豊島区・UR都市機構が「豊島区における若者の居場所創出の促進に関する協定」締結式を開催親を頼れない若者の就労サポートに向けて、サンカクシャが空き家を活用

2025.04.07 20:10
特定非営利活動法人サンカクシャ
「東池袋といえば”若者支援”といわれるような場所にしていきたい。」

※本プレスリリースは、若者の孤独・孤立や若者支援の課題についても記しています。ぜひ、ご一読ください。

 令和7年3月21日に、豊島区役所にて「豊島区若者の居場所創出の促進に関する協定」の締結式が開催されました。この協定は、困難を抱えた若者に対して自立に向けた安定的で継続した支援の実施を目的としたもので、豊島区とUR都市機構の間で締結されました。
 サンカクシャは、この協定を通じた空き家活用の事業者として採択され、親に頼れない若者の就労サポートを推進する新拠点を設立いたします。

 締結式では、サンカクシャ代表理事 荒井より「東池袋といえば若者支援といわれるような場所にしていきたい」との呼びかけを行い、豊島区長 高際氏より力強いご賛同をいただきました。同じく、空き家活用の事業者として採択されたピッコラーレ代表理事 中島氏は「豊島区、UR都市機構と連携し、これを成功させ、ひとつの型として広げられれば」と本協定への期待を語りました。
◆若者の居場所事業について
 区がUR都市機構の所有する防災まちづくり用地及び建物を無償貸借し、それを若者支援団体に無償で転貸借をし運営してもらい、若者の居場所を創出する事業。

行政の支援が十分に行き届かない若者に対し、若者支援のNPO法人と豊島区、UR都市機構が連携することで、活動の場が必要なNPO法人の課題、若者の居場所の創出が必要な豊島区の課題、まちづくりの進むエリアでの空き家等の有効活用など、豊島区・UR都市機構のそれぞれの課題を解決するプロジェクトです。(豊島区HPより引用)

事業の詳細はこちらを参照ください。
◆2025年夏にサンカクシャの新拠点を開設予定。若者の意欲を育てる場に
 サンカクシャ代表理事の荒井からは、現代の若者の課題やサンカクシャの活動をお伝えし、本協定で実施する事業をご説明いたしました。
 親を頼れない若者は否定されて育ち、自分に自信がなく、コミュニケーションにつまづきやすいことなど、若者の背景を解説。
 就労の前に、安心できる環境の中で自信や働く意欲を獲得する必要性を訴え、新拠点では就労支援に特化した「“若者が最高の打席”に立てる場所を立ち上げる」と話しました。

※若者の孤独・孤立や若者支援の課題については、プレスリリースの最後に詳しく記載しいております。ぜひご一読くださいませ。
◆飲食事業やマルシェを通じて、地域を巻き込んだ若者支援を目指す
 2025年夏を目標に建物をリノベーションして若者と働く飲食事業を展開するほか、就労支援に特化したオフィススペース、大きな庭を活用したマルシェの開催を予定しています。
 近隣にお住まいの皆さまや、飲食店やマルシェにいらっしゃるお客様と交流を図りながら、社会全体で若者を応援する空気を醸成し、若者と地域がつながる場所を目指します。
◆行政、企業、NPO団体の連携で、東池袋を若者支援のNPO団体の物件取得の壁も解消へ
 会見では、サンカクシャ代表理事 荒井から「東池袋といえば”若者支援”といわれるような場所に」との呼びかけに、高際区長より力強いご賛同をいただきました。
 若者支援のNPO団体の物件取得には、さまざまな事情からハードルがあり、若者の受け入れ場所が確保しづらい現状があります。この度の豊島区、UR都市機構との連携により、こうした課題が解消されることが期待されます。
<本締結式でのポイント>
⚫︎令和7年3月21日、「豊島区若者の居場所創出の促進に関する協定」の締結式を開催
⚫︎豊島区とUR都市機構が「豊島区若者の居場所創出の促進に関する協定」を締結
⚫︎豊島区とUR都市機構、NPO団体の連携により、東池袋に若者支援の場が広がる
⚫︎サンカクシャは、2025年夏に就労支援特化の拠点を開設予定
<実施概要>
「豊島区若者の居場所創出の促進に関する協定」締結式
日 時:令和7年3月21日(金曜) 10時00分から10時45分
会 場:豊島区役所本庁舎8階 807.808会議室 (レクチャールーム)
概 要:協定締結並びに実施事業の説明、各代表の挨拶、
若者支援団体より事業説明、フォトセッション等
出席者:豊島区長 高際 みゆき、UR都市機構本部長 西野 健介、NPO法人サンカクシャ代表 荒井 佑介、認定NPO法人ピッコラーレ代表 中島 かおり

<サンカクシャの実施事業の計画について>
サンカクオフィスのイメージ(構想時)

◆空き家を、若者の”働く”を応援する「サンカクオフィス」として活用予定
 サンカクオフィスは、若者の就労をサポートしながら、若者と地域の皆さまをつなぐハブになることを目指します。コンセプトは「しごとを通じて、まちの人とつながる」。

 「何か現状を変えたい」「働きたいけど何していいかわからない」といった気持ちを抱える若者の背中を押すような場にしていくとともに、若者たちとまちの人が「支援を受ける、支援をする」という関係性を超え、対等につながれるためにしごとを作ることにも取り組んでいきます。

※今回、無償でお借りする物件はサンカクオフィスの第1号となる拠点。サンカクオフィスの機能の内、飲食業にテーマを絞って、若者と一緒に運営する飲食事業を展開する予定です。
<若者の孤独・孤立や若者支援の課題>
若者が飲食の仕事体験をしている様子(過去写真)

◆ライバルは闇バイト。目先のお金に困る若者が働く難しさ
【背景1:若者支援の課題とサンカクシャの活動】
 現在、家庭でも学校でも大人を頼れず、どこにも居場所がない若者が全国に約22万人いると推計されています。
 虐待やネグレクトなどが背景にある若者は大人を信頼できず、地域や親戚のつながりも希薄で非常に孤立しやすい状態にあります。

こうした若者は否定されて育っているため前向きな考えが持てず、誰かに相談する、職場で頑張るといった意欲がわかないため、就職にもハードルを抱えていることがほとんどであり、就職しても職場のコミュニケーションのつまづき、心身の不調により、退職を余儀なくされるケースも少なくありません。

 それに加え、孤独を感じたとき、孤立したとき、貧困になってしまったときに、若者世代が受けられる公的支援、民間支援は少なく、若者はだれかに相談しても助けてもらえないという経験をしていたりします。

 サンカクシャはこうした若者が「生き抜いていくため基盤」として、「居場所」「住まい」「仕事」の3つを軸に支援しています。家にいたくない若者には「居場所」の提供、家にいられない、家出してしまった若者には「住まい」の支援、そして彼らが自立しきるまでの「仕事」のサポートを企業と連携しておこなっています。

【背景2:闇バイト抑止。若者に日払いできる仕事をつくる】
 背景1で説明した環境の中で、若者は困窮すると行政の窓口ではなく、SNSで検索する傾向があります。搾取したい大人が多数存在するSNSは、若者をターゲットにする狩場となっています。そして、多くの若者がそこに流れ込んでいるのが現状です。
現在、特殊詐欺だけでも年間450億円の被害額がありますが、その末端で若者が犯罪に加担している動きがあります。

 サンカクシャのライバルは闇バイト。携帯代が払えない、明日の交通費がない若者が闇バイトなどに手を染めないよう、まずは安心して日払いができて、支援にもつながるプラットフォームをつくっていくことを目指しています。

今回の飲食事業スタートはその第一歩。サンカクオフィスの構想を着実に実現するとともに、行政や企業、地域の皆様と連携して若者が安心して活躍できる事業を創出して参ります。

【特定非営利活動法人 サンカクシャ】
サンカクシャは、親や身近な大人を頼れない15~25歳の若者たちが孤立することなく、自立への一歩を踏み出せるよう支援する団体です。「居場所」「住まい」「仕事」の3つの柱で若者をサポートしています。
生きていく意欲、何かに取り組もうとする意欲を失ってしまった若者へ丁寧に伴走し、サンカクシャの活動を通じて、若者が社会との繋がりを得て、安定した生活を送り、自分らしく生きていくことができるようサポートしています。

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