「100%のロールモデル」になれなくていい。女性リーダーが語る、大成だからこその女性活躍の原点

2024.11.21 15:00
2024年8月23日、東京女性リーダーズ応援ネットワーク主催の『女性リーダー育成プログラム』第2回が開催され、弊社の人事部課長 山田真理子が登壇しました。本プログラムは、女性のリーダーシップ強化を目的としたもので、多くの業界リーダーや専門家が参加しています。


講演のなかで、産休・育休を経て管理職として働き続ける自分自身のキャリアや、課題を乗り越えた経験など、女性リーダーのリアルを語りました。講演後、参加者からは「大変勉強になった」「共感できる内容だった」との声をいただきましたが、あらためて登壇にあたっての思いや、当日伝えたかったこと、大成の女性活躍推進について聞きました。
◆女性活躍推進をテーマにこれまでの葛藤と課題の乗り越え方を発信
——山田さんのこれまでの経歴、現在の業務内容について教えてください。
私は新卒で保険会社に入社し、その4年後、大成に人事として中途入社しました。2020年から産休・育児休暇を取得し、復職後は総務部にて時短で1年間勤務しました。その後、再び人事部に異動し、2024年からは同部課長に就任し、現在に至ります。
具体的な業務内容は、マネジメント業務の他に、働きやすさ・働きがいのある職場環境を整えるための社内制度の企画・設計や人材育成に関する業務を行っています。


——現在の働き方について教えてください。
現在はフルタイムで働きつつ、時差出勤制度を活用しています。早めに出社し、保育園のお迎えに間に合うように退社をする、という働き方がルーティンです。社内の制度を活用しながら、育児と仕事の両立に取り組んでいるところです。
◆自分のスタイルを崩さず、一歩踏み出すことが大切
——『女性リーダー育成プログラム』への登壇で、伝えたかったことについて教えてください。
大きく2つです。まず1つ目は、ロールモデルを期待されるプレッシャーとの付き合い方です。男性と比べると女性のリーダーはまだ少ない現状なので、周りにロールモデルがいないとか、あなたがロールモデルになって欲しい!と言われて、そのことに悩んでいる人もいると思います。そのような状況でも「ロールモデルにならなくてはいけない」と無理をするのではなく、自分のスタイルを大切にし、肩の力を抜いて前に進むことが大事だとお伝えしました。
2つ目は、一歩踏み出すことの大切さです。現状を打破したいとき、不満をこぼしても、悩んで塞ぎ込んでも何も解決しません。私の場合、仕事と家庭の両立に悩んだときの突破口は小さなアクションからでした。たとえば、うまくいかないと思ったら視野を広げて外の世界から情報収集したり、時間が足りないと思ったら自分なりの時短術を考えたり、しんどいと思ったら自分の機嫌を自分で取りにいったり。何かを変えるのに必要なのは大きな決断や覚悟ではなく、視点を変えて、小さくても自力で一歩を踏み出すことができれば、道は拓くと思っています。


——山田さんの思う、女性の理想的なキャリアについて教えてください。
結論からいうと、決まった形はないと考えています。男性も含め、理想のキャリアは人それぞれです。各人が目指すワークライフバランスも、置かれている環境も違うなか、万人に共通のキャリアなど存在しないと考えています。大切なのは、その時々で自分が心地よいバランスで働ける環境をつくることなのではないでしょうか。
◆ゴールは、「この会社で働いてよかった」と思われること
——山田さんの今後の展望について教えてください。
引き続き、働く環境づくりに力を入れたいです。とくに来年度は法改正に伴い、育児や介護に関連する休暇制度を見直し、さらに充実させる予定です。また、会社全体として社内コミュニケーションの活性化にも力を入れています。直近だと、「大成グループ感謝祭」が開催され、大成に携わるメンバーが顔を合わせ、直接交流できる機会となるので、私も楽しみにしています。
人事としても、社員同士が気軽に食事をしたり、普段関わりのないメンバー同士がコミュニケーションを取れる場をつくりたいと考えています。仲間のことをより深く知るのと同時に、自分自身について見つめ直せる機会を増やしたいです。
最終的な目標は、「大成で働いてよかった」と思われる会社にすることです。退職や定年後、振り返ったときに、大成で過ごした時間が充実していたと感じてもらえる会社を、人事部全体でつくっていきたいです。登壇時にお話しした「実ほど頭を垂れる稲穂かな」は、実は学生時代からの私のモットーです。これから先、どのような立場になっても周りの方々からの支えに感謝しつつ、自分らしく一歩ずつ前進していければと思っています。
もっと詳しく知りたい方は☞
大成株式会社SDGsサイト「ACTION TAISEI SDGs!」では、当日の登壇の様子などさらに具体的な内容をご覧いただけます。


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