みたけ食品工業株式会社は、昭和34年の設立以来「大地と人を結ぶネイチャーメディア」として、厳しい品質管理のもと独自の技術で加工した安心・安全の穀物製品を皆様の食卓に提供しています。
この度、みたけ食品とオレンジページのコラボ商品『大豆粉と米粉のパンケーキミックス』の発売から10年を迎えるにあたり、同商品のように「長く愛される商品をつくりたい」という想いから、共同開発が始動しました。
このストーリーでは、ロングセラー商品となった『大豆粉と米粉のパンケーキミックス』の開発当時を振り返りながら、みたけ食品の製品開発チームとオレンジページのコトラボ推進部が再びタッグを組み、試行錯誤を重ねて完成させたコラボ第2弾、『大豆粉と米粉のパンミックス』、『大豆粉と玄米粉のお好み焼粉』のこだわりと魅力を、二社の開発担当者よりお伝えします。
【大豆粉生産を始めたみたけ食品。2012年、オレンジページからの声掛けで共同開発がスタート】
オレンジページ:読者の声を聞き、暮らしに寄り添う「生活情報誌」として、1985年に雑誌「オレンジページ」を創刊し、たくさんの「生活者の声」を聴く機会に恵まれてきました。
そんな声のなかで「自分でつくったものは特別な味わい」「手間をかけてつくる丁寧な時間を楽しみたい」という思いが2010年頃から盛んに聴こえるようになってきました。
そこで、「自分自身で素材を育て、旬の時期に収穫をし、味わう」という「丁寧なくらし」を提唱しようと、長野県上田市の遊休荒廃地をお借りし、育てやすい「大豆」の栽培を始めることになりました。
収穫体験や収穫大豆での「みそ仕込み会」を展開し始めた頃、テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」の「大豆」をテーマにした特集の中で、同時に取り上げられていた「みたけ食品工業」さんを知り、「一緒に大豆を盛り上げていきましょう」と企画を練り始めました。
【家族に食べさせたい、無添加のパンケーキ。アレルギー対応と美味しさの両立を目指して】
オレンジページ:2010年にハワイのEggs'n Thingsが初上陸、まさしくパンケーキブームのなかで、「家族に食べさせたいパンケーキ」を目指しました。
また、大豆粉には、良質な植物性たんぱく質やカルシウム、ビタミン、ミネラル、イソフラボン、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれるので、パンケーキ好きのみならず、健康を気遣う方にもおすすめできます。
また、小麦のグルテンアレルギーのある方にもおすすめできます。
しかしながら、パンケーキとして充分おいしく、そのうえで大豆の風味を生かすために、みたけ食品工業のみなさんが、大豆粉の配合量を変えた試作を何度も何度も繰り返してくださり、ようやく「おいしさはもちろん、からだにもやさしいパンケーキ」が出来上がりました。
みたけ食品:通常販売されているパンケーキミックスには香料や乳化剤が多用されていますが、「極力添加物を使わないパンケーキミックスを作りたい」というオレンジページさんからの要望がありました。
開発当初は大豆粉事業を開始したばかりで、大豆粉をどうしたら美味しく食べられるか、試作を何度も繰り返しました。大豆粉と米粉を組み合わせた際に、パンケーキがしっとり、ふんわりとした仕上がりになり、「これだ!」と感じたことを今でも覚えています。
私自身も子供を持つ親として子供に食べさせたいなと思う商品です。朝は忙しくてパンを食べさせることが多くなり、小麦を摂取する機会が増えています。ご飯となると炊く手間やおかずの心配もあり、少しプレッシャーに感じることもあるのですが、お米と大豆が同時に摂取できるパンケーキは母親の味方です。
【家族にやさしい美味しさを届けるために、一から開発されたアレルギーフリーのパンケーキミックス】
みたけ食品:目指したのは、『余計な添加物を使わず、小麦アレルギーフリー』でありながら、一般的なパンケーキと同等、もしくはそれ以上に美味しいパンケーキ。一般的なパンケーキミックスにはない独自の方向性で目標とする商品が市場になかった為、まさに一からのスタートでした。
大豆粉は人によっては大豆独特の風味が気になります。香料を使用せずに大豆と米の自然な美味しさをどのように引き出すかに苦戦しました。
また、米粉にもこだわりました。和菓子用の米粉(上新粉)は粒子が粗いため、パンケーキとして使用すると膨らみや食感が劣ることがあります。このパンケーキミックスには、小麦粉と同等レベルまで粒子を非常に細かく粉砕した米粉を使用することで、小麦粉のパンケーキと遜色ない食感やクオリティを実現しました。こうした技術的な工夫もあり、自然な素材のみで美味しいパンケーキミックスを作り上げることができました。
何度も何度も試作を繰り返し、米粉とのバランスを調整し大豆の風味を活かしつつも、子供でも美味しく食べられるようなパンケーキミックスが完成しました。
オレンジページ:パッケージカラーには大豆をイメージしたオレンジ色を採用し、よく見かけるパンケーキの写真を使ったものではなく、温かみのあるデザインを目指しました。
デザインにも細部までこだわり、三角頭巾は子供を想うお母さんのイメージにぴったりで、懐かしさや優しい味を感じさせるデザインに仕上がりました。親子で安心して食べられる商品にしたいという想いを表現しています。
【美味しさがリピーターを引き寄せ、長年愛され続けるロングセラーの人気商品】
みたけ食品:アレルギー・グルテンフリーだからと商品を手に取る方も多いですが、「美味しいからリピートしています」「他の小麦粉のパンケーキよりも美味しいから買っています」といった声を頂けているのが商品開発者として一番嬉しいですね。友人から、今までは「きな粉を買ったことあるよ!」と言われることが多かったのですが、パンケーキを発売してからは「オレンジページのパンケーキミックスを買っているよ!知っているよ!」と言われるようになりました。
オレンジページ:オレンジページとしても同じことを感じています。ターゲットとは違う層からも支持を受け、どなたにも「美味しい!」という評価を頂いているところが、このロングセラーに繋がっている一番の理由だなと思います。
【長年愛され続けるパンケーキミックスに続く、みたけ食品×オレンジページのコラボ第二弾が始動】
パンケーキが発売10周年を迎え、長年愛され続けているパンケーキミックスに続く商品を増やしたいということから今回2商品の開発がスタートしました。
オレンジページ:人気のあるものが良いのか、ミックス粉として市場に出ていないものが良いのか、もしくは日常的に使えるものが良いのか、本当にいろいろな案を検討したのですが、最終的には消費者にアンケートを取った際の上位2品に決定しました。
オレンジページの強みである生活者目線に立って「特別な時にしか作らないもの」ではなく、「日常的に作れるもの」を、「誰もが持っている道具と素材」で手軽に作れる商品を目指しました。
【ドライイースト不使用に苦戦。試作を重ね、美味しさにこだわったグルテンフリーパンミックスを新開発】
家庭で手軽に楽しんでほしい、という想いから『必要な材料は水と油だけ、フライパンで作る』コンセプトに繋がりました。
オレンジページ:フライパンで調理するというコンセプトは、手軽に楽しんでほしい、と家庭での使いやすさを重視した結果です。
みたけ食品:小麦粉と比べて優しい味わいの米粉に大豆粉の甘みや旨味を加えることで、パンとしてのクオリティが一段階上がったと感じています。
また、米粉の選定にもこだわりました。使用している米粉は、生地が重くならないように水を含みにくいタイプを選んでいます。逆にパンケーキミックスには水を吸収しやすい米粉を使用しており、それがもっちりとした食感を引き出しています。
通常、パンに入れるドライイーストを使わず、ベーキングパウダーのみで膨らませています。大豆粉を使用しながらドライイーストなしで膨らませるのは非常に難しく、また試作の段階で「少し甘い」という指摘もあった為、食事パンとしての甘味と塩味のバランスを調整する点に苦労しました。何が正解なのか悩むこともありましたが、何度も試作を繰り返し、納得のいく調整ができました。
【玄米粉で栄養価をさらに高めた、ふっくら仕上がる新しいグルテンフリーお好み焼粉の誕生】
みたけ食品:お好み焼粉の米粉は、玄米粉を使用しています。これは、アンケートよりお好み焼きは「野菜をたくさん摂れる」という健康を意識する意見に着目し、米粉より食物繊維の摂れる玄米粉を使用しています。キャベツも血糖値を下げる効果のある食物繊維が多いですが、実は大豆のたんぱく質も同様の効果があります。たんぱく質の代謝や吸収を活性化させる働きのビタミンB6が米粉より多い玄米粉を入れたことが、栄養面でのこだわりポイントです。
オレンジページ:当初は米粉と大豆粉を使って開発が進められていましたが、もう少しふんわりさせたいねという意見がありました。米粉を玄米粉に変更したところ期待以上にふっくら仕上がり、「これだ!」と感動したことを覚えています。米粉と玄米粉でこれほど仕上がりが違うことに本当に驚きました。
みたけ食品:一般的に、玄米粉は粒子が粗くなりがちで、ざらつきが残りやすく、食感が悪くなることが多いのですが、当社の製粉技術を活かし、滑らかで食べやすい仕上がりを実現しました。また、水分を吸収しづらい独自の製法で仕上げたことにより、ふっくらとした食感を得ることにも成功しました。
【誰かに食べさせたい、それが商品に込めた願い】
みたけ食品:『パンミックス』は、ただ市販のパンを買うのではなく、「美味しいからこのパンミックスを使いたい」と思ってもらえるような商品に育ってほしいと考えています。自由なアレンジが可能な点もこの商品の魅力の一つで、裏面パッケージのQRコードにはさまざまなレシピを掲載しているのでぜひ活用してほしいです。
SNSではパンミックスを使ったレシピが投稿されており、ユニークなアレンジが好評です。これからどんなアレンジレシピが出てくるのか楽しみにしています。
『お好み焼き粉』に関しては、市販のミックス粉がほとんど小麦粉使用の中で、「たまには小麦粉じゃないものを」というきっかけが定着し、「美味しいからこれじゃないとダメ」と言われるようになってほしいと思っています。「グルテンフリーで体にも良い」といった形で、広く愛される商品になることを願っています。
オレンジページ:「おいしく、やさしく、簡単に、誰もが食べられるもの」どの商品にも共通している私たちの想いです。この商品をご愛用いただき、今日も明日も笑顔がこぼれる食卓であってほしいと願っています。
みたけ食品工業株式会社:1959年にみたけ食品工業株式会社として設立。『大地と人を結ぶネイチャーメディアとして、「安心安全」「ニーズ」「高品質」な製品の提供を通じ豊かな食文化に貢献する。』を経営理念に掲げ、ごま、米粉・上新粉、きな粉・大豆粉等の製造開発を行う穀粉製粉メーカー。きな粉、米粉上新粉は業界トップの生産数量を誇る。
株式会社オレンジページ:1988年設立。雑誌・書籍の出版、マーケティングによる情報提供サービス、Web メディア運営・制作事業、イベント事業、メニュー・商品開発事業、フードイノベーション事業、教育・研修事業など多方面で事業を展開。「生活実装する会社」をタグラインに掲げ、企業・団体との新たな協業にも積極的に取り組んでいる。
2024年10月25日(金)から27日(日)の3日間、東京ビックサイトにて開催される
「GOOD LIFEフェア2024」にみたけ食品とオレンジページがコラボ出展致します。