青森県八戸市はまちづくり人財の繋がりが少ないと感じた慶應義塾大学生。そして、中心街に交流をメインにした勉強スペースが欲しいという地元学生。それらに賛同してくれる皆様とビル活用で魅力的な施設を供創します!!
青森県八戸市は、私が生まれ育った大切な故郷です。
幼少期では、漁獲量漁獲高ともに日本のトップクラスであり、各種産業に活気がみなぎっていました。
しかし、そこから漁業の衰退をはじめとし、地方都市として典型的な少子高齢化と中心市街地の衰退の一途を辿っています。幼少期からその姿を目の当たりにしながら、「このまま八戸はなくなってしまうのだろうか」という幼心ながらの不安がありました。その反面、地元を思う気持ちから、「自分の手で大切な地元を今後も大切にしたい」と言う思いが強くなっていきました。
そういった思いもあり、高校生の当時からまちづくり活動や地域の教育活動に盛んに参加して参りました。今後のまちづくりは、住民主体のまちづくりが中心となってくるであろうと感じ、高校2年生の時には青森県内を拠点として活動する
を設立しました。ここでは、将来的に地域内で主体的に活躍できる人財を育てるための教育活動を展開してきました。
今現在では青森県八戸市内では高校生の各種地域活動が盛んに展開されています。また、社会人の方が高校生の活動に対して支援を行ってくださる機会も増加傾向にあります。
地域で将来的に活動する人財は着実に育っているかのように見えますが、その中でも問題は山積しています。
それは、「高校生の地域活動の活動拠点がないこと」や「地域の支援者と支援を欲している高校生が繋がりにくいこと」です。八戸市内には、公民館の様な施設は数多くありますが、それらを借用するためには、高校生であるということや資金面での問題が壁となり、地域での活動を自由に展開できない現状にあります。学校を飛び出して活動したいという思いを持つ高校生が増える中、学校の支援がなければ活動が難しい状況にあります。
また、近い将来に、地域を担う存在である高校生に対して応援したい社会人の方々が多いのにも関わらず、高校生と直接的につながる機会も少なく、実際の支援に結びつかないことも多いのが現状です。
これらの問題を解決すべく立ち上げたのが、この「空きビル拠点活動」です。
八戸市出身で、八戸を元気にしたいと活動する類家真澄さんのご協力のもと、八戸市中心街の空きビルの3階をリノベーションし、高校生の地域活動拠点及び地域の支援者となる社会人の皆様と高校生を繋げる役割を果たす施設をつくりたいと考えています。
フロアは7坪と空間面積そのものは小さく思えますが、山口県萩市の松下村塾の様な、狭い空間だからこそ熱く議論を交わすことができる施設を作り上げます。その学びから地域で活躍する多くの若者を排出する、そんな思いを持っています。ここで活動を行い、学びを深めた高校生たちは、地域だけでなく、日本、そして世界で活躍する人財となる、それくらいの可能性を秘めていると私は考えています。
今回の事例が成功すれば、私自身がこの事例を成功事例として日本各地の似たような課題を抱いている地域に広げていくことも視野に入れています。
皆様のご支援は、私たちの活動だけではなく、将来的に日本各地の地方における主体的な活動を行う人財の創出につながるでしょう。皆様からのご支援は、日本の未来への投資に必ず繋がります。
そのためには、皆様からのご支援が必要不可欠です。
景気の苦しい中ではありますが、八戸の未来のため、日本の未来のため、皆様からのご支援、何卒よろしくお願い申し上げます。
八戸市の中心街にある空きビルを活用し、まちづくり課題の解決と地元学生の需要を満たす新しい施設を創出を目指す私たちは、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生です。
私たちが所属している
では、その土地に足を運び、地域の皆様と共に考えることを大切に活動を続けています。長谷部准教授の御退官により、研究会として活動できる期間は残り半年です。
しかし、5年、10年とこのプロジェクトを持続させるため、慶應学内にあるコンソーシアムや、八戸市の皆様との協働を続けて参ります。
私たちは八戸の外の人間です。そんな余所者である私たちをいつも温かく迎え入れてくれる地域の皆様には感謝してもしきれません。だからこそ余所者にしかできないことを精一杯やるつもりです。よろしくお願いいたします。
私たちが解決しようと考えている「課題」
そのために、このプロジェクトで取り組む「手段」
その結果として想定される「成果」
「ナナメ」の繋がり -大人と子どもを繋ぐ大学生-
私たちの研究会では、同世代の関係を「ヨコ」の関係、教師と生徒・大人と子どものような関係を「タテ」の関係と読んでいます。そして、教育現場や地域に入る時、大人でも子どもでもない曖昧な存在である大学生とその他の方々との関係を「ナナメ」の関係としています。子どもにとっては大人よりも馴染みやすく、大人から見れば子どもよりも本気で関われる。そんな私たち大学生が「ヨコ」と「タテ」を繋ぐ架け橋としての役割を担います。
実際にどのような内容を実施するか説明します。
「ヨコ」の繋がり -同世代を生きる学生同士の繋がり-
中心街では友達同士で勉強をしている学生が多く見受けられます。様子を見ていると友達同士で会話を楽しみながら勉強をしています。実際に話を聞いてみると一緒に勉強をするという共通目的を持ちながら会話することが学生の娯楽になっているのだと分かりました。
そのため、平日の夕方以降や休日は交流を主目的とした学生の勉強部屋として利用します。
八戸に複数ある学生団体の学生を中心に無料で施設を利用してもらいます。学生には友達を連れてきてもらうようにして、普段関わりのない他校や他学年の学生が気軽に話せる環境を提供します。
「ヨコ」の繋がりが、学校外での強固なコミュニティを形成し、八戸の人脈や愛着が増幅することができると考えています。
「タテ」の繋がり -八戸で活躍する大人と学生の繋がり-
月に数回、学生を巻き込んだワークショップやイベントの開催をします。
今回協力していただいている類家真澄さんが同じビルの4階で八戸で活躍する大人の方々のサロンを開設します。そこに集う方々に高校生を中心とした若者向けにワークショップやイベントを企画していただきます。その他にも私たちが関わっている八戸の地域の方々と高校生が関わりを持てる場を提供していきます。
普段施設を利用してる高校生を中心に参加してもらい、八戸について考える機会やまちづくりに触れる機会を創出します。
「タテ」の繋がりが、将来の八戸を担う人財を育成すると同時に、頑張る若者と応援したい大人を引き合わせることができると考えます。
「収益」を生む -持続可能な運営のために-
中心街の貸出施設の利用状況や地域の方々の意見から需要が高いことが分かりました。
そのため、平日の朝から夕方はイベントや地域の行事用の貸出施設として利用します。
近隣の貸出施設の使用料金と同じ価格帯で設定し、稼働率約50%で運営費を賄える予定です。
初期費用と初年度1年間の運営費は本クラウドファンディングやとその他地元企業・支援者からの支援金で賄い、2年目以降の運営費を日中の貸出施設の収益で持続的に運営していきます。
運営方法は、2024- 2025年度の立ち上げ期は、私たち慶應義塾の大学生が中心となり、八戸で暮らす学生のみなさんを巻き込みながら運営していきます。2025年度以降は、まちづくりやコミュニティづくりに関心のある八戸の学生に運営を引き継ぎ、慶應義塾を中心とした大学生と協働しながら地域で持続的な運営体制を築いていく予定です。
2024年10~11月 拠点を活用してもらう八戸の同世代との交流を増やし、口コミでも拠点を広めます。
2024年12月 【プレオープン】
2025年1~3月 【プレオープン・改善期間】
2025年4月~ 【運営開始】
ご支援いただいたお金は、以下の用途で活用します。
・リフォーム費
・備品費
・家賃を含む初期運営費
・クラウドファンディング手数料
・クラウドファンディングリターン品対応費
これらの他にも、本プロジェクトメンバーは定期的に八戸を訪れ、フィールドワークをしています。
今年の7月末から8月頭は
に現地で参加しました。下大工町附祭若者連中にお世話になり、山車づくり・当日の引き子・門付けまで携わらせていただいたことで、皆様と多くの時間を共にすることができました。
また、八戸出身の慶應義塾大学の先輩で、東京でも事業を行う傍ら、青森県内でスポーツクラブ運営を行っている奥山さん(写真の右端)ご協力のもと、ラジオBeFMにも出演しました。活動の詳細や、八戸での今後の活動展望をお話しし、広報活動のみならず、みなさまと想いを共有するひとときとなりました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回オープンする学生の拠点を中心とし、八戸の未来、次世代を担う若者たちの学びの場、機会を充実させていきます。
これは、ただ一つの拠点ができるだけではなく、八戸の未来を担う若者たちの持続可能性が担保されることにも繋がります。
八戸の未来を担う若者が増え、地域に関わる若者が増え、地域の未来へつながるワクワクを生み出す、八戸の松下村塾をオープンすることができます。
八戸の次世代を担う若者たちの育成を、ぜひ、皆様と手を取り合いながら、実現できますと幸いです。
皆様からのご支援の程、よろしくお願いいたします。