奄美大島の危機を脱するため、文化芸術活動を推進 「泊まれるアートミュージアム 琉球ヴィラ」がアーティスト・イン・レジデンス(※)設立

2025.06.16 13:00
株式会社ブティックスター
高層ホテル開発に警鐘を鳴らす アーティストに奄美大島の環境文化を現地で感じてもらい、アート作品を制作・発表へ
高層ホテル建設により消滅の恐れがある景観の例(1)
高層ホテル建設により消滅の恐れがある景観の例(2)


株式会社ブティックスター(本社:東京都港区、代表者:高田博之)が運営する奄美大島にある「泊まれるアートミュージアム 琉球ヴィラ」は、奄美大島での複数の高層ホテル建設による自然環境破壊と文化継承が希薄化することを阻止するため、文化芸術活動を通じて問題解決を目指す「奄美の危機を脱するためのアーティスト・イン・レジデンス」を6月16日に設立いたしました。
世界自然遺産である奄美大島の環境文化や自然環境の特異性を広く知っていただくため、世界中からアーティストを招へいし、滞在中に制作したアート作品を国内外で発表していきます。

「奄美の危機を脱するためのアーティスト・イン・レジデンス」詳細:
※アーティスト・イン・レジデンスとは
アーティストが一定期間ある場所に滞在し、そこで創作活動を行うことを支援するプログラム。アーティスが異なる環境や文化に触れることで創作活動を深め、地域活性化や国際交流にも貢献する目的で実施されます。
奄美大島と危機
奄美大島(鹿児島県)は2021年に世界自然遺産に登録され、現代においても手付かずの自然が残るとともに、シャーマニズムや自然崇拝、琉球王国時代から続く祈りの文化、風習が残っています。
写真提供:CHAR
写真提供:CHAR
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しかし、昨今、大規模リゾート開発を計画する大手不動産デベロッパーの手が伸びてきており、沖縄の宮古島や石垣島が経験しているような自然環境破壊、文化継承の希薄化が懸念されています。

2025年に入り、奄美大島の集落(節田集落、芦徳集落など)では大手不動産デベロッパーの開発と、それに対する反対署名運動や行政への申し立てが同時多発的に勃発し、その危機が現実の色を帯びてきました。
また、大手不動産デベロッパーの進め方が無謀で不誠実であることも問題視されています。例えば、約140世帯が静かに暮らす小さな集落のど真ん中に高層ホテルを建設する、という計画を進めようとするデベロッパーや、住民への説明会を実施すると予告しておきながら、突如、説明会を中止し、工事着工の予定だけを一方的に伝えてくるデベロッパーなど、道徳心の欠如が見受けられます。

高層ホテルが建設されることで、下記のような問題が生じることが懸念されています。
・景観の破壊
・汚水による海の水質悪化と海洋生物への影響
・樹木伐採や山の掘削による環境破壊と生物への悪影響
・集落内の交通渋滞や交通事故
・地価の高騰に伴う住居問題(島から離れている学生などの若者が帰って来た際に居住できないケースが発生)
・信仰や文化の希薄化(自然崇拝や環境文化の衰退)
当団体のアーティスト・イン・レジデンスの取り組みについて
自然環境破壊、文化継承の希薄化を阻止するためには、奄美大島で育まれた環境文化(地域の人々が長い年月をかけて、自然と共生する中で築き上げてきた文化。自然を尊重し、その恵みを大切にする知恵や技術、習慣。)や自然環境の特異性を世の中の人に広く知ってもらうことが重要であると考えています。それによって奄美大島に相応しい建物や暮らしの在り方についての理解につながると考えています。

奄美大島の環境文化や自然環境の特異性に対する理解を促進するためには、世界中のアーティストに奄美大島の環境文化を現地でダイレクトに感じてもらい、それらを表現、可視化したアート作品を制作、発表していくことが有効であると考えています。

本プログラムでアーティストが制作したアート作品を奄美大島の美術館や商業施設、招へいする外国人アーティストの地元の美術館やギャラリー、東京都内の大使館などで幅広く展示し、奄美大島の環境文化をその地域課題と共に世の中に広く発信していきます。
文化芸術活動による地域課題解決
近年、文化芸術活動が地域の様々な社会課題の解決につながっている事例が目だってきており、瀬戸内国際芸術祭(瀬戸内地方)や大地の芸術祭(新潟)をはじめ、日本全国の地域で文化芸術活動が増えています。
それらの文化芸術活動の効果として、経済効果、文化振興、地域再生などが挙げられ、例えば、瀬戸内国際芸術祭は、過疎化や高齢化が進む男木島で移住者の増加や休校の再開をもたらし、地域住民の絆を深め、地域再生の動きにつながっています。

当団体の文化芸術活動「奄美の危機を脱するためのアーティスト・イン・レジデンス」においては、奄美大島の自然環境の保全と文化継承を目指します。

また、文化庁が推進する「アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業」と連携し(文化庁に補助申請中)、課題解決に取り組んでいく計画です。


文化庁 アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業
国内外のアーティスト等が一定期間地域に滞在し、様々な交流を通して創作活動や将来の創作活動に有益となるプログラムを提供するアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業を支援することにより、AIR活動を通じて地域に文化芸術の創造・発信拠点を形成するとともに、文化芸術を基幹とした地域活性化を図ることを目的に、「アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業」を実施しています。(文化庁のホームページより)
参加アーティストに宿泊施設を無償提供
本アーティスト・イン・レジデンスに参加するアーティストに当団体が運営する宿泊施設「泊まれるアートミュージアム 琉球ヴィラ」を無償提供します。

▼泊まれるアートミュージアム 琉球ヴィラ
琉球王朝時代の建築技法を現代建築に取り入れたアートヴィラで、約2,800平方メートル の敷地内に奄美大島にゆかりのあるアーティストの作品を展示しています。
琉球ヴィラ ビロウ
琉球ヴィラ ソテツ
琉球ヴィラに展示されているアート作品



今回開始した「奄美大島の危機を脱するためのアーティスト・イン・レジデンス」(特別版)以前より、島外のアーティストを琉球ヴィラに招へいし、奄美大島の魅力を表現した作品を滞在制作してもらうアーティスト・イン・レジデンス(通常版)を展開しています。
▼過去に行ったアーティスト・イン・レジデンス(通常版)
海風の紬 - Le soi tissee par le vent marin
アーティスト:ANnCO MIURA(パリ)
滞在制作期間:2025年1月6日~2025年1月18日(13日間)
2018年11月、マドリッドのBVLGARI スペイン本店での個展は雑誌 Madame Figaro に掲載され話題になり、レセプションパーティーには多くの署名人や、元大臣らも来場し、大盛況となる。
2019 年 9月より、LOUIS VUITTON大阪高島屋店に、プライベートコレクションとして作品が展示されている。




アーティスト:Shuhei Fukuda(群馬県)
滞在制作期間:2024年1月5日~2024年1月12日(8日間)
東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。
主な個展に「Quiet colors」(RUE VERTE、コペンハーゲン・デンマーク、2023 年 ) 、「変化 / 不変 = 普遍」( アーツ千代田 3331、東京、2019年 ) 。主なグループ展に「Three Paths, Three Mathods 」(Česke
Budějovice House of Art、チェスケー・ブジェヨビツェ・チェコ共和国、2025年)、「Touches」(kvalitar、プラハ・チェコ共和国、2025 年 )、「MINIMAL ¥ REDUCTIVE」(Five Walls Gallery、メルボルン・オーストラリア、2025 年) 。
Untitled AMAMI 2024
Dream of Billow
アーティスト:Konirow(京都府)
滞在制作期間:2023年12月15日~2023年12月27日(12日間)
【主な作品展】
・Art Exhibition 「HIGH & LOW」(with YOUBOB) NEW OSAKA HOTEL 心斎橋 /大阪:2015
・KONIROW ARTWORKS EXHIBITION 2017「IMA to MIRAI」at Gallery MARONIE / 京都 :2017
・100Japanese artist exhibition[WE] 作品出展 , at Pleiades Gallery/ アメリカ,ニューヨーク:2018
・KONIROW ARTWORKS EXHIBITION 2018 at 藤井大丸 7F Gallery/ 京都 :2018




▼アート作品の制作風景や発表イベントの模様
アート作品制作風景
地元ラジオ局へのアーティスト出演
アート作品制作風景
アート作品制作風景
アート作品発表イベント・トークショー
アート作品発表イベント
地元ラジオ局へのアーティスト出演
運営団体概要
宿泊施設名:泊まれるアートミュージアム 琉球ヴィラ
運営法人:株式会社ブティックスター
所在地: 鹿児島県大島郡龍郷町芦徳1647-5
代表: 高田 博之
事業内容:宿泊施設の運営、アーティスト・イン・レジデンスの運営
宿泊施設設立: 2022年5月1日
公式サイト(宿泊施設):
公式サイト(アーティスト・イン・レジデンス):
お問い合わせ先
本社:株式会社ブティックスター
所在地: 東京都港区南青山二丁目2番15号 ウィン青山9階
担当:高田博之
電話:03-6869-5670
メール:info@ryukyuvilla.jp

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