ZOZO NEXT、東京大学大学院、クラスターの3者が衣服の着心地の計測・数値化に関する共同研究を開始~ ECで「好みの着心地」を検索できる、新たな購買体験の提供を目指す ~

2025.02.07 12:00
クラスター株式会社
クラスター株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役CEO:加藤 直人)の研究機関であるクラスターメタバース研究所は、株式会社ZOZO NEXT(本社:千葉県千葉市 代表取締役CEO:澤田 宏太郎)の研究開発組織「ZOZO研究所」、東京大学大学院 情報学環(所在地:東京都文京区 学環長:目黒 公郎)総合分析情報学コース 暦本研究室(担当教員:暦本 純一)とともに、衣服の着心地の計測・数値化に関する共同研究を2024年12月より開始しました。


<本共同研究実施の背景>
これまでZOZO研究所と東京大学暦本研究室において、衣服の着心地の数値化に関する検討をおこなってきました。
実店舗において衣服を購入する際は、実際に触れることで着心地を直接確認することが可能です。しかし、ECでは着心地の確認が難しく、商品の画像や生地の素材表示、レビューを参考に着心地を推測する必要があります。また、自身のお気に入りの素材感を持つ製品を探すための手段が十分に整備されていないため、購入した商品が期待にそぐわない場合、購買体験の質が低下してしまう可能性があります。

本共同研究では、これらの課題を解決するため、ZOZO研究所と東京大学暦本研究室が開発した布の触感を確認できるシステムを活用し、ファッションに関する莫大な情報資産を基に研究開発をおこなってきたZOZO研究所と、AIを人間の感覚に適応させる「人間とAIの融合」という学術分野で先駆的な研究をおこなってきた東京大学暦本研究室と、繊細なデータを取得できる視触覚データ取得システムのノウハウを持つクラスターメタバース研究所が、好みの着心地の衣服を探すためのシステムについて研究をおこないます。


<期待される研究成果>
本共同研究を通じて、衣服の着心地を計測・数値化するための機械学習および情報入出力手法の知見獲得を目指します。将来的には、着心地の計測・数値化を通じて、ユーザーの好みに合った着心地の服選びを手助けすることにより、ユーザーの衣服への愛着を醸成し、より満足度の高いECでの購買体験を提供することを目指します。



<研究者のコメント>
・株式会社ZOZO NEXT 北岸 毅一氏
本共同研究の主な目的は、AIに衣服の触り心地を認識させることです。衣服は人々が日常的に関わるものであり、その手触りは、手が衣服に触れるたびに人々が感じているものです。そのため、衣服の触り心地は生活を豊かにするうえで重要な要素の一つと考えています。この衣服の触り心地をAIが認識できれば、コンピューターを通して人々が衣服の触感を検索できるようになります。これにより、個人の好みにあった着心地の良い服を、いつでもどこからでも探せるようになることが期待できます。
本共同研究は、AIを通して人間の触知覚を探求するものであり、当社にとってだけでなく、学術的にも大きな価値があるものと信じています。実現に向けて全力を尽くして取り組んでまいります。


・東京大学大学院 情報学環 総合分析情報学コース 暦本研究室 暦本 純一氏
暦本研究室では、人間とAIの融合を通じた人間拡張に焦点を当て、身体、存在感、感覚、および認知の拡張を研究しています。遠隔地の衣服や布地の感触を感知し伝える技術により、空間を超えて触覚を拡張することが可能となり、これがさらに人間の存在や感覚の増強に寄与します。この度、三者間の共同研究により、触感の数値化、AIによる解析、及びメタバースでの応用などの研究を推進していきます。

・クラスターメタバース研究所 廣井 裕一、平木 剛史
メタバースは、デジタル世界における新しい生活体験を創造します。現実世界では、衣服は単なる機能を超え、個性や価値観を表現する重要な手段となっています。clusterなどのメタバースプラットフォームでも同様に、多くのユーザーがアバターの装いを通じて自己表現を楽しんでいます。
本共同研究の核心は、衣服の着心地という感覚的な情報を数値化し、誰もが活用できる形で提供することです。この取り組みにより、視触覚融合による臨場感の高いバーチャル衣服体験や、物理的制約を超えたデジタルファッションや購買体験など、新たな創造的体験の実現が期待されます。今後の研究の進展にご期待いただければ幸いです。



<共同研究概要>
・研究題目:着心地の計測・数値化に関する研究
・研究目的:衣服の着心地・触感を計測数値化する研究開発をおこなう
・研究内容:衣服の着心地を計測・数値化するための機械学習および情報入出力手法の研究開発、個人の好みに合った着心地の衣服を探す等の適用分野の開拓
・共同研究チーム:株式会社ZOZO NEXT、東京大学 暦本研究室、クラスター株式会社
・研究開始:2024年12月26日



<ZOZO研究所について>
ZOZO研究所は、「ファッションを数値化する」をミッションに掲げるZOZOグループの研究機関です。ZOZOグループが保有するファッションに関する膨大な情報資産を基に、ファッションを科学的に解明するための研究開発をおこなっています。
・所名 : ZOZO研究所(ZOZO RESEARCH)
・設立 : 2018年1月31日
・URL :
<東京大学大学院 情報学環 総合分析情報学コース 暦本研究室について>
ヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation)とは、暦本研究室が追求するコンセプトで、人間と一体化してその能力を拡張させるテクノロジーを開拓してゆくものです。拡張する能力の範囲は、知覚能力・認知能力・身体能力・存在感や身体システム(健康)まで幅広く捉えており、これまでに、視線を認識するウェアラブルコンピュータ、ドローンやロボットによる体外離脱視点を用いたトレーニング支援、人間の体験や感覚をウェアラブルセンサーやネットワークにより他の人間と共有・接続する人間=人間接続型テレプレゼンスなどの研究を行ってきました。人間とテクノロジー・AIが一体化する Human-AI Integration、 時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化しあうIoA(Internet of Abilities:能力のインターネット)という未来社会基盤の構築を視野に入れ、最先端の研究を学問として体系化しています。
・URL:
<クラスターメタバース研究所について>
クラスターメタバース研究所は、「人類の創造力を加速する」というクラスター全体の目標を先導します。科学的な知見やプラットフォームに蓄積されるデータをもとに、CV/CG/HCI/VR/BMIおよび、全体をまたぐML領域の研究に取り組み、プラットフォームであるクラスターに短期的・長期的を問わず還元していく成果と、人類全体を前に進めるアカデミックな成果も生み出し、融合していくことを目指しています。
・URL:
クラスター株式会社について
誰もがバーチャル上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントに参加したり、友達と常設ワールド(バーチャル空間)やゲームで遊ぶことのできるメタバースプラットフォームを展開しています。スマホやPC、VRといった好きなデバイスから最大10万人が同時に接続することができ、これにより大規模イベントの開催や人気IPコンテンツの常設化を可能にしています。
・URL:

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