ホワイト物流実現への懸け橋へ!~運送会社のPRメディア開発に懸ける思い

2024.09.10 12:00
配送ドライバーの採用支援サービスを展開する株式会社LIGO(リーゴ)は、2024年8月、荷主とドライバーをマッチングするPRメディア事業「ハコプロ」を立ち上げました。サービス開発やサイト設計担当の新規事業開発部門責任者である相間雄仁(あいま・ゆうじん)氏に、サービス立ち上げの経緯とその思いについて話を聞きました。
運送会社の営業課題解決のために始まったメディア事業
相間氏は大学を卒業後、WEBメディア「BOXIL」を運営するスマートキャンプ株式会社に参画。新規事業の立ち上げにもかかわる中で、自身でも事業をやってみたいと考えるようになりました。


「もともと学生時代からゲームが好きでした。社会人になってからは、いつかはeスポーツを盛り上げるためのプラットフォームづくりを自身の会社でやってみたいと思い、実際に会社を立ち上げて事業を運営しました。自分で事業を立ち上げた経験を経たことで、さらなる成長を目指したいと思い次の仕事を探しはじめました」
▲相間雄仁(あいま・ゆうじん)氏。新規事業開発部門責任者。北海道大学を卒業後、スマートキャンプ株式会社に入社。2021年よりLIGOに業務委託として携わるようになり、2022年に正社員として入社。ハコプロをはじめとするメディア事業の統括責任者を務める。


自身の会社のほかに、自身の強みであるプログラミングやインサイドセールス、マネジメント能力を活かせる仕事で、かつ裁量権が広く、さまざまなことにクリエイティブに携われる仕事がないかと模索していたところ、目に留まったのがLIGOの採用広告でした。


似たような事業や企業が並ぶ中、「今二人しか社員がいないけれど、この先がんばっていきたい」と書かれた率直で熱い社長のメッセージに心惹かれ、面接へ。


将来的には何十億、何百億円を動かせる人間になりたい。今の自分に足りないものは何かと自問した際に出した答えは、「経営力」でした。自社でプロダクトを開発して事業運営ができる会社で、将来性が見込める会社で働きたい。その思いにハマったのがLIGOだったのです。


「何が得意かと聞かれたのでいちばん得意なのはマネジメントですねと答えました(笑)。当時2人しか社員のいない会社で何を言っているんだと思われても仕方なかったのに、社長は『いいね、じゃあやってよ』と言ってくれた。はじめは業務委託からスタートしましたが、その頃から外部委託のシステム会社のマネジメントなどを手掛けていましたね」
▲代表取締役である長妻氏と談笑する相間氏


2021年より業務委託として携わるようになり、2022年に正式入社。Indeedを中心として採用広告の代理店事業を手掛ける同社で休眠クライアントや無料掲載クライアントへの架電などを担当しました。


この頃から既に運用されていたのが、「ハコプロ」の前身にあたる「運送箱」というメディア事業。運送会社の採用支援を成功させるためには、賃金や未整備のホームページ、案件数や案件管理といった企業の経営課題を解決する必要があったのです。ワードプレスのテンプレートを使って運営されていた「運送箱」は、実質社長と相間氏の二人三脚で開発が進められていきました。


これまでも運送会社と荷主を案件ごとに紐づけるマッチングサイトは存在していましたが、あくまで積載量や車種、引き受け可能な荷物や日時などをインプットして事務的にマッチングするのみで、単価の低いスポット案件がメイン。長期案件につなげていくためには、会社としての魅力を知ってもらうことが必要だと考えたのでした。


「例えば東京から大阪に運ぶ荷物があったとして、運び終わればトラックを東京に戻す必要がありますよね。カラで運行するわけにはいかないのでその空白を埋めるためにスポット便を引き受ける。でもそればかりを受けていても疲弊するだけです。何とか力になってあげたい、そんな思いからスタートしたのが『運送箱』でした」


 仕様は現在のハコプロと同様、ビジネスプロフィールと社長の顔やドライバーの顔が見える運送会社のPRメディアとして運用がスタートしました。ところがテンプレートを使って制作しているサイトであるがゆえ、メディア全体の設計の面で自由度が低いというのがその欠点でした。努力している企業の記事を掲載上位に持ってくる、広告バナーを付けて目立たせるなどの自由がきかなかったのです。


「もっと自由度の高いサイトに作り直したいのでフルスクラッチで作るべきだと提案していたのですが、ちょうど2023年5月に事業再構築補助金が使用できることがわかり、このタイミングでサイトの全面リニューアルが決まりました」
掲載社数8万社越え!がんばる企業にスポットライトの当たる仕様へ
ハコプロをフルスクラッチで開発するにあたり、最もこだわったのは、運送会社自身に使ってもらえるサイトにすること。会社概要などのテキスト入力や写真のアップロードは運送会社の担当者が自社で運用できることを目指しました。そのために可能な限りわかりやすくシンプルなUIにし、管理画面を企業ごとに発行。企業にヒヤリングした際に要望として挙がっていた採用ページとの紐づけも実装しました。
掲載社数が少なければ利用されないと考え、運送箱では200社の掲載しかなかったところ、ハコプロでは正規に入手した運送会社のデータを使用し、全国約82,000営業所のデータを掲載することにも成功。運送会社に対してはハコプロの基本機能のすべてを無料で開放するほか、執筆作業が難しい場合やさらにPRしたい企業に対しては有料のプランも用意していく予定です。


「理想はいいと思うんだけど、実際利用率はどうなんだろうと懸念される企業様はたくさんいらっしゃいます。まだサービス開発の段階なので、ひたすら地道に運送会社さんにとって使いやすい、使いたいと思ってもらえるメディアを作っていきたいと考えています」


マッチングサイトではなく、あくまでPRメディアとしての存在価値を強調する相間氏。
最終的には、荷主とのマッチングを目指すことに違いはないが、メディアには自社の強みや問い合わせフォーム、求人サイトも紐づいており、業界の横のつながりを見つけることもできる。


「そもそもホームページをしっかり作り込む余裕のある運送会社さんはそう多くはありません。自社でサーバーを借りて、一からホームページを立ち上げるのは大変でも、ハコプロをホームページ代わりに使ってもらえたら無料でこれだけの情報量を掲載することができます。LIGOの力でこの業界の課題を少しでも解決していけるんだとしたら、すごくやりがいのある仕事だと感じますね」


 掲載順を任意に入れ替えることができる仕様にこだわったのは、賃金や働く環境など、ホワイト物流への挑戦を続ける優良企業を優先的に応援したいと考えたから。「頑張っている企業にスポットライトを当てていきたい」と相間氏は語ります。


「まずは利用率を上げていくことが最優先。2025年末までに1000社の利用を目指していきたいですね。googleビジネスプロフィールを利用している飲食店がおよそ2万5000社といわれているので、最終的には同等以上の利用率を達成し、飲食店にとってのgoogleビジネスプロフィールであるように、運送会社にとってのハコプロにしていきたいと考えています」


大企業が運送会社向けのサービスを作って大々的にローンチしても、半年でサービス停止に追い込まれることも多い同業界のメディア事業。LIGOの挑戦は始まったばかりです。

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