LOGBOOK(ログブック)で実現!楽天市場の売上アップにかかせない戦略的なデータ分析と店舗運用

2025.03.27 10:07
ベイクロスマーケティング株式会社は、2007年の創業以来、ECサイトや楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなど、各ECモールの運用代行を手がけてきました。
18年にわたる楽天市場の運用経験を活かし開発したのが、楽天市場のデータ分析ツール「LOGBOOK(ログブック)」です。
LOGBOOKを使うことで、楽天RMSでは把握しきれない店舗の課題や施策の評価を含む、運用に活用できるデータを出力できます。


本記事では、LOGBOOK開発のストーリーを振り返ります。
より効率的に必要なデータを確認できるレポーティングシステムが欲しい——。
長年にわたり楽天市場の運用代行を行う中で、多くの企業が直面する共通の悩みを目の当たりにしてきました。その一つが「楽天RMSだけではデータ分析が効率的に行えない」「RMSのどの項目を見ればいいのかがよく分かっていない」という問題です。


当社でもこれまで、毎月のレポート作成では楽天RMSからデータを抽出し、Excelを用いて加工・分析を行っていました。
しかし、取り扱うデータ量が増えるにつれ、マクロや手作業での管理や詳細な分析が難しくなり、システム化による効率化が求められるようになりました。


特に、商品ごとの売上推移を追跡したり、特定の月との比較をする場合、Excelでの手作業では限界があり、効率的なデータ分析が難しい状況でした。


スタッフからもレポート作成・分析に時間がかかることが課題として挙がり
そのニーズに応えるため、容易に作成できて分析がしやすいレポーティングシステムを構築しました。


LOGBOOKの導入により、これまで時間がかかっていたレポート作成・分析が簡略化され、かつ高度な分析が可能になり、より戦略的な施策が立案できる環境が整いました。
Excelからクラウド型に!見たいデータがすぐ確認できる——。
まず第一段階として、Excelで作成していた分析シートを基本形とし、クラウド環境での開発を進めました。


クラウド環境にすることで、当社のお客様もリアルタイムで分析レポートを確認できるようになります。


その中でも特に重視したのは、「店舗内カテゴリ」に即した分析が可能な仕組みの構築です。


当時の楽天RMSでは、商品単位や楽天ジャンルごとの売上分析しかできず、店舗カテゴリごとのデータ分析をするためにはExcelで集計する必要がありました。
商品別の売上データを店舗カテゴリのデータを突き合わせして集計するため、新商品が追加されるたびにメンテナンスが必要となり、効率的ではありませんでした。


また、Excelでは過去13か月分のデータしか参照できなかったため、長期的なトレンドを把握しにくいという課題もありました。


LOGBOOKを開発することで過去のデータはすべてLOGBOOK内に蓄積され、任意の月を起点に13か月の推移を確認できるようにしました。
これにより、たとえば過去3年のトレンドを把握したりと、より精度の高い分析が可能になりました。
(当時はコロナ禍とその後のトレンド分析にも活用できました)


売上に伸び悩んでいるカテゴリとその要因や、成長傾向にあるカテゴリの把握ができることで効果的な販売戦略を立てられるようになりました。


例)
▼ 楽天RMSで分析できるジャンル
ダイエット・健康 > サプリメント > プロテイン


▼ 店舗内カテゴリ
プロテイン > ドリンク
プロテイン > 粉末
プロテイン > ヨーグルト


楽天RMSでは「プロテイン」ジャンル単位でしか分析できませんが、「ドリンク」と「粉末」ではニーズや検索キーワードが異なるため、それぞれ分けて評価しなければなりません。
楽天運用担当者の声とお客様の要望を反映し、さらに分析しやすいツールへ進化——。
そして第二段階。


LOGBOOKを実際に運用する中で、以下のような要望が寄せられました。


▼ 楽天運用担当者の声
「さらに細分化したカテゴリのデータが見たい」
「商品ごとの直近1年間のトレンドを確認したい」
「特定の年月との比較ができるようにしてほしい」
「カテゴリ別に広告のデータが見たい」
「カテゴリ別の売上と広告貢献度を評価したい」


▼ お客様の要望
「固定費や広告費を加味した店舗全体の粗利を算出してほしい」
「各KPIの目標達成率を可視化してほしい」


こうした社内の使用感やお客様の声を反映し、直感的にデータを確認・分析できるシステムへと改良しました。


<主な改良点>
1.カテゴリの細分化による詳細分析
2.カテゴリ単位での広告分析機能
3.商品単位での13ヶ月トレンド分析
4.広告経由・自然検索経由の売上推移の可視化
これらの改良により、楽天市場での売上分析をさらに強力にサポートする機能を追加しました。
1.カテゴリの細分化による詳細分析
第1レベルのカテゴリだけでなく、第3レベルまでのカテゴリグルーピングに対応し、より詳細な分析が可能になりました。


例)カテゴリ分析の進化
▼ 従来のLOGBOOK(第1レベルのみ分析)
カップ・グラス > ワイングラス


▼ バージョン2のLOGBOOK(第3レベルまで分析可能)
カップ・グラス > ワイングラス > 単品
カップ・グラス > ワイングラス > セット商品
カップ・グラス > ワイングラス > ギフト商品


従来のLOGBOOKでは、第1レベルのカテゴリのデータしか確認できず、細分化するためには追加で集計しなおす必要がありました。


例えば、「ワイングラス」カテゴリを分析する場合、ワイングラス全体のデータだけを見て戦略を立てるのではなく、さらに下のレベルまで掘り下げる必要があります。


・セット商品は売れているが単品商品は伸びていない
・ギフト商品は特定の時期に売上が増える


単品、セット商品、ギフト商品では、対策する検索キーワードが異なりますので、
こうしたトレンドを把握することで、適した販売戦略を立てることができます。
LOGBOOKを活用することで、カテゴリ単体の分析では見えてこなかった売上が伸び悩む要因を発見しやすくなりました。
2.カテゴリ単位でのRPP広告分析
カテゴリ単位でのRPP広告の分析が可能になり、以下の点を把握できるようになりました。


・注力すべきカテゴリに想定通りの広告予算を割けているか。
・売り上げの低いカテゴリに想定以上の広告予算が割かれていないか。
・カテゴリ別での広告の実績はどうか。


RPP広告の運用においては、店舗全体の大雑把な数字や、商品別の細かすぎるデータだけでは見えてこない課題があります。
LOGBOOKを活用することで、RPP広告運用の最適化が可能になりました。


3.商品単位での13ヶ月トレンド分析
従来のLOGBOOKでは、1ヶ月ごとの商品分析は可能でしたが、年間を通した売上推移を確認することはできませんでした。


バージョン2では、商品単位で直近13ヶ月の売上推移を可視化。これにより、特定商品の売上傾向や季節ごとのトレンドを把握しやすくなりました。


▼ 可視化できるポイント
・年間を通して上昇トレンドにある商品の特定(さらなる注力)
・年間を通して下降トレンドにある商品の特定(原因を特定して改善)
・シーズンごとのトレンド把握(シーズナル施策の強化)


こうしたデータを活用することで、需要の波を予測し、最適な販売戦略を立てることができます。
4.広告経由・自然検索経由の売上推移の可視化
バージョン2では、広告経由と自然検索経由の売上推移を月別に確認できる機能を追加しました。


・広告経由の売上、アクセスが低下している場合、広告運用に課題があることが想定されます。
・自然検索経由の売上、アクセスが低下している場合、対策キーワードによるSEO対策に見直し、新たな競合商品の出現、楽天市場内での市場規模の縮小などが想定されます。


店舗全体の課題が、広告運用なのか、それ以外なのか、大まかな課題を把握したうえで
商品・カテゴリ・流入経路別に詳細分析が行える構成になっているため、
データ上での課題を特定しやすいことも、LOGBOOKの特長の1つです。


LOGBOOKのバージョン2では、より詳細なカテゴリ分析、広告効果の可視化、13ヶ月の売上トレンド分析、広告と自然検索の売上推移の把握が可能になりました。これにより、楽天市場での売上分析がより強力にサポートされ、戦略的な意思決定が容易になります。
操作性と見やすさにも徹底的にこだわる——。
カテゴリ分析を細分化することで、見た目の分かりやすさや操作性の向上にも課題がありました。
ブラウザ上でどこまで見栄えを良くし、データを直感的に把握できるようにするか、試行錯誤を繰り返しました。
その結果、見やすさと操作性を兼ね備えた、より直感的な分析ツールとして進化しました。
データ分析の効率化で、戦略立案に集中できる環境へ——。
Excelでデータ分析を行っていた頃と比べ、LOGBOOKを活用することで、分析レポートが数分で作成可能になりました。
さらに、カテゴリ別・商品別・広告別など、多角的なデータ出力が可能となり、課題と注力すべきポイントが一目で分かるようになりました。


その結果、これまで多くの時間を費やしていたレポート作成や煩雑なデータ分析から解放され、販売戦略の立案と実行といった本質的な業務に集中できるようになりました。


また、LOGBOOKは順にデータを見ていくだけで店舗の課題やトレンドを把握できる構成になっているため、誰でも一定の水準でデータ分析が可能になります。


LOGBOOKは、単なるデータ分析ツールではなく、売上向上のための意思決定を加速させる強力なパートナーです。
これからも進化し続ける「LOGBOOK」——。
LOGBOOKは今後、データ分析にとどまらず、「売上計画シミュレーション機能」の提供を予定しています。
この機能により、売上目標を達成するために必要なアクセス数・転換率・客単価・広告費を試算できるようになり、具体的なアクションプランを立てやすくなります。


さらに、予算内での最適な広告運用をシミュレーションし、売上向上に向けた戦略的な店舗運営をサポートします。


楽天市場でのデータ分析と運用の効率化を実現するため、LOGBOOKはこれからも進化を続けます。


■ LOGBOOKに関するお問い合わせ先
会社名 :ベイクロスマーケティング株式会社
電話番号:03-5449-3558
URL  :

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