日本酒好きが唸る「久保田」だからこそ、ビギナーにおすすめしたい。4年間KUBOTAYAコンテンツを手掛けた酒小町が語る「久保田」の魅力

2025.01.06 11:50
「日本酒をあまり飲んだことがない人や若い人たちに、日本酒を気軽に飲んでもらうにはどうしたら良いんだろう」。日本酒業界が長年向き合ってきた課題からはじまった、日本酒コミュニティ「酒小町」と朝日酒造のプロジェクト。2020年10月からの4年間で約100本の記事制作を手掛けた酒小町が、この取り組みの中で感じた日本酒「久保田」の魅力を綴ります。
朝日酒造×酒小町による「日本酒をより多くの人に楽しんでもらう」ためのプロジェクト
20代〜30代限定の日本酒コミュニティ「酒小町」。「日本酒好きのあそび場」をテーマに、毎月日本酒の飲み比べ会を行ったり、飲みながら楽しくお酒のことを学べる日本酒教室を企画するなどしています。

また、私たちはクリエイティブチームとして、様々な酒蔵・メーカーとの取り組みも行っています。酒小町の理想は、「お酒やお酒の場が好きな人が、みんなで楽しく飲むことで酒蔵さんにも喜んでもらえて、全員がwin-winでハッピーになること」。日本酒業界全体が盛り上がり、より多くの人たちに日本酒の魅力を伝えられるようなコミュニティ運営を目指しています。

そんな私たちが朝日酒造との取り組みを始めたのは、コミュニティ発足とほぼ同じ時期である2020年10月のことです。1830年に創業した、伝統のある日本酒メーカー・朝日酒造。その代表銘柄「久保田」のプロモーションを中心に協力してきました。

ともに取り組みを行った背景には、朝日酒造が従来の日本酒の概念にとらわれず、食文化やライフスタイルの変化に合わせた新しい日本酒の美味しさの提案に目を向けており、私たちがそれに深く共感したことが挙げられます。「日本酒は、なんだか難しくて近寄りがたい」。

そんな印象を抱えている人は、20〜30代に多いと思います。日本酒好きが多い酒小町メンバーの友人でも、日本酒を飲んだことがない人や、身近な存在ではないと感じている人は少なくありません。
「日本酒が好きだと言うと、お酒に強いわけではないのに『酒呑み』と言われるので、あんまり日本酒好きを公言したくない」というメンバーの声を聞いたこともあります。

しかし実際のところ、日本酒はそんなに難しいものではありません。日本酒は和食だけではなく洋食、中華料理、さらにはスイーツとも相性が良く、カクテルとしても楽しめる自由度の高いお酒。
日本酒の世界は、飲むきっかけさえあれば、より多くの人たちがおもしろさに気がつくはず。朝日酒造の取り組みに私たちが20代〜30代の視点を加えることで、当事者目線で日本酒の魅力を発信できるのはないだろうか。

そんな想いから、朝日酒造と酒小町のプロジェクトは始まったのです。
視点の掛け合わせで、日本酒に触れる機会を増やす。「一歩踏み出せない」人たちを引き込むコンテンツ作り
こうして始まった朝日酒造と酒小町の取り組み。最初は、朝日酒造のWEBマガジン「KUBOTAYA」の記事制作から始まりました。

朝日酒造の「日本酒の裾野を広げるため、お客様が日本酒に触れる機会を増やしたい」という想いを踏まえ、多様なジャンル・視点と掛け合わることを目指し、コンテンツを企画しました。

従来の日本酒の楽しみ方にとらわれず、身近なソフトドリンクと日本酒を掛け合わせたカクテルレシピや、コンビニエンスストアでも購入できる日本酒に合うおつまみを紹介するほか、動画コンテンツをInstagram上でリールとして展開するなど、さまざまな手段で気軽に日本酒に興味をもっていただけるような提案を続けてきました。特に、「酒蔵のある地域や周辺環境を知ることで旅も日本酒もより楽しんでほしい」「旅の道中に日本酒を気軽に味わえるスポットがあることを知ってほしい」という想いから始まった、朝日酒造関連スポットを訪れる新潟旅企画は、旅行やお出かけが好きな人たちから好評をいただき、朝日酒造Instagramの中でも最も多くの再生回数と保存数を記録しました。
朝日酒造の酒造見学の様子をご紹介viamagazine.asahi-shuzo.co.jp企画を続けるうちに、これまで日本酒に興味がなかった人からも「飲んでみたい」という声をいただくようになったことで「日本酒を飲まない人の中にも、実は日本酒の魅力を知りたいと思っている人がいる」「馴染みがないから『敷居が高い』『分からない』と尻込みしている人も気軽な楽しみ方を知れば『飲んでみたい!』と興味を持ってもらえるんだ」と、私たち自身も大きな学びをいただきました。
「久保田」は、日本酒の世界を広げるのに最適なお酒
そしてなにより驚かされたのは、久保田というお酒の「強さ」です。

私たちの企画は常に「これは日本酒と本当に合うのだろうか」という疑問を前提に作られています。ウイスキーやジンに合わない割材やペアリングがあるように、日本酒にも合わないものはあって当然だろうと考えていたからです。

しかし驚くことに「これは合わない」と思う機会はほとんどありませんでした。久保田は17種類あり、いくつかのお酒を試せば、必ず相性の良い組み合わせが見つかるからです。
無印良品のカレーとペアリングを行ったことも。銘柄を変えるだけでこんなにも味わいが変わるのかと感動した企画の1つですviamagazine.asahi-shuzo.co.jp「久保田 純米大吟醸」「久保田 千寿 純米吟醸」のような、どんな料理にでもマッチする万能なお酒もあれば、「肉料理には『久保田 碧寿』」「ハーブ料理には『久保田 翠寿』」など、特定の食材と組み合わせることで味わいが劇的に深まる銘柄も存在します。

そんな豊かで繊細なラインナップの久保田だからこそ、どんな企画でもコンテンツ化できたのだと思っています。
日本酒好きに愛される、日本酒ビギナーにもやさしい本格派日本酒「久保田」
viamagazine.asahi-shuzo.co.jp最後に、私たちから見た久保田というブランドの魅力を改めて考えてみました。

この4年間、私たちはイベントなどで多くの久保田ファンに出会い、彼らと交流する朝日酒造の社員の姿を目にしてきました。

その中で最も印象的だったのは、ファンの久保田への揺るぎない信頼です。

朝日酒造が創業以来、品質への徹底したこだわりと妥協のない酒造りを続けてきたことが、この信頼を築き上げてきたのだと感じます。ファン一人ひとりの存在がそれを物語っており、間違いなく久保田は日本酒業界をリードするブランドの一つと言えます。そして、このお酒を知ることは、日本酒の奥深い世界への第一歩となります。このような信頼と品質の高さが、久保田というブランドの価値であり、それは日本酒に初めて触れるビギナーにとっても、安心して楽しめる魅力の一つになると私たちは確信しています。
これまであまり日本酒を飲んだことがなかった20代に「久保田」を飲んでもらい感想をいただくコラム企画も実施しましたviamagazine.asahi-shuzo.co.jp最近は日本酒の裾野を広げるため、各メーカーからさまざまな商品が登場しています。カクテルのように飲みやすくアレンジされた商品や、リーズナブルな価格帯の商品など多種多様です。そんな中、久保田が「日本酒を飲み慣れていない人にも一口目で美味しさを感じてもらいたい」という思いで開発した「久保田 純米大吟醸」は、日本酒ビギナーはもちろん、多くの日本酒ファンをも魅了する日本酒でした。

久保田は格式あるブランドイメージや伝統的なデザインから、一見すると「手が届きにくい」と感じる人もいるかもしれません。だからこそ久保田は、本格派の日本酒としての価値を高めています。日本酒ビギナーに寄り添いすぎず、あくまで本格的な味わいを追求する姿勢が、多くの人々を惹きつけてやまない理由なのです。

また、朝日酒造はこれまでたくさんのコンテンツを通じて、日本酒の新たな楽しみ方を発信してきました。「伝統的な飲み方に縛られなくていい」「日本酒はいつでも、どんなシーンで楽しんでもいい」というメッセージを届ける情熱が、このブランドには息づいています。その情熱こそが、久保田をより身近で特別な存在にしているのだと思います。日本酒好きが思わず唸り、一度でも日本酒を飲んだことがある人なら誰もが知る「久保田」というブランド。日本酒初心者向けに特化したお酒を造るのではなく、時代に合った日本酒の楽しみ方や美味しさを、独自の「発信」を通じて広め続けている。これこそが久保田というブランドの最大の魅力であり、昔からのファンを離さず、長く愛され続ける理由なのだと考えています。

皆さんもまずは、気になった久保田のお酒を手に取り「KUBOTAYA」の記事とともにお楽しみください。読み進めるうちに、きっと「美味しい」という一言では語り尽くせない久保田の魅力に気づくはずです。
酒小町
20〜30代限定の日本酒コミュニティ『酒小町』が運営するクリエイティブチーム。「お酒の場と交流が好き」なメンバーがそれぞれの得意分野を活かしあい、SNS投稿/PR/イベントの企画・運営など、多岐にわたる活動を行なっている。日本酒への偏愛から生まれるユーザー目線の意見や革新的なアイデアが強み。viasakekomachi.jp

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