いちご果汁を使ったお抹茶『苺抹茶』新発売。滋賀豊郷から世界へ、いちご農家「市川農場」の挑戦

2025.02.23 17:00
滋賀県犬上郡豊郷町にある「株式会社 市川農場」は、いちご、たまねぎ、ぶどうの栽培と販売、地元の農作物を使った加工品の企画・販売を行う会社です。創業は2011年、食品メーカーの営業職だった代表の市川健治さんが脱サラし、農業を始めました。


時期が限られる農作物の栽培と販売だけではなく、年間を通して収益をあげられるよう、初年度から加工品の商品開発にも積極的に挑戦。初めて作った商品『近江豊郷の農家が育てた たまねぎのドレッシング』は、味はもちろん、そのネーミングの効果もあり、発売後、年間販売数約50,000本を記録するほど大好評。国内の高級スーパーをはじめ、ニューヨーク、シカゴなど海外にも販路を広げ、発売から12年を経た今も売れ続けるロングセラー商品です。


近年では、自社のいちごを使った商品も人気を集めています。第一弾として2019年に発売した『いちごバター』は、多数のメディアで紹介されたのを機に注文が殺到。大手百貨店など取引先も多く、同社を代表する定番人気商品です。以降、2023年12月には『いちご羊羹』、2024年1月には『いちご飴』と、和をテーマに商品を開発。羊羹や飴をつくる老舗企業の技術を借りながら一緒に作り上げてきました。


そして、2024年11月、いちごを使ったお抹茶という新しいジャンルの商品開発に挑み、新商品『苺抹茶』を発売。水、お湯、牛乳などに溶かして飲むことができ、いちごと抹茶の風味が同時に楽しめる、これまでにない味わいが特長です。偶然の出会いから完成までわずか2か月という短期間で完成した『苺抹茶』。その開発ストーリーを代表の市川健治さんにうかがいました。
●いちごと抹茶の風味が楽しめる新しいお抹茶『苺抹茶』誕生。きっかけは静岡の老舗「掛川一風堂」との偶然の出会い
──『苺抹茶』開発の経緯を教えてください。


当社では、もともと自社農園のいちご「あきひめ」を使った商品の開発をしており、その第一号が『いちごバター』でした。発売以来、おかげさまで大好評をいただき、当社を代表する人気商品になりました。その頃、次の商品として洋菓子を考えていたのですが、市場の動向やバイヤーの方々のアドバイスから、和のテイストを追求していこうと方向性を定めました。
 そこから、2023年12月に『いちご羊羹』、2024年1月に『いちご飴』を発売しました。羊羹はフルーツ羊羹専門店「森乃家」さんと共に、飴は京都の老舗飴店「今西製菓」さんと共に作り上げた自信作で、どちらも好評をいただいています。
 次の商品を考えていた頃、静岡県で開催された展示商談会に出展する機会がありました。その時、隣のブースにいたのが掛川一風堂さんでした。初対面でしたが、年齢も近く、同じ小規模事業者同士で、積極的に商品開発や展示会出展、海外でも販売しているところなど、共通点が多く、波長も合って意気投合しました。それが2024年9月25日のことです。


──その出会いから2か月後、11月には商品が完成し、販売を開始されました。


 そうですね。掛川一風堂さんは、ちょうどその頃、フルーツ抹茶という新しいカテゴリーに挑戦しようとされていたタイミングで、レモン、シャインマスカット、イチゴの商品開発を進めておられているところでした。いちご農家としてお話をする中で、「いちごの抹茶っておもしろいな、これはいける」とひらめいて、実現に向けてすぐに商品づくりがスタートしました。
これまでさまざまな商品を作ってきましたが、まず、製造していただける工場を探すのが結構大変なんです。それが今回は技術を持っておられるところと出会えたので、お会いした翌月の初めには試作品ができ、すぐに静岡まで行き、昨年11月に発売と最速で完成しました。
●抹茶が苦手な人も「おいしく飲める」バランスを追求。夏は冷たく、冬は温かく、溶かしてすぐに飲めるお抹茶を日常に
──開発過程で特に重視したポイントはどんなところですか?


掛川一風堂さんによると、技術的に難しいのは、抹茶の溶けやすさを実現することだそうで、特殊技術を使って、冷たくても温かくても、さっと溶けやすい設計に仕上げているのが特長です。
味については、いちごの風味と抹茶の風味、甘みと苦みのバランスを考え尽くし、どなたでも飲みやすい味になるようにこだわりました。その結果、抹茶が飲めない、抹茶の苦みが苦手という方も、「おいしい」「これは飲みやすい」と、うれしい評価をいただいています。寒い季節なら電子レンジで温めた牛乳に溶かせば「苺抹茶ラテ」になります。濃度も調整できるので、お好みでさまざまな飲み方ができます。
「苺抹茶」という名称のとおり、国産いちご果汁と抹茶を使っていますが、頭の中で味の想像がつかないところがポイント。その驚きをぜひ体感してください。
──現在、どこで販売されていますか?


自社のオンラインショップと各ネットショッピングサイトのほか、滋賀県内の観光協会や店舗、海外は、先日から輸出を始めた韓国でも販売しています。
日本のいちごと抹茶は海外の人にとって興味を引く注目のワードで、商品も人気です。現在、アメリカやシンガポールなど提案中のところも多くあり、今後も既存商品の販路を活用し、新商品を売り込んでいきたいと考えています。
この商品を通して伝えたいのは、日本のいちごと抹茶の素晴らしさ。もちろん抹茶は日本の素晴らしい商品ですが、そこに「苺抹茶」という新しいジャンルを広めていくことができればと考えています。


こちらのサイトにてご購入いただけます。
Yahoo!ショッピング JAPAN (市川農場サイト内)
●1勝10敗でも商品開発はおもしろい。これからもヒット商品を出していきたい
──就農時から自社開発商品の構想はお持ちだったのですか?


経営の安定も含めて、年間を通して収益を上げていけるよう加工品の商品開発は考えていました。基本的に商品開発が好きなんです。脱サラし、いちばんお金がない時に作った「たまねぎのドレッシング」は、発売当初は年間50,000本ペースで売れ、価格改定を経た現在も年間20,000本ほど販売しています。自分の作ったものが売れるとうれしいですし、おもしろい。それがお客様に支持されたという評価につながるので、そういうヒット商品を作っていきたいですね。
お客様やバイヤーの方々と接していく中でマーケティングもできるので、積極的に展示会や商談にも行きますし、チャンスを生かせるよう迅速に動くことを心掛けています。


──次のアイデアや目標はありますか?


次はどんな商品をつくろうということは常に考えています。同時に、いまある商品の中でどれをやめるかということも常に考えていく必要があります。例えば、ある商品がブームになってしまうと、気づいたときにはブームが去っている。そういうことにならないように常にアンテナを張っている必要がありますから。
商品開発は1勝10敗、その1を達成するために10のさまざまな経験をして、これからも取り組んでいければと思っています。
●日本の素晴らしい商品を、豊郷の農家から世界へ発信していきたい
──今後、事業を通してどんな未来を実現していきたいですか。


今回、掛川一風堂さんと出会ったことで良い商品が生まれたので、協業で作り上げた商品は大切に販売していきたいと考えています。食品は入れ替わりが激しく、いかに長く売り続けていける商品になるかというところが大きなポイントです。しっかりお客様に認知され、買い続けてもらえる商品に、いかにしていくか。お土産やギフトでもいいのですが、日々の食卓に並ぶような定番商品としてリピートしていただけるものを発信し、ファンを増やしていくことが目標です。
失敗を重ねれば重ねるほど、どうしても無難な商品になってしまうので、そこはチャレンジ精神を忘れず、これからもアグレッシブにいきたいと思います。


──本日は、どうもありがとうございました。
株式会社 市川農場 代表取締役 市川 健治

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