Kuba Sugi(クバ・スギ)|Stephen Burks Man Made

2025.08.05 17:21
space Un合同会社
オープニング & 展覧会

アーティスト・イン・レジデンス:吉野(2025年6月~8月)
ギャラリートーク:東京(2025年7月11日)
展覧会:東京(2025年9月6日~)

世界的に活躍するクリエイティブユニット「Stephen Burks Man Made」のマリカ・レイパーとスティーブン・バークスは、2025年9月6日より東京・space Unギャラリーにて個展『Kuba Sugi(クバ・スギ)』を開催いたします。

本展では、コンゴ民主共和国にかつて存在したクバ王国のラフィア織物に関するリサーチと、日本における林業や精神文化との出会いをテーマに、新たな造形作品を発表します。

space Unは、アフリカと日本の文化交流を促進するプラットフォームとしての役割を担う、文化スペース・アートギャラリーです。古来より神道の聖地として知られる奈良の山間部に位置し、吉野で展開されているアーティスト・イン・レジデンスでは、アフリカおよびそのディアスポラのアーティストを、建築家・長谷川豪による「吉野杉の家」に迎え、地域の職人たちとのコラボレーションを促しています。

マリカとスティーブンは、約2ヶ月半の滞在制作期間中、日本の杉や檜といった神聖な素材に、クバ芸術の儀式的な表現を掛け合わせた具象・抽象彫刻作品を制作予定です。巻貝のカウリや折り重ねた和紙、ラフィアのスパンコールや銀色に塗られた檜のビーズなど、異なる文化のモチーフが翻訳ではなく「移し替え(トランスファー)」という形で交差します。

展覧会に併せて、マリカとスティーブンがメガシティ・キンシャサを旅しながら文化的ルーツを辿る様子を記録した短編ドキュメンタリー『In Search of Kuba(クバを探して)』も公開予定です。

王族の宮廷文化から発展し、16~17世紀に栄えたクバ王国のラフィア織物は、幾何学的なパターンが特徴的で、今日においても非常に高い芸術的価値を有しています。

今日に至るまで、クバの織物は儀式や祭礼のために作られ続けていますが、西洋の研究者の中には、すでに失われた芸術と捉える者もいます。
本展に併せて上映されるドキュメンタリー映像では、コンゴの職人、研究者、キュレーター、起業家たちとの出会いを通じて、生命力と変容の可能性に満ちた、クバ芸術のもうひとつの姿が描かれます。
スティーブン・バークスは、これまで6大陸・20カ国以上の職人と協働してきました。こうした文化的ハイブリディティ(混成性)の表現は、西洋中心の文化生産の周縁に位置する職人たちと共にプロジェクトを始動する、Stephen Burks Man Madeの批評的アプローチを象徴しています。

Stephen Burks Man Made
受賞歴を持つスタジオ「Stephen Burks Man Made」の共同パートナーであるマリカ・レイパーとスティーブン・バークスは、アート、コミュニティ、産業を結びつけるワークショップ形式の実践を通じて活動しています。

「すべての人がデザインの担い手になれる」という信念のもと、世界各地の職人と協働し、伝統工芸を未来へとつなぎながら、デザインを通じた経済的変容の可能性を切り拓いてきました。
現在は、レジデンスやフェローシップを通じて、より身体的かつ直感的に「つくる」行為と向き合う芸術的探求を続けています。

space Un
space Unは、現代アフリカ美術と日本・アフリカ諸国間の文化交流に焦点を当てた、東京に拠点を置くアート&カルチャースペースです。2024年5月、エドナ・デュマ氏により設立され、彼女の現代アフリカ美術への深い情熱と、アーティストたちを支援したいという強い想いから誕生しました。
space Unは、日本国内外において現代アフリカ美術の可視性を高めるユニークなプラットフォームとして、奈良・吉野でのレジデンス・プログラムを通じて制作された作品の展示しています。

メディアお問い合わせ先
中谷 尚生
space Un ギャラリーディレクター
n.nakatani@spaceun.tokyo

清子 ンバコ
space Un コミュニケーションディレクター
s.mbako@spaceun.tokyo

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