従来のSIerから、新たな価値を創造する「Value Driver」へ。お客様を真のDX成功へ導く「BluStellar」に込められた想い。

2025.03.14 11:00
DXの取り組みが広がった昨今。しかし、2023年の調査(※)では、「DXで十分な成果が出ている」と回答した企業は11.8%に留まります。前年度から向上しているものの、まだDXへの課題感や不十分さを感じている企業や担当者の皆様も多くいらっしゃるかもしれません。
※PwC「日本企業のDX推進実態調査2023」


NECは2024年5月、お客様の経営課題を、戦略コンサルティングから実装・定着までEnd to Endで解決し、社会の変革を行う新しいDXブランド「BluStellar(ブルーステラ)」を立ち上げました。「BluStellar」には、2019年のDX事業の本格展開を開始して以来、NECが社内外で積み上げてきたノウハウが体系化されています。
スピード感を持って社内へ確実にDXを定着させるためには、いま抱えている課題の本質を認識し、そこから目指す姿への道のりを正しく描き、実行しきることが欠かせません。そのためには、過去に蓄積された知見を取り入れることが一番の近道です。


お客様のDX課題を解決するために本当に必要なことは何か。NECがお客様とともに実現する価値とは。
「BluStellar」のマーケティング責任者として、お客様の経営課題に向き合い続けてきた帯刀繭子(Corporate SVP 兼 マーケティング&アライアンス推進部門長)に話を聞きました。
「BluStellar」の推進に大きな役割を果たしてきた、帯刀繭子
お客様の経営課題に向き合う中で見えた、悩みの深さ。”Value Driver”としての在り方を模索し生まれた「BluStellar」
システムを受託開発するシステムインテグレーター(SIer)としての強みが市場に認知され、長い歴史をもつNEC。2019年にはDX専任組織を立ち上げ、アライアンス・組織体制の改革、人材育成など、DX事業への注力を進めてきました。2022年にはデータ活用の共通基盤である「NEC Digital Platform」の展開を始め、社内のDX人材も1万人に達しました。世間にも広くDXという言葉が浸透し、NECとしても様々なサービス提供を重ねてきましたが、改めて「BluStellar」を立ち上げた背景を帯刀はこう振り返ります。


「DXに対するニーズや進化のスピード感はもちろんですが、お客様と伴走していく中で、その悩みの『深さ』を感じました。それは単純な業務のデジタル化・クラウド化だけでは十分でなく、トランスフォーメーションを実現する、つまりお客様個人の変革はもとより、お客様の経営に直結する変革をしなくてはならない。それだけ大きなことを担わなければならないという実感が増していきました」。
2024年5月の「BluStellar」というブランド発表は、NECにとってお客様の未来を見据えたパートナーとしての意思表明でもありました。SIerとして単にお客様の要望や課題を解決したシステムを構築するだけでなく、お客様と伴走し、共に経営課題を解決するための本当に必要な打ち手を見出して実現していく。お客様の事業成長における「Value Driver」となることを目指しています。
DX成功のノウハウが結集された「BluStellar Scenario」の価値と、変革に重要な考え方
「BluStellar」では、NECがこれまで積み上げてきた、お客様のDXを実現するための構想が「BluStellar Agenda」として体系化されています。その中核にあるのが、お客様やNEC社内で実際に課題解決した事例から、成功までの道のりや手法を抽出し型化した「BluStellar Scenario(ブルーステラ シナリオ)」です。
全企業へ共通するものだけでなく、業種・業態に特化したものも拡充が進んでいる


この「BluStellar Scenario」は、NEC自身をゼロ番目のクライアントとし、システムや技術の実践をする 「クライアントゼロ」 の考え方のもとに実践してきたことが結集されています。その検証や成果によって、お客様にスピーディに高品質な価値提供が可能なのも特長です。


実際に「BluStellar」を通じたお客様の支援では、既に出来上がっている「BluStellar Scenario」をそのまま当てはめるのではなく、個別にお客様の状況や独自性へ合わせて柔軟にカスタマイズして活用します。始めにお客様の経営課題を伺い、一緒になりたい姿を描き、そこから解決に向けたロードマップを引いていきます。お客様と二人三脚でDX推進へ取り組む理由には、DXを成功させるための重要なポイントがあるからだと帯刀は話してくれました。


「DXの取り組みが成功しない時の要因は共通しています。経営課題はどこにあるのか、課題解決のための最短ルートと計画の立て方が課題であることが多いのです。最初のプロセスでは、ベンダーやコンサルティング会社がすべて請け負うのではなく、お客様に一定のコミットメントを担保していただくことが非常に重要です。ベンダーが『ブラックボックス化』せずに、お客様ご自身がプロジェクトをグリップし意思決定を行っていけるか。この点が、私たちのような外部の会社がお客様のDX推進を支援する際にもっとも重要です。この前提を共有し、戦略立案から実行までワンストップで伴走します」。
「BluStellar Scenario」活用の際にも反映されている重要な考え方を話す帯刀


豊富なノウハウをベースにしたシナリオと個別で柔軟な伴走支援を両立させることで、実践に基づいたDXが実現できます。また、「BluStellar Scenarioごとに専門チームが組まれているため、従来よりもスピード感を持った価値提供にも繋がっているといいます。
「我々の悩みはお客様の悩み」。課題解決を支える確かなテクノロジーと組織を、お客様へ届けるまでの工夫
お客様のDXが実現するためには、実現構想の設計・推進以外にも重要なポイントがあります。それは、技術を十分に活用すること、そしてDX人材を確保することです。NECの「BluStellar」には、策定したDX構想を実現するための技術・アセット群「BluStellar Technologies」、人材育成プログラムやパートナーとの共創など社内外の取り組みを指す「BluStellar Programs」と、必要な支援体制が揃っています。
BluStellarの全体構造を整理すると、上記のような形となる


まず、「BluStellar Technologies」では、特にAIとセキュリティを中心に、NECが独自に培ってきた先端テクノロジーを集約し、お客様に提供する仕組みの構築が進んでいます。特にAI分野では、NEC開発の生成AI「cotomi(コトミ)」の強みを生かしながら、プロセスの高速化や標準化を実現。また、NEC社内では研究開発とビジネス部門が連携を強化することで、より早く最新技術をサービスとしてお客様へ提供する仕組みを整えてきました。これらの基盤をもとに、NEC社内に在籍する700名のコンサルタントとグループ会社であるアビームコンサルティング約8,300名(グローバル含む)の戦略コンサルにおけるケーパビリティによって、早く広くお客様のビジネス変革を実現できます。社内およびグループ会社に、これだけ多くのコンサルタントをかかえ、実装につないでいくことができる会社は他にありません。


また、そうした技術革新をお客様の会社内でより活用いただくために実施しているのが、「BluStellar Programs」における人材育成やパートナーとの共創の仕組みです。NECではDX事業に注力するため、社内に1万人のDX人材を育成してきました。NECの変革の過程で培ったノウハウや教育体系を、「DX人材育成サービス」として、現在約420社、約32,500名以上に提供しています。


「仕組みを構築して終わり、ではなく、お客様の会社にDXがしっかり根付くようにするためには、DX人材育成の取り組みが不可欠です。この点で、お客様からも非常に多くの引き合いをいただいています」と帯刀はいいます。
帯刀は実際に現場で見えてきている課題についても話してくれた


続けて、帯刀はNECの提供する「DX人材育成サービス」を提供する中で見えてきた支持される理由について話してくれました。


「人材・組織育成への課題意識は非常に高く、DXの成功に向けた初めのステップとして、認識されているお客様が多い印象ですが、実施する内容は状況によってさまざまです。そうしたご要望に対し、我々は過去の自分たちの経験を活かしてきました。座学だけでなく、『実践』を中心としたプログラムを提供し、ご好評をいただいています。NECがこれまで苦労して向き合ってきた悩みはお客様の悩みでもあり、共通するところがたくさんあると、サービスを提供していく中で実感しています」。


人材育成はDXを推進する多くの企業にとって共通の課題となりつつあります。NECでは、クラウドサービスを世界で幅広く展開するグローバルハイパースケーラーとの戦略協業も強化してきました。現在では、約400社のパートナー企業と共創パートナープログラムを構築し、一貫した教育プログラムを実現。DXにおける様々な考え方の理解だけでなく、プログラムを受けた次の日から実際に手を動かして変革に着手できることを目指しています。
提供価値を広げ続ける「BluStellar」。日本の産業をアップデートする存在を目指して
「BlueStellar」を通じた価値提供の中で、日々お客様と向き合うことにより、NECが提供するサービス全体の進化にも大きく寄与しはじめています。


一例として、医療分野のお客様における案件が挙げられます。医療現場では、2024年4月から医師の時間外労働の上限規制が施行されるなど医師の働き方改革が喫緊の課題です。医師が診療行為に集中できる環境を整え、患者に向き合った、質の高い医療の提供が求められています。このような課題に対応すべく、日本語の医療分野で実用可能な大規模言語モデル(LLM)を開発し提供しています。このモデルは、電子カルテのテキスト用語を推論・構造化し、紹介状や退院サマリなどの医療文書を自動生成するものです。この技術を活用することにより、医師の医療文書作成時間を平均47%削減できることが確認できました。


NECがご支援するにあたって、はじめにお客様の業務を深く知ることで、業界に大きなインパクトを与えるような成果を実現。そのノウハウを汎用的に活用できるように「BluStellar Scenario」という成功の「型」に昇華させ、昨年12月には医療DXの「BluStellar Scenario」のリリースにも繋がっています。


最後に「BluStellar」による取り組みの意義や目指す方向性について、帯刀はこう語ります。
「従来の日本のITシステムの特徴でもあった、SIerが全て抱えるような形ではなく、お客様ご自身が目標を持って、将来にわたって活用していけるサステナブルなシステムと課題解決の形を実現していくことが、今後の日本における産業の力強さを生むと考えています」。


125年の歴史の中でさまざまな変革を繰り返してきたNECが、現代の経営課題に対して向き合う1つの解として打ち出したDXブランド「BluStellar」。今後もお客様に徹底的に寄り添いながら、進化を続けていきます。

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