「信じられないくらいに面白い!」爆笑問題・太田光も大絶賛!『青い壺』現象が止まらない! 累計75万部を突破!

2025.03.10 09:00
株式会社文藝春秋
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)が発行する、有吉佐和子の小説『青い壺』(文春文庫)が、昨年12月に記録した累計60万部突破後からも引き続き販売部数を伸ばし続け、わずか2カ月で累計75万部を突破。昭和→平成→令和にわたる、異例のベストセラーとなっています。

昨年から多くのメディアがこの『青い壺』現象に注目しており、先月には爆笑問題の太田光さんが、自身が出演するラジオ番組の中で「信じられないくらいに面白い!」と大絶賛。また「(有吉佐和子さんの作品は)なんで、今の問題をこの時代に……。しかも今より先の問題までテーマになっている。この時代(昭和51年当時)に、よくこれが書けた」「ボクは、今(この作品を)読んでよかったと思う。まぁ、よく健気な人が生きていたんだなということを感じさせる」と語っています。
『青い壺』(文春文庫)書影


1976年に月刊誌『文藝春秋』で連載を開始した同作は、単行本を経て文庫化されましたが、やがて絶版に。しかし2011年に復刊し、2022年末に人気作家・原田ひ香さんの「こんな小説を書くのが私の夢です」というコメントを載せた帯を作成したところ、人気が再燃。以降、現在も多くの方の支持を受け、ベストセラーとなっています。



■これまでのおもな露出メディア

*2024年11月28日「おはよう日本」(NHK)

*2024年11月28日「文春オンライン」ベストセラー解剖

*2024年12月16日「NHK WEB」

*2024年12月17日「NIKKEI COMPASS」(日本経済新聞)

*2024年12月23日「100分de名著」(NHK Eテレ)

*2024年12月28日「BOOKBANG」(新潮社)

朝日新聞(3月9日)に掲載された『青い壺』の新聞広告



                     ■ ■


<文春文庫 担当編集者・山口由紀子から>
定年退職後の虚無を味わう夫婦、戦前の上流社会を懐かしむ老婆、45年ぶりにスペインに帰郷する修道女、観察眼に自信を持つ美術評論家。人間の有為転変を鮮やかに描いた有吉文学の傑作は、読んだ後かならず誰かと語り合いたくなります。まさに本の力です。平松洋子さんの解説も必読です。

「有吉佐和子作品をもっと読みたい!」という読者の声に応え、
長らく品切れとなっていた『夕陽カ丘三号館』がこの春、復刊します。商社社員の夫の転勤に伴い憧れの高級団地に入居した主婦が、
息子の成績、妻同士の情報格差に振り回されてゆくジェットコースター展開に目が離せない「昭和のタワマン文学」。
こちらもぜひお楽しみ下さい。
                     ■ ■


まだ、『青い壺』をご存じないという方へ――
<作品紹介>
無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、
十余年後に作者と再会した時--。

定年退職後の夫婦、親の介護をする娘、遺産相続に頭を痛める妻など、
人生の数奇な断面を描き出す絶品の13話!

<内容紹介・目次より>
■第一話
青磁ひとすじに制作を続ける陶芸家の省造。ある日デパートの注文品とともに焼きあがったその壺は見る者を魅了した。

■第二話 
定年後、家でぼんやりする夫を持てあました妻は、世話になった副社長へのお礼にデパートで青い壺を買い、夫に持たせた。

■第三話
副社長である夫の部下の女性と、甥っ子を見合いさせるため二人を自宅に呼んだ芳江は、今どきの人たちに呆然とする。

■第四話 
青い壺に美しく花を生けようと奮闘する芳江。孫を連れた娘の雅子が急に帰ってきて、婚家の醜い遺産争いを愚痴るのだが。

■第五話
老いて目が見えなくなった母親を東京の狭いマンションに引き取った千代子。思いがけず心弾む生活だったが……。

■第六話
夫婦ふたりで、戦後の焼け跡から始めたこぢんまりとしたバア。医師の石田は、「御礼」と書いた細長い荷物を置いて帰った。

■第七話
息子の忘れ物としてバアのマダムが届けてくれた壺をみて、老婦人は、
戦時中に外務官僚だった亡き夫との思い出がよみがえり、饒舌に語りだす。

■第八話
長女が嫁ぎ、長男はアメリカに留学。姑が他界したある日、夫にレストランに誘われ……

■第九話
女学校の卒業から半世紀、弓香は同級生たちと久しぶりに京都で集まる。戦争を経て子育ても終えた彼女たちは、家庭の状況も経済状態もそれぞれで……。

■第十話
母校だったミッションスクールの初等科に栄養士として就職した、弓香の孫娘の悠子。野菜を食べさせたいと工夫を凝らすが、ある日……。

■第十一話
世話になったシスターが45年ぶりにスペインに帰郷するときいた悠子は、青磁の壺をプレゼントする。壺はついに、海をわたる!

■第十二話
スペイン旅行中に急性肺炎になったという入院患者の男は、病室に飾った青い壺に触られそうになると、怒鳴るのだった。

■第十三話
高名な美術評論家を訪ねた陶芸家の省造。スペインで見つけた「12世紀初頭」の掘り出しものとして、青い壺を見せられたが……。

■解説 平松洋子(エッセイスト)




                     ◆ ◆
有吉佐和子氏(1975年撮影)
<著者プロフィール>有吉佐和子(ありよし・さわこ)

昭和6(1931)年、和歌山生まれ。
昭和31(1956)年に『地唄』で文壇デビュー。
紀州を舞台にした『紀ノ川』『有田川』『日高川』三部作、世界初の全身麻酔手術を成功させた医者の嫁姑問題を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老人介護問題に先鞭をつけ当時の流行語にもなった『恍惚の人』、公害問題を取り上げた『複合汚染』など意欲作を次々に発表し人気作家の地位を確固たるものにする。
多彩かつ骨太、エンターテインメント性の高い傑作の数々を生み出した。
昭和59(1984)年8月逝去。

※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。





<書誌情報>
出版社:株式会社 文藝春秋
書 名:『青い壺』
著 者:有吉佐和子
判 型:文庫判
新装版発売日:2011年7月8日
定 価:781円(税込)
ISBN:978-4-16-713710-6
書誌URL:

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