「伝えつづける、求めつづける、平和。」戦後80年、童心社はこれからを生きる子どもたちに向け、新たな作品を刊行します。

2025.04.25 09:30
株式会社 童心社
子どもの本と紙芝居の出版社・童心社は、戦争体験者の方の声を聞く機会が少なくなっている今、子どもたちが戦争の実相にふれ、平和について考える本を刊行いたします。
童心社 戦後80年のメッセージ
伝えつづける、求めつづける、平和。

私たち童心社は、1957年に創立しました。

めざしたのは、戦時中に戦意高揚のプロパガンダに利用された紙芝居を
子どもの文化として取り戻すことでした。

1冊の本、1冊の紙芝居が、
子どもの無垢な心を戦争に向かわせてしまう恐ろしい力を持ちうることを、童心社をつくった人たちは知っていました。

だからこそ、創立以来ずっと平和を求める出版活動をつづけてきたのです。

これまで私たちが平和を強く願う作家たちとともにつくってきたのは、単なる戦争の事実の羅列ではありません。
子ども自身が戦争の実相にふれ、平和とは何かを考えるためのもの――子どもの心を動かす表現としての本や紙芝居です。

戦後80年をむかえ、戦争体験者の声を直接聞く機会はますます少なくなっています。

体験者ではない大人が、体験者ではない子どもに、何を、どのように伝え、ともに考えていくのか。
今年私たちは、新しい作品を出版します。

いずれも、未来を生きる子どもたちにこそ届けたい作品です。

私たちはこれからも、平和な世界に生きることの意味を、伝えつづけ、求めつづけていきます。


2025年 童心社


なぜ、戦後80年のことし、新刊を刊行するのか
2025年は戦後80年という大きな節目。
戦争体験者の声を直接聞くことが難しくなっている今、童心社が伝えつづけたいことを、作品にこめました。

=沖縄では子どもが戦場に立たなければならなかったという現実を、伝えつづける=
『子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世』


=被爆者としての人生と、その体験を受けつぐ家族の物語があることを、伝えつづける=
『Garden  8月9日の父をさがして』


新刊書誌情報
4月下旬刊行予定【沖縄戦】『子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世』
『子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世』表紙イメージ


真鍋和子・著 多屋光孫・絵
ISBN978-4-494-02089-8/239P/四六判/小学校高学年~
定価1,980円(本体1,800円+税10%)

くらしや学ぶ権利を奪われ、兵士となった沖縄三中学徒兵たちの日々を、資料や証言をもとに綴るノンフィクション

1944年9月。沖縄県名護市に独立混成第四四旅団の主力、第二歩兵隊が進軍した。
この日を境に沖縄三中生全員の運命が大きく変わることになる。
軍事教練ののち、1945年の3月には鉄血勤皇隊が組織されることが決まった。
学徒たちが生きた沖縄県北部の山岳での戦世(いくさゆ)の日々、そして戦後学友たちの慰霊碑を建立するなど平和を願いつづけるその後の人生を描くノンフィクション作品。
『子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世』見開きイメージ
『子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世』見開きイメージ

6月初旬刊行予定【長崎の原爆】『Garden  8月9日の父をさがして』
『Garden 8月9日の父をさがして』


森越智子・作 大野八生・絵
ISBN978-4-494-02090-4/167P/四六判/中学生~
定価1,980円(本体1,800円+税10%)

被爆体験を語らず、家族を守り続けた父。遺された被爆者手帳からはじまる、あの日の父をさがす物語。

1945年8月9日。一発の原子爆弾が長崎に落とされた日、12歳の父は中学校での試験を終え、疎開先の隣町へ帰る列車に乗れたことで一命をとりとめた。
爆心地から800mの場所にあった中学校は全壊し、同級生の3分の1が帰らぬ人となる。

原爆から逃れ、平穏な一生を送ったと思っていた父は、しかし被爆者だった。
父の死後、見つかった被爆者手帳には、知ることのなかったあの日の父と、そこからはじまった葛藤の日々が残されていた。
被爆地で生き抜いてきた父の思いと、隠された「ぼく」の名前のひみつ。

長い時を経て、原爆被爆者の言葉にできなかった思いが、静かに胸に迫る。
現代からあの日をたどり、あの日につながる私たちのこれからを見つめます。
『Garden 8月9日の父をさがして』見開きイメージ
当時の長崎市内の地図も掲載。主人公とともにあの日をたどります。


今年も「伝えつづける」を続けます。
童心社「note」では、戦後80年のマガジンを開設。
戦争を伝え、平和をともに考えるために続けてきた童心社の「伝えつづける」仕事について、年間を通して紹介します。
童心社note

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