心理的安全性が求められる時代に。望まない自己開示を避けるためのメンタルケアの心得とは?「HUG」と旅が実現するメンタルヘルスケアの新しい形

2024.11.19 09:10
株式会社ニイラ(本社:東京都文京区、代表取締役:和賀 未青)は、メンタルケアのサービスを提供しています。その中の1つ「福利厚生としてのHUG」は、対話を通じて働く人の心をケアする企業や組織向けのサービスです。代表の和賀は国家資格の精神保健福祉士というメンタルヘルスの専門家として29年のキャリアがあります。メンタルヘルスの専門家としてストレスチェック実施者として、メンタルヘルスの予防から危機介入、その後のサポートまで対応が可能です。


ストレスやメンタルヘルスの予防や改善を、旅という形でも提案出来るのではないかと考えています。それは今いる場所から身体とこころを離して、感じることや食べることなどを通して、自分の本来の感覚を取り戻して欲しいと思うからです。


なぜ、弊社がこのサービスを行うのか、ストレスチェックやメンタルヘルスにおける社会的状況もお伝えしながら、メンタルヘルスの専門家が自らの経験、体験を元に、旅とメンタルヘルスを考えたその背景をお伝えします。
キャリア29年のプロが語る。ストレスチェックからインフルエンサー支援まで、働く人を支えるメンタルヘルスケアの最前線
株式会社ニイラ
2020年2月 代表である和賀未青(国家資格:精神保健福祉士)が設立。
ストレスチェック実施者。精神保健福祉士として29年のキャリアとなる。


精神科医療機関で24年勤務した経験を元に、各種ニーズに合わせ、オンラインまたは対面での相談サービス「HUG」、働く人のメンタルヘルスをケアする「福利厚生としてのHUG」、誹謗中傷を我慢しないで相談して欲しい「インフルエンサーのためのメンタルヘルスのサービス」を展開しています。また、対人支援者の支援、障害者虐待防止研修などの研修講師などを行っています。福祉業界に留まらず、他業種との協業、イベントなど越境的な活動もしています。
企業に働く人のストレスチェックが導入されたのは2015年からです。50人未満の事業所ではこれまで努力義務だった働く人のストレスチェックですが、厚生労働省は働く人のストレスチェックを全事業所に義務付ける方針が出されました。
全事業所でストレスチェック義務化へ。厚労省白書が初の『こころの健康』をテーマに、職場のメンタルヘルス対策を強化
現在、50人未満の事業所は努力義務で、実施率は3割にとどまっています。業務上の負荷によりメンタル不調となる人が増える実態を踏まえ、労働安全衛生法を改正してメンタルヘルス対策を強化するようです。厚生労働省の令和6年度版の厚生労働白書のテーマは「こころの健康と向き合い、穏やかに暮らすことのできる社会に」という厚生労働白書としては初めて、こころの健康について取り上げられています。


世界精神保健連盟の2024年10月10日世界メンタルヘルスデーのテーマは「今こそ職場でメンタルヘルスを優先しよう」でした。
世界でも、そして日本でもメンタルヘルス、こころの健康は重要視されています。


厚生労働省の調査によると精神障害の労災支給決定件数は、年々増加の傾向にあり、令和5年度は883件と過去最高になっています。メンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業又は退職した労働者がいる事業場の割合は、近年上昇傾向にあり、1割を超えて推移しているようです。
ストレスチェックの結果を活かし、個人にフォーカスした対策が重要に。 離職率低下に貢献する個別対応のメンタルケアの可能性
ストレスチェックを実施するだけに留まっている現状を見聞きします。全体の結果の集計や状況の把握をすることも大切ですが、あくまでも個人にフォーカスした対策を取ることが離職率の低下などにコミットするのではないかと考えます。


メンタル不調である自分の状況を職場の人に、または上司に言いたくない。職場の相談室は利用したくないという方もいます。
第三者の立場で、精神保健福祉士がストレスチェック実施者として個別にメンタルヘルスの予防から危機介入、その後のサポートまで対応が可能です。
専門知識のない自己開示プログラムに注意。心理的リスクを伴う危険性と対処法
コロナ禍を経て、最近は合宿研修、※リトリートの企画も増えてきたと思います。
※リトリートとは、日常生活から離れ、心身のリフレッシュや自己探求を行うための場所や時間のこと。


私はサラリーマン時代に管理職となりマネジメントが上手くいかずに、あらゆる情報に自己投資をしました。
ビジネス書を片っ端から読み漁り、気になる講座があれば申し込み、合宿研修にもいくつか参加しました。多くの講座や宿泊のプログラムに参加をしてきた経験から、特に怖いと思っているものがあります。


それは、専門家または専門知識のない人による安易な自己開示を伴うプログラムです。
「心理的安全性を大切にしています」「グループでオープンな対話をしましょう」「あなたのこれまでの人生のストーリーを振り返って未来に向かいましょう」など耳障りの良いキャッチコピーがあるとします。


これらが目的とすることは何でしょうか。また、グループの中で自分の過去の話や内面を例えば初対面の人に話すような、または話したい内容でしょうか。自分自身の話す、話さないが取捨選択が出来る状況、話したくないことはパスできる、聞きたくない時は場を離れることが出来る、など自分の意思を尊重してもらえる場であれば良いと思います。
ただ、泊まりのプログラムにおいて自分の意思を貫くのは、中々難しいのではないかとも思います。場には必ず「雰囲気」という空気感というものがあり、とても中座できない、逃げ場がないことが往々にして起こります。


講師から個人的な内面の話や過去の傷付いた出来事を話すように言われて、本当は気乗りしなくても言ってしまうこと。さらにそれを土足で踏み入るように、根掘り葉掘り聞き出される事、言葉に詰まったり泣いてしまったり固まってしまっても続けられてしまう時。


または、必要のないアドバイスを周りから受けた時。話している側もまわりで聞いている側も影響を受けます。特に泊りがけで出掛けている時には、なかなかその場を中座することが難しいと思います。


それでも、もしもそんな出来事に遭遇したら全力で逃げて欲しい。途中でプログラムを切り上げて帰って来ても良いと思います。自分の感覚を、直感や違和感を信じて欲しいと思います。
安易な自己開示に潜むリスクとは。自らの失敗、体験から学んだ自己防衛のポイント
なぜそう思うのかというと、私も1度とても苦い経験をしたからです。それは、私自身の内面にあるパンドラの箱を準備なく無理やり開けられて、掘り続けられて、泣かされて、放置された経験があるのです。


その時は、矢継ぎ早にされる質問に答えるのがやっとの状態でした。そして、終わった後には嵐が去ったかのように放心状態になりました。


その後日常に戻った時には、半年くらいこの体験が尾を引きとても辛かったのです。ある意味では忘れられない壮絶な体験といえます。


この経験をしているからこそ、専門性や専門知識がない人が行う安易な自己開示をさせる場に強烈な違和感を持っているのです。
「心理的安全性」と声高に言う場ほど、その言葉とは程遠い講師だったり場だったりします。そして、上下関係が明確にある、または強い言葉で支配する、カリスマ性をチラつかせて黙らせるなどはもってのほか。


そんな講師や運営チームだったら、真っ先に逃げて欲しい。そんな場に行かないためにも自分の嗅覚、選択眼を磨いて欲しい。
そもそも人と人の関係性は安全であることを時間をかけてつくっていくもの。初対面でいきなり私たち心理的に安全ですよねと思えるかどうかと考えていくと、慎重になって当然だと思います。


少なくとも、どんな商材であれテーマであれ安易に自分の内面を吐露するような、自己開示を伴う場面において、講師だからといって講師を結果的に喜ばせるような、相手の質問や誘導的な言葉には充分に気を付けて欲しいと思います。
自己開示におけるメンタルヘルスサポートの必要性を実感。インドリトリート@リシケシュの企画へ
職場内での1on1、相談室など上司と部下などの社員同士、社内での個別の対話の時間を積極的に取ることもあると思います。社内だけで行える便利さもあると思いますが、他方で社内の関係性が大きく影響することは否めません。良かれと思って話す時間を取っても、進め方によってはハラスメントと取られかねない状況も生まれると思います。


自分のことを話すタイミングや程度や量は、自分で決めることが何よりも大切です。それが守られない場であると感じたなら、是非離れましょう。そして、その決断や行動に対して運営側に理解してくれる人がいるかどうか、そしてもしも傷付いている場面においてサポートをしてくれる人がいるかどうかは、実はとても大きなポイントだと思います。


改めて自分が体験したことを振り返ってみて思うことは、自己開示を伴う合宿やリトリートなどの運営や実施にあたり、メンタルヘルスの側面からのサポートが必要なこと。また、プログラム設計上にメンタルヘルスのサポートが、必要であることを伝えていきたいと思います。


そんな体験や想いから、インドリトリート@リシケシュを企画しました。旅とメンタルヘルス、自分の癒す時間を持って欲しいと思っています。
いつか行きたい、けれど一人では勇気がないという方も。身体とこころの安心を体感するインドの旅 
なぜ、インドという国でリトリートを行うのか。弊社企画のインドリトリートは2回目となり、2024年2月に呼吸ヨガリトリートをインド・プリーで行いました。


呼吸については、なくてはならないものなのに日常では意識されないことが多いと思います。2019年にインドで行われたソーシャルワーカーの国際カンファレンスで、呼吸と感情は繋がっているという基調講演を聴き、私はとても驚きました。言われてみれば、相談を受けている中で呼吸の浅い人が多く、故に「苦しい気持ち」を表現される人が多かったのです。特にコロナ禍でリモートワークが進み、自分のこと、呼吸や身体、そして感情の変化にあまりにも関心を持っていない人が多いことも驚きでした。呼吸というテーマはインドのヨガ哲学でも大切にされていることを知りました。


異文化を体感しながら、呼吸への意識を向けて欲しいという想いから1回目のリトリートを開催しました。2回目となる2025年のインドリトリート@リシケシュは、自分の感覚を取り戻すようなリトリートを考えました。日頃、忙しい人は自分の身体やこころに起きている事を振り返る時間が持てないと思います。今いる場所から離れて、自分の身体とこころを癒すこと。インドで長く日本人向けの宿を経営してきたサンタナグループのサポートの元、安心してインドで過ごせること。そして、綺麗なガンジス川での体験も合わせてその場でしか出来ないことを体感するリトリートを企画しました。


インドリトリート@リシケシュ ~身体とこころの安心×ディープインドをゆったり感じる~


期間:  2025年2月15日~2月22日
目的地:  リシケシュ、デリー
テーマ:  ガンジス川のほとりでヨガを楽しみ、リシケシュの自然とディープなインド文化に癒されるリトリート
ハイライト: 綺麗なガンジス河で手放しを願う沐浴体験、プージャー体験、毎朝のヨガ実践、ヨガ哲学の講義とディスカッション
対象者: 今までの枠を超え新しい自分として一歩を踏み出したい方
料金:  248,000円(宿泊費、事前顔合わせ・説明会込み)
募集人数: 12名
     お申し込み、費用のお支払いは全てサンタナトラベルが対応します。
旅行形態: 現地発着型(講師と同じ便での渡航は可能です)


運営団体:サンタナトラベル
インドで60年前から伝説の日本人宿として知られ今ではゲストハウス、ホテル、ヨガクースル、日印を繋ぐITスクールなどを運営している「サンタナ」の現地旅行代理店。現地密着型であり同時に日本人に対してありとあらゆる形で心地良く印度に滞在するためのサポートを徹底している。
現地での同行:サンタナグループ Management Director フォクナ・ダッシュ
企画&同行者:非営利型株式会社Saniwa 代表取締役 坂本尚人
2006年から14年間インドのプリーに在住。日本語教師などを経て現地旅行代理店「サンタナトラベル」を設立に携わる。インドヨガ留学において「インド×ヨガ×コーチング」メソッドを進める。現在、非営利型株式会社Saniwaにて「人生観が変わる冒険をカジュアルに」をテーマにビジネスからスピリチュアルまで幅広いインドリトリートの企画を手がけている。
企画&講師:株式会社ニイラ代表取締役 和賀 未青




<リトリートのスケジュール>
2/15(土) 日本出発、デリー空港着、そのままバスでリシケシュへ。
2/16(日) オリエンテーション、ルチカ先生によるヨガ哲学。ウェルカムディナー。
2/17(月) プージャー体験、リシケシュ市内観光、フォクナのトークライブ。
2/18(火) ガンジス河での沐浴体験、ヨガ講師ルチカによるヨガ哲学入門。
2/19(水) 市内散策、和賀未青による「セルフケアとメンタルへルス」についての対話会。
2/20(木) 最後のシェアリング。デリーへ移動。デリー泊
2/21(金) デリーでインターナショナルスクールでの文化交流と買い物。夕方デリーで解散
2/22(土) 日本着。
※リシケシュでは朝の瞑想とヨガタイム、シェアリングなども行っていきます。
興味がある方には最終説明会を予定しています。
福利厚生としてのHUGの説明はこちら。
《株式会社二イラ 概要》
 ■代表取締役:和賀 未青(わが みお)
 ■HP
 ・株式会社ニイラ : 
 ・HUG : 
 ■ブログ:

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