有田焼に新しい息吹を!香蘭社の「赤絵町」シリーズが待望の復活!

2025.03.27 09:02
株式会社香蘭社
女性スタッフと若手職人がつむぐ会社設立145年目の新しい物語!新生活を彩る器、3月31日発売開始。
香蘭社が新たにリリースする「赤絵町」シリーズの器

佐賀県有田町に本社を構える陶磁器メーカー 株式会社 香蘭社(代表取締役社長 深川祐次)は令和7年3月31日より、 手描きの器「赤絵町」シリーズを発売します。

およそ400年前に誕生した有田焼の伝統を受け継ぎながらも、常に時代の新しい息吹を感じさせる独自のスタイル、腕利きの職人たちの手で生まれた香蘭社調を、日々愛される暮らしの器に進化させた旧シリーズ「赤繪町工房」。赤絵を主体とした優しい図案と自由で大人かわいいデザインが、多くのやきものファンに長年親しまれ、愛されてきましたが、職人の後継者不足や伝統技術の継承、ブランドリニューアルなどの問題に直面し、惜しまれながらも2022年に一度幕を下ろしました。

しかし、その後も「赤繪町」ファンのお客様や、愛用していた女性社員などから復活を望む声が多く寄せられました。

そこで、復活を希望する香蘭社の女性スタッフと若手職人が中心になって「2024年赤繪町復刻プロジェクト」を立ち上げ、様々な試行錯誤を経て、この春、香蘭社の新シリーズ「赤絵町」として生まれ変わります!
復活にあたり問題もありました。一番大きな問題が職人不足でした。

有田焼のほとんどの窯元では、成形や絵付け、焼成など焼き物づくりの工程を、各分野のプロの職人が担う分業制にすることで、高い品質の製品を生み出しています。ただ、近年は職人不足が業界全体の課題となっており、有田商工会議所が2023年に行った調査では、同町内で絵付けをする業者のほとんどが、後継者が見つからない場合は今後10~15年で廃業する考えを示しています。

一見簡単に見える焼き物への絵付けですが、高度な技術と経験が必要とされます。プロジェクトに参加した香蘭社の若い職人たちは、通常の業務を一旦離れ、限られた時間のすべてを絵付けの技術習得に没頭しました。難しい絵具の調整から筆圧、筆使いまで。同時に色絵付けの美しさや楽しさを熟練の職人とともにしっかり学び、有田焼400年の伝統の中で培われた技術を途絶えさせないためにも、会社全体で本気で取り組みました。
一筆一筆丁寧に絵付けをする職人

こうして香蘭社の伝統のバトンは次世代に受け継がれ、「赤絵町」が再びスタートすることになりました。絵付け職人にゴールはなく、筆を置くその日まで常に進化と上達を目指します。今日も工房では、丁寧な作業が続いています。その中で、ひと筆ひと筆 心を込めて絵付けされた器には温かみがあり、色の濃淡や線の柔らかさなど、ひとつずつ表情がわずかに違った手描きならではの良さがにじみ出ます。赤絵の可愛らしいデザインと相まって思わず微笑んでしまうような優しさがあります。一人でも多くの方に器を手に取って喜んでいただければという思いで描かれています。
また、職人不足の問題とは別に、新しい時代のニーズに合わせた商品をどう作っていくかという課題もありました。「赤絵町」シリーズは、通常の商品開発に携わっている社員ではなく、毎日お客様と接する店舗の女性店長と、インハウスの女性デザイナーが力を合わせて企画・開発しました。女性スタッフだけで取り組んだ初めての試みでしたが、「毎日の食卓にあれば嬉しい器をつくりたい」と、お使いいただくお客様を想像しながら、女性の目線で何度も打ち合わせや調整を重ね、細かいところまでこだわり抜いて商品化しました。
「2024年赤繪町復刻プロジェクト」ミーティング
女性スタッフによるアイテムや絵柄検討の様子


使いやすさはもちろん、仕事や育児に疲れた日などに、お気に入りのかわいい器で、ちょっとでも疲れた自分を癒せるような心に優しい器、笑顔になれる器を目指しました。
「魚鳥文」「桜唐草」「波うさぎ」「福南天」の小皿

今回「赤繪町工房」で人気シリーズだった「魚鳥文」の復刻と、新作として「桜唐草」「波うさぎ」「福南天」の3シリーズのラインナップです。日本の伝統美である赤絵の美しい赤が食卓に彩りを添えます。おいしくごはんがいただける元気な毎日を祈って!
【魚鳥文】デザインの赤い色はお守りの色。魚・鳥・唐草は富や子孫繁栄の意味を持つ幸福のシンボルです。白磁に赤のシンプルな色使いの中に、幸せを願う華やぎと温もりが漂うデザインです。

【桜唐草】春の訪れとともに物語の始まりを喜び、未来への希望をつなぐ想いを込めました。「繁栄・長寿」を意味する吉祥文様である唐草文を合わせることで、物事の始まりをお祝いするモチーフになります。

【波うさぎ】波うさぎは縁起物として古くから親しまれている図柄です。勢いよく波の上を跳ねるうさぎの姿から飛躍を象徴するといわれています。また波は繰り返し寄せては返すことから「永遠・不滅」の意味も込められています。            

【福南天】南天はその発音から「難を転じて福となす」に通じることから、使う人が幸せになれますようにという想いを込めてデザインしました。和のモチーフをポップな感じにアレンジしています。
魚鳥文
桜唐草
波うさぎ
福南天
発売記念として、赤絵町シリーズ商品を11,000円(税込)以上お買い上げいただくと、各店先着30名様にオリジナル赤絵町マグネット(非売品)を1個プレゼントいたします。
     ※絵柄は選べません
今から約330年前の江戸元禄時代(1689年)に、初代深川栄左衛門が肥前有田で陶磁器の製造を始めました。香蘭社の前身です。
明治時代の1875年には第八代深川栄左衛門が中心となって合本組織香蘭社を設立し、有田焼の海外輸出を積極的に推進。パリ万国博覧会での金賞受賞など、数々の国際的な博覧会で高い評価を獲得し、その名を世界に広めました。
また、日本初の磁器製碍子の開発に成功するなど、技術力においても日本の近代化に貢献。1879年には、九州初の法人企業となる香蘭合名会社(現在の株式会社香蘭社)を設立し、1896年には宮内省御用達の栄を授かりました。
現在、香蘭社は、有田焼の伝統を守りながら、時代に合わせた新しいデザインや技術を取り入れ、国内外で愛される製品を作り続けています。佐賀県有田町の本社・工場のほか、岐阜県多治見市にも工場を構え、陶磁器から碍子、ファインセラミックスまで、幅広い分野で事業を展開。3世紀以上にわたる歴史と技術を礎に、これからも「ものづくり」を通じて社会に貢献してまいります。
「赤絵町」シリーズは香蘭社直営店とオンラインショップだけの販売です。
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