ではなく、いかによく見せるかを競っている時代です。一方でラジオは、自分の素やありのままを見せるという部分において、他にはないよさがあります。

2.関係性を耕す
現代社会は、人と人との関係性は、利害関係や損得勘定で動くことが多いもの。そうした中でパーソナリティとリスナーの関係性はとても特殊なものです。互いの顔がわからないし、素性も知らない間柄なのに、なぜかいつも一緒にいるような親近感がある。ラジオは、この絶妙な関係性を常に考え抜いています。

3.じっくりと待つ
タイパやコスパを考えて、2倍速や3倍速でコンテンツを見たり、映画も時短で見たり、短く早くコンテンツを消費したい時代です。その一方でラジオは、1日・2日ではなく、1年・2年後を見据えた長期的な志向を持っています。「ラジオは1クール10年」という言葉もあるほど。ラジオのすばらしさは、こうした時間軸の違いにあるのではないかと思います。

派手さや効率ではなく、時間をかけて築くつながりが、ラジオを支える大きな力となり、年間25万人以上を動員するイベントの実現につながりました。推し活のファンダムが巻き起こすような熱狂とは異なる、ラジオならではの「静かな熱狂」が生まれています。「耕す」視点は、どの業界にも応用可能です。時間をかけて育むことで生まれる成果の可能性を、本書は余すところなく、具体的にお伝えします。

● ラジオの裏側を徹底解剖――危機を乗り越えた現場のストーリー
東日本大震災のとき、被災地に寄り添い、命に関わる情報を届け続けたラジオ。
コロナ禍では、従来の制作スタイルを見直し、新しい形を模索しながら挑戦を続けてきました。本書では、そんなラジオがどのように人々の生活と向き合い、心をつなげてきたのかを、裏側から丁寧に描いています。

そして、ラジオ史に残る名場面――TBSラジオの深夜番組「JUNK」と生電話でつながり、ラジオ局の垣根を越えた放送が実現した際の裏話なども収録されています。「こんなことがラジオの裏で起きていたのか!」と驚かされる内容は、ラジオ好きはもちろん、初めてラジオの世界に触れる人にも楽しんでいただけます。

●本書の構成
プロローグ なぜラジオのイベントに16万人が集まったのか?
はじめに
Chapter1 ラジオは風前の灯火だった――2000年代の「衰退」
Chapter2「東日本大震災」でラジオの存在価値は変わった――2010年代前半の「転機」
Chapter3「SNS」と「イベント」がラジオを身近な存在にした――2010年代後半の「復活」
Chapter4「コロナ禍」の逆境がラジオを強くした――2020年代の「全盛」
エピローグ これからラジオはどうするのか――ラジオのコンテンツ戦略
おわりに

●著者紹介
著者 冨山雄一氏

冨山雄一(とみやま・ゆういち)
オールナイトニッポン統括プロデューサー
1982年1月28日生まれ、東京都墨田区出身。
法政大学卒業後、2004年NHKに入局、2007年ニッポン放送へ。
オールナイトニッポンではディレクターとして岡野昭仁、小栗旬、AKB48、山下健二郎などでディレクターを担当。
イベント部門を経て、2018年4月から 「オールナイトニッポン」のプロデューサーを務めている。
現在は、コンテンツプロデュースルームの ルーム長としてニッポン放送の番組制作を統括している。

著者コメント
2004年から放送業界に入り、20年に渡ってラジオに関わってきました。
この本では、この20年で「オールナイトニッポン」を取り巻く環境がどのように変化してきたのかをその目撃者として綴っています。
劇的な展開はありませんがパーソナリティと番組スタッフ、そしてリスナーの皆さんが少しずつ積み上げてきた歴史です。
ラジオを「ながら聴き」するときのような気楽さで読んで頂ければありがたいです。


●編集者からのコメント
東日本大震災についての原稿を受け取ったとき、「これは何が何でも世の中に届けなければいけない内容だ」と手が震えた記憶があります。著者の冨山さんをはじめ、多くの人の想いをつないできたラジオの歴史を体感していただければ嬉しいです。

●書籍情報
書名:『今、ラジオ全盛期。 静かな熱狂を生むコンテンツ戦略』
著者:冨山雄一
定価:1738円(本体1,580円+税)
体裁:四六判 / 224ページ / 1色刷
ISBN:9784295410591
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2025年1月31日

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