SPECIAL INTERVIEW "TAKAYUKI SUZUI"② 鈴井貴之 「北海道で逢いましょう」＜後編＞

今は、海外旅行より、国内旅行。国内旅行より、道内旅行番組でさまざまな旅をしてきましたので、荷物はいつも最小限。ほとんど何も持っていきません。空港で明らかに長旅であろうフライトから降りてきたのに身軽な旅慣れた人を見ると、「やるな！」と嫉妬してしまうくらい（笑）。最近も旅にはよく行きますよ。先日の休みには山梨県に、富士山を見に行きました。この頃は旅において、その地の風景がとても大事な要素になってきているんです。そこでしか見ることのできないものを見たい。それは以前、関東の温泉に行った際、森に囲まれた露天風呂に浸かりながら「普段から赤平の森に囲まれているのになぜわざわざ……？それにここより赤平の森の方がキレイかもしれない……」なんて思ってしまったことがありましたから（笑）。
若い頃は、旅に刺激を求めていましたが、今求めるものは完全に安らぎです。だから今は、海外旅行よりも、もっぱら国内旅行。もっと言えば道内旅行がいい。さらに今考えているのは、敢えての札幌旅行。ずっと札幌に暮らしていた私が、札幌にホテルをとって、すすきので遊ぶ。それってなんだか新鮮だなと思うんです。そういえば私はよく「札幌にお薦めのホテルはありますか？」と聞かれるのですが、札幌ではホテルに泊まったことはないので、返答に困っていたんです。いいホテルを見つけて、札幌を旅する。知らない札幌が見えてきそうで、近いうちにやってみたいですね。来年にはすすきののシンボル的な場所に、新たにSAPPORO STREAM HOTELも完成すると聞きましたので楽しみです。
札幌ってとても懐が深い街です。なんでも受け入れてくれる。食いだおれがしたいなら美味しいお店は数え切れないほどありますし、すすきのは繁華街だけれど、割と近くに山も見えてゆったりした気分にもなれる。ですからぜひ北海道時間を感じに、札幌にいらしてみてください。

hair&make=Akiho Sakai

ホテルで眠る瞬間はその旅の1日の仕上げ。
だからこそ、しっかりこだわりたい＜2024年1月16日オープン＞SAPPORO STREAM HOTEL
2023年、街にあたらしい風を吹き込むランドマーク「COCONO SUSUKINO（ココノ ススキノ）」がすすきの交差点の一角に誕生します。7～18階に位置するのが、「SAPPORO STREAM HOTEL」です。内装はスタイリッシュなデザインのなかにも北海道・札幌の自然・文化・歴史等が感じられるインテリアや照明演出、空間デザインを取り入れます。

北海道札幌市中央区南4条西4丁目1番1

TAKAYUKI SUZUI1962年北海道赤平生まれ。’90年に札幌で劇団「OOPARTS」立ち上げ。その後、構成作家・タレントとして「水曜どうでしょう」（HTB）などの番組の企画・出演に携わる。映画監督として「銀色の雨」などこれまで4作を発表。2010年からOOPARTSを再始動、現在6作の舞台公演を行っている。

2023年10月4日（水）発売
新刊エッセイ『RE-START　犬と森の中で生活して得た幸せ』
定価1,760円（本体1,600円＋税）（幻冬舎刊）

赤平の邸宅でともに暮らすのは4匹の愛犬、グレートピレニーズのモドリッチ、トイプードルのマラドーナ、ゴールデンレトリバーのネイマール、秋田犬のタケフサ。大自然と対峙し、都会にはない困難を乗り越えた経験と犬と暮らすなかで得た「人はいつでも変われる」という確かな想い。現代社会を迷いながら生きる、すべての人に贈る人生の指南書。

【SPECIAL INTERVIEW】