【創業150周年に向けて】手づくりの味を広める伝統・革新の挑戦ー明治から続く巽製粉の新たな取り組みとは

2025.08.06 10:00
明治10年、奈良県桜井市にて製粉所として創業した巽製粉。
小麦粉にこだわり抜き、そうめん・パン作りを極める巽製粉は2027年に創業150周年を迎えます。
伝統を守りつつ革新的な取り組みも行う、巽製粉のこれまでの歩みと、150周年に向けた新たな試みをご紹介。
巽製粉150年の歴史
■戦乱を乗り越えた巽製粉
▲製粉所として創業した巽製粉


巽製粉は、初代の巽卯之松により明治10年(1877年)に製粉所として創業されました。
古くから歌枕として万葉集などに詠まれた初瀬川(泊瀬川)の水力を利用した、関西一とも言われる水車設備により製粉。
桜井という土地の持つ強みを最大限に活かしていました。
▲当時のイメージイラスト


昭和15年(1940年)ごろからは戦争の時代に入り、製粉所は自由な商売が禁止に。
小麦粉は切符制となり、ついに高額での企業合併を迫られます。
二代目の巽熊太郎は、次々と企業合併に応じる製粉所の噂を聞きつつも、これまで巽製粉に関わった人々を想い企業合併を断り続け、戦乱の時を乗り越えました。
そして、時代は自由経済に移り変わります。小麦は海外から輸入することが一般的となり、海沿いの工場が圧倒的優位を獲得。
工場の移転か、小麦の二次加工に力を入れ経営の安定を図るかで悩み、昭和48年(1973年)には、桜井で長年の歴史持つ三輪そうめんとパンに着手しました。
▲信頼感より、大企業での大型卸も行う


このように小麦粉の製粉も行いつつ二次加工として始めたそうめんとパンですが、お客様からはかなり好評をいただくことに。そうして2017年にはそうめん・パンの製造に特化することになり、現在に至ります。
■手延べのおいしさを伝える”むぎくらの麺”
▲根強い人気を誇る


パンや三輪そうめんなど、多くの人気商品を製造する巽製粉のラインナップの中でも特徴的なのが、むぎくらの麺です。
▲3種の異なる味わい


むぎくらの麺の特長は、なんといっても手延べで作るからこその味わい。
そうめんとうどん、そうめんとひやむぎを掛け合わせたような、つるつるとした食感ともちもちとした弾力を併せ持つハイブリット麺です。
歴史ある手延べそうめんの麺線(太さ)などの規格にとらわれることなく、純粋に手延べ麺の可能性を追い求め、試行錯誤を繰り返した末生まれました。
麺を切って作る機械麺と異なり、伸ばしてねじる工程を繰り返す手延べ麺であるため、しっかりとした弾力と噛み応えがある麺に仕上げることができます。
また、原料にもこだわり、特に小麦は厳選した小麦の中心に近い部分だけを使用。そうすることで、雑味のない味わいと上質な香りが生まれます。
▲創作手延べむぎくらの麺
躍進し続ける巽製粉のこれから
■伝統と革新!巽製粉が挑む新たな挑戦
巽製粉は、150周年に向け、多くの新たな取り組みを行っています。
2025年2月には
のリニューアル、2025年6月末には巽製粉主催でそうめんのアレンジイベントを企画しました。
▲主催イベントの様子


また、むぎくらの麺や三輪そうめんの味わいを活かした
の紹介なども行っています。
▲アレンジレシピの紹介


ただその中でも、巽製粉が特に大切にしているのは、お客様との対面での関わり。もちろん、オンラインショップで広くさまざまな地域の方においしさを届けるのもとても大事ですが、それ以上に店頭で試食をしていただき、おいしさを知ってもらうこと、こだわりを知ってもらうことが重要だと考えています。
対面よりオンラインが重視されるこの時代において、とても難しい挑戦ではあるものの、今後も対面でのイベントを数多く企画。
よりたくさんの方に伝統的な手延べのよさを伝えていくため、日々奮闘中です。
■今後の展望
▲各地で催事にも出展中


今後も、対面とオンライン、両方からお客さんに知っていただき、おいしさを伝えることを目指しています。
そのために、夏の間絶え間なく入る各地での催事も、社員ひとりひとりがおいしさを伝えるために一切手を抜かず向き合っている最中。
対面では、そうめんの試食ももちろん、おいしい茹で方やお好みに合わせたそうめんの選び方もご紹介しています。
万博でのイベントに三輪素麺販売協議会の一員として参加すること、そして流しそうめんのイベントも決定しており、巽製粉の勢いは増すばかりです。
今後も手を抜かない姿勢を守りながら、お客様にさらに喜んでいただくため、より一層精進していきます。
■会長、社長からのメッセージ
まもなく150周年を迎えるにあたり、これまでに携わっていただいた全ての人に感謝するとともに、次世代にそして200周年に向け邁進して参ります。
(代表取締役会長:巽 弘典)
働いてくれる人、原材料を売ってくれる人、工場の稼働を支えてくれる人、製品を運んでくれる人、買ったり売ったりしてくれる人、食べてくれる人、資金を提供してくれる人、周りで見守ってくれる人、たくさんの方々に支えられて150年。
たくさんの方々に感謝しながら、その方々が笑顔でいられるよう、努力し挑戦し続けてまいります。(代表取締役社長:三宅 泰德)




巽製粉株式会社
【公式HP】
【Instagram】

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