毎年10月31日はハロウィン。そのシンボルがかぼちゃの飾り「ジャックオランタン」です。今回はハロウィンの起源や由来を紹介するとともに、子どもと一緒に楽しめる、100円均一ショップのカッティングシートを使った、5分でできる簡単なジャックオランタンの作り方を紹介します。
ハロウィンのお祭りのシンボル「ジャックオランタン」
ハロウィンは、ヨーロッパ発祥のお祭りです。キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日「万聖節」が11月1日で、その前夜祭がハロウィンです。秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えするとともに、悪霊を追い払う日とされてきました。
●仮装するのはなぜ?
悪霊を追い払うためです。発祥の地ヨーロッパでは、ハロウィンの日には「かぶ」をくり抜いて焚き火を焚いたり、仮面をかぶったり、仮装をしたりして悪霊から身を守っていたそうです。
●かぼちゃを飾るのはなぜ?
ハロウィンの習慣がヨーロッパからアメリカに伝わると、アメリカでは「かぶ」にあまり馴染みがなかったことから、その時期に多く収穫されていた「かぼちゃ」が使われるようになりました。その後、「ハロウィン=かぼちゃ」のイメージで、世界中で楽しまれるイベントになったようです。
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アメリカのニューヨークでは、ハロウィンの日は、夕方から仮装した子どもたちが町を歩き、Treat(お菓子)をもらいます。家々のエントランスには、ハロウィンのシンボル、「ジャックオランタン」やお化けの人形、骸骨などが飾られます。
●よく見るオレンジのかぼちゃは食べられるの?
日本で栽培して食べられているかぼちゃは主に、西洋かぼちゃ、日本かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類。ジャックオランタンに使われる、オレンジや白のかぼちゃはこれらとは異なり、おばけかぼちゃやおもちゃかぼちゃと呼ばれる観賞用の品種です。
記事では、入手しやすい緑色の西洋かぼちゃで作成しています。
簡単ジャックオランタンの作り方
カゴメ野菜生活ファームで、かぼちゃを切らないで作る「簡単ジャックオランタン」の作り方を教えていただきました。カッティングシートでできるため、すぐに完成しますよ!
●用意するもの
かぼちゃ(今回は緑色の西洋かぼちゃで作成します)
カッティングシート(使うかぼちゃに応じて、好きな色でOK)
はさみ
鉛筆
●作り方
カッティングシートの裏面に、鉛筆で目、鼻、口の形を下描きします。
切り抜いたパーツをかぼちゃに貼って、顔を作ります。
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目を丸くする、口を大きく開くなど、パーツの形を変えると表情が変わります。さらに、好きな柄のマスキングテープやリボン、シールを貼ってデコレーションしても楽しいです。
最後に
ハロウィンの気分を盛り上げてくれるジャックオランタンを、ぜひ作ってみてください。ハロウィンが終わったら、おかずやスイーツでかぼちゃをおいしくいただきましょう。
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取材協力:
カゴメ野菜生活ファーム
長野県富士見町にある体験型「野菜のテーマパーク」。八ヶ岳の雄大な自然を背景に、野菜ジュースの工場見学や、旬の野菜の収穫・調理体験、各種ワークショップなど、野菜との触れ合いを楽しむことができる。
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甘味があり、子どもにも人気のかぼちゃ。ビタミンAのもととなるβ-カロテンや、ビタミンC、Eが比較的多く含まれています。食用のかぼちゃには大きく分けて「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」があります。現在、流通量が多いのは「栗かぼちゃ」と呼ばれる西洋かぼちゃの一種です。
最終更新:2024.09.24
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ 1、3~7枚目)、カゴメ(2、8枚目)
監修:カゴメ
出典:
農林水産省
東北農政局 食育ブログ(ハロウィンの由来)
生産局生産流通振興課 花き産業振興室「平成20年度 農林水産物貿易円滑化推委託事業「アメリカ花き品目別市場実態調査報告書」(カトリックの諸聖人の日)
日本貿易振興機構(ジェトロ)「海外発トレンドレポート」米国の祝日と年間行事(ハロウィンの祝い方)
独立行政法人農畜産業振興機構「月報野菜情報 かぼちゃ」(かぼちゃの種類)