A Green株式会社
3月28日(金)よりクラウドファンディングを開始いたします。
A Green株式会社は、九州地方の一部地域で特産の杉を活用し、製材所で発生する端材や皮をバイオマス燃料として再利用する新製法で、「SUGI WOOD / 杉ウッド」エッセンシャルオイルを開発・製造いたしました。
環境に配慮したこの製法で生まれた日本原産の香りは、従来のエネルギー多消費型製法に代わり、より持続可能なエッセンシャルオイルの未来を目指しています。
本技術は高く評価され、2024年度 第26回日本木材学会技術賞を受賞いたしました。
これを受け、国際森林デーに合わせてプロジェクトを発表し、3月28日(金)よりCAMPFIREにてクラウドファンディングを開始いたします。
『日本木材学会技術賞』
一般社団法人 日本木材学会から贈られるこの賞は、木材およびその関連物質に関する技術の中で、優れた研究、発明、または開発に対して授与されるものです。
■実施の背景
<九州の恵みを、未来の香りへ>
私たちがこのプロジェクトを立ち上げた背景には、環境への深い配慮と、地域資源を有効に活用したいという強い思いがあります。九州の自然は、豊かな恵みをもたらしてくれる一方で、その資源を持続可能な形で活かし、未来へと受け継ぐことが求められています。
その中で私たちは、製材加工の過程で本物の木の香りが十分に活用されていないことに対し「もったいない」という思いを抱きました。この香りには、ただ心地よいだけでなく、暮らしに寄り添い、人々の感性を豊かにする力が宿っています。
そこで、私たちは貴重な資源を最大限に活かし、環境にやさしい新たな製法を開発しました。木の香りをエッセンシャルオイルとして抽出することで、その香りの魅力をより多くの人々に届けるとともに、プロダクトや空間デザインの素材としても活用し、新たな価値を創出しています。天然の香りが持つ心地よさや、癒しの力を暮らしに取り入れ、次世代に豊かな地球を残しながら、香りの文化を未来へと継承していきたいと考えています。
『自然と調和しながら、新たな香りの未来を作り上げる』この想いとともに、九州の森から生まれた香りをお届けします。
■クラウドファンディングについて
この度、「2024年度 第26回日本木材学会技術賞」を受賞した新製法で抽出したエッセンシャルオイル「SUGI WOOD / 杉ウッド」のクラウドファンディングを3/28(金)に開始いたします。このプロジェクトは、九州の豊かな森林資源を活かし、環境に優しい持続可能な製品作りに取り組んでいます。
プロジェクトの詳細とご支援のお願い
詳しくはクラウドファンディングページをご覧いただき、ぜひご支援をお願いいたします。
・CAMPFIREプロジェクトページ:(3/28(金)よりリンクが公開されます)
・A Green 公式HP :
■ 「SUGI WOOD / 杉ウッド」エッセンシャルオイルとは?
「SUGI WOOD / 杉ウッド」は、九州各地から木材用として製材所に集められた「杉の木部のみ」から抽出した貴重なシングルエッセンシャルオイルです。このオイルは、製材所での「乾燥」工程で生まれる副産物を活用した、環境に配慮した新しい製法により、木材本来の豊かなウッディな香りをそのまま楽しむことができます。
杉の香りは、まるで木そのものを感じるような深みとぬくもりを持ち合わせ、リラックス効果や抗菌・防虫作用が期待できます。そのため、リビングや寝室などの空間に自然に馴染み、日常生活に取り入れやすい点が魅力です。この新しい製法により、製材所で発生する「もったいない」を無駄にせず、新たな価値を生みだしています。
■「SUGI WOOD / 杉ウッド」エッセンシャルオイルの魅力
現代の忙しい日常の中で、私たちは自然とのつながりを忘れがちです。「都市の暮らしの中でも、自然の恵みを感じ、深呼吸するような安らぎを取り入れられたら」この思いを形にしたのが「SUGI WOOD / 杉ウッド」エッセンシャルオイルです。
「杉」だけを聞くと花粉を連想して敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、実は抽出プロセスで、花粉や非揮発性成分は蒸留の工程で自然と除かれます。そのため、エッセンシャルオイルには花粉の心配はなく、安心してお使いいただけます。
スギの香りは木材と同様に抗菌や防虫の作用が期待でき、クリーンな空間をつくりだします。主要な香り成分ではδーカジネン*(デルタ-カネジン)が含まれており、香りを嗅いでいると森林浴をしているかのような気分が感じられ、心身をリラックスする作用にも優れています。
■このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、まだ数少ない環境に配慮した新しい製法でつくられた、九州原産のエッセンシャルオイルを多くの方に知っていただき、広く普及させていくことを目指しています。
私たちが取り組むこの製法は、地域資源の有効活用と環境負荷の軽減を両立させる、これからの時代に求められる新しいかたちです。今後は、製法に関する認証の取得や、成分・効能に関する研究データの蓄積を進め、「SUGI WOOD / 杉ウッド」ブランドとしての信頼性を高めていきたいと考えています。
また、この抽出方法や製法そのものにも興味を持っていただき、共に広げていける企業や団体の方々に対しても、導入・活用に向けたサポートを行っていく予定です。香りの魅力だけでなく、その背景にある取り組みも含めて、多くの共感の輪が広がっていくことを願っています。
今回のクラウドファンディングは、その第一歩です。製品を実際に手に取っていただき、香りを通じて共感してくださる皆さまの声を大切にしながら、より良いものづくりと、持続可能な普及のかたちへとつなげていきます。
『 自然と調和しながら、新しい香りの未来をつくる 』
この想いを一緒に形にしていくため、ぜひお力添えをお願い申し上げます。
▪️環境配慮型製造法によるエッセンシャルオイルの誕生
「SUGI WOOD / 杉ウッド」エッセンシャルオイルが生産されている場所は、プロジェクトの起案者の一人である深津恵さんの父が創業した大分県日田市にある製材所です。
日田市は「水が磨く郷」とも紹介されるほど、豊かな水と深い森に抱かれた自然の恵みあふれる場所にあります。また、広大な森林は木目が美しく、高品質として重宝されている「日田杉」の産地として知られ、木工技術やものづくりの精神を今も受け継いでいます。自然と共に生きる豊かな時間が広がる町です。
▪️製造方法
1.カーボンニュートラルなバイオマス燃料を使用
株式会社深津製材所では、九州の市場から集めた木材を加工する際、さまざまな工程で商品価値を見出しにくい木の皮や端材が多く発生します。これらの素材を無駄にせず、バイオマス燃料として再利用するサステナブルな製造方法を採用しています。
こちらの画像のような、でてきてしまう端材を丁寧に集めて燃料として利用します。
木質バイオマスは成長過程でCO2を吸収しており、燃焼時に排出されるCO2と相殺されるため、大気中のCO2総量を増やさずカーボンニュートラルとみなされます。さらに、適切な森林管理のもとで持続的に活用することで、再生可能なエネルギー資源として地球環境負荷を低減することに繋がっています。
エッセンシャルオイルの蒸留では、一般的に水蒸気蒸留法が多いのですが、その場合の抽出する燃料については、有機燃料や炭化燃料などが多く必要となります。
しかし、本プロジェクトでの蒸留法については製材所で発生する端材や皮などを燃料として使用することで、一般的な製造方法に比べ環境への負荷が大きく低減されています。
2. 木材の乾燥工程とオイル精製の融合
1.でご説明したカーボンニュートラルな製法については、取り組まれているところも少しづつ増えてきており、環境配慮された製法も近年増えてきています。
今回私たちが研究し進めてきた製法は、乾燥工程と蒸留工程を融合させた点が特徴的です。
製材過程の「乾燥」工程は、通常1週間ほどかかります。この工程でバイオマス燃料を使ったボイラーで熱せられた蒸気を用いて、木材全体を熱して乾燥させる仕組みとなっています。
乾燥過程に放出される蒸気は、木材からやさしい香りを引き出し、まるで森林浴を楽しんでいるかのような爽やかな感覚をもたらします。蒸気の放出がはじまると工場一帯に香りが広がっていきます。
この「いい香りのする蒸気」をただ放置するのはもったいない!と感じた私たちは、宮崎県木材利用技術センター須原弘登先生を中心に、株式会社黄河、株式会社深津製材所、アットアロマ株式会社と協力し、数年間にわたる試行錯誤を重ねての研究してまいりました。
「もったいない」から価値のあるエッセンシャルオイルへ
仕組みを簡単に説明すると、木材の乾燥機を言わば巨大な蒸留装置に見立て、外部から特殊な冷却装置を装着させます。排出される蒸気を集約し冷却することで、乾燥蒸気に含まれるエッセンシャルオイルを効率的に回収するという製法です。
開発した新製法によって、これまでただ上空へと放出されていた“いい香りの蒸気”から、大変貴重で価値のある”香り豊かなエッセンシャルオイル”を生み出すことに成功いたしました。
そしてこの度、ようやくこの香りを安定して取り出す技術が確立されました。
伝統ある製材所の新たな挑戦として、これからのエッセンシャルオイルの商流や製材所、林業などの未来を切り拓く可能性を秘めたプロジェクトです。
■プロジェクトの未来とこれから
なぜ、今回このプロジェクトが未来を変えるか?という背景には日本が抱える森林問題も関係しています。森林大国として世界でも有数な日本ですが、実は現在多くの問題を抱えている状況はご存知でしょうか。
一つの問題として、日本の森林のほとんどは戦後に作られた人工林です。一度人工林にした森林は、人の手を入れ続けれなければ放置林となっていきます。この人工林を支えている林業が木材のニーズの減少や高齢化、若い世代の林業離れにより、だんだんと縮小しています。そして、森林の管理が難しくなり、放置される場所が増えてきています。その結果起こる問題として、山の「自然災害」に繋がっているといわれています。近年では、豪雨による山の土砂崩れなどにも影響してきているといわれています。
今回のプロジェクトでは、この取り組みを通じて、こういった森林問題や支えている林業の状況などを知ってもらうきっかけにつながって欲しい。そして、木材の製材の過程で新しい価値のあるものを生みだせるという事を知って欲しいと考えています。そしてこの生みだされたエッセンシャルオイルを知ってもらい、たくさんの方に香りを使い楽しんで頂くことで、新しい資金にもつながり、その資金が製材所や林業をささえ、ひいては森林問題にも一石を投じられることへも期待しています。
■ お問い合わせ
会社名:A Green Inc.
メール:info@agreen.tokyo
担当者:プレス担当者宛
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MEGUMI FUKATSU
MEGUMI FUKATSU
「自然の香りに包まれて、笑顔になって欲しい」
天然の香りのある心地よい空間を、あらゆる人や空間へ。未来の宇宙ステーションにも香り空間を届けたい。
日本、九州の林業の家に生まれ、大分県日田の森の中で育つ。
その貴重な体験が、私の香りのルーツ。
20代はじめ、航空会社での勤務経験がホスピタリティーを培う原点になる。
その後、香りの世界へ。アロマセラピーの国際ライセンス取得後、植物の香りで空間を彩る世界観を探求しアロマ空間デザインのコンセプトを提唱。@aromaブランドの展開に約20年携わり、ANA、レクサスなどの香り制作や空間デザインプロジェクトに参画。日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国などグローバルに活動。近年は、大学での教鞭、講演やセミナーに力を入れ、この文化を広げていくことに情熱を注いでいます。
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