生涯飲酒量とは?一生で飲めるお酒の量は〇〇リットル!?

2023.08.29 11:50
「生涯飲酒量」という言葉をご存じでしょうか。人が一生涯で飲めるお酒の量のことで、積算飲酒量ともいいます。いったい一生で飲めるお酒はどれくらいの量なのか、長く飲み続けるにはどうしたらいいのか、解説します。
生涯飲酒量とは
飲み会に行った時、今日は飲み過ぎないようにしようと飲酒量をコントロールしている人はいるかと思いますが、では一生涯のお酒の飲酒量を気にしたことがある人は、ほとんどいないでしょう。

人が一生涯で飲めるお酒の量を、「生涯飲酒量」または「積算飲酒量」といいます。これは、アルコール飲用が起因する肝硬変などのアルコール性肝障害になるリスクを推測するために作られた概念です。

では、一生涯でいったいどれくらいの量のお酒を飲むことができるのか気になるところですよね。医学論文によると諸説あり、男性の飲んだ総アルコール量の限界値は500㎏~1,000㎏という見方があります。女性は、男性の半分くらいの量で限界を迎えますので、250kg~500kg程度と考えられています。
一生涯に飲める日本酒は〇リットル
生涯飲酒量が500kg~1000kgと言われても、なかなかピンとこないかと思います。まず、このkgというのが何を示しているのか、そして日本酒で換算した場合、どれくらいの量を飲めるのか解説していきます。
純アルコール量とは
kgで表される数字は「純アルコール量」です。読んで字の如くお酒に含まれるアルコール量のことで、アルコール度数の高さによって異なります。一般的にアルコール度数が高ければ純アルコール量が多く、アルコール度数が低ければ純アルコール量が少ないとされています。純アルコール量は、アルコール比重を考慮して以下の計算式で表します。

純アルコール量(g)=お酒の量または摂取量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコール比重)

例えば、アルコール度数15%の日本酒の四合瓶(720ml)に含まれている純アルコール量は、720ml×0.15×0.8=86.4gとなります。
純アルコール量500kgを日本酒に換算すると?
男性で総アルコール量500kg~1000kgと言われてはいますが、500kgを超えると肝硬変の危険が高まると言われています。そのため、ここでは500kgがどれくらいのお酒を飲むと到達するのかを解説します。

アルコール度数15%の日本酒の場合、500kg=500,000gの純アルコール量となるのは、4,166,667ml。つまり、720mlの四合瓶で約5,787本分です。こうやって聞くと、「え!そんなに飲めるの?」と思うかもしれません。

では、もう少しイメージしやすくするために、何年くらいで500kgに達するかを見ていきましょう。毎日日本酒を4合飲む場合、一日あたりの純アルコール量が86.4gですので、5,787日。つまり、約16年で生涯飲酒量に達することになります。20歳からこのペースで飲み続けていたとしたら、36歳で到達してしまうのです。日本酒を1日2合であれば約32年となり、52歳まで飲むことができそうです。

できるだけお酒を飲み続けたい場合は、例えば日本酒を一日1合であれば、500kgに到達するまで23,148日となり、60年以上飲むことが理論上は可能です。もちろん、個人差があるので全ての人が、この量以内であれば健康に飲み続けられるわけではありません。お酒が強い人、弱い人、食生活や様々な生活環境などによっても変わります。大切なのは、いつか達するかもしれない自分の生涯飲酒量を意識しながら、自分にあったペースで、心地よい酔いを楽しんでいくことが大切と言えます。
一日の適正飲酒量は「1日20g程度」
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、節度ある適度な飲酒量は純アルコール量で「1日20g程度」と定められています。女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いため、基準の20gよりも少ない10g程度が目安です。

例えば、アルコール度数5%のビールで換算すると500mlが目安、アルコール度数15%の日本酒で換算すると167mlで約1合が目安となります。生涯飲酒量と照らし合わせても、日本酒1合が一生飲み続けるためには適量と言えそうです。

過度な飲酒は体に悪影響を及ぼす可能性が高まり、節度ある飲酒とはいえません。このため厚生労働省は「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール量が男性で40g以上、女性で20g以上と定めています。
飲み急がずにゆっくりと酒人生を
一生涯に飲める量が決まっているのであれば、そんなに“飲み急ぐ”ことはないはずです。長生きして、毎日お酒を飲みたいという方は、毎日飲むなら量は少なめに。週末は量を気にせず飲みたい!のであれば、平日は飲まない方が良さそうです。

適正飲酒とは、いつか達する限界値が早めに訪れないように、ゆっくり時間をかけて飲むことです。若い時は、飲めば飲むほど感覚が先鋭化していく錯覚があったとしても、加齢とともに酔いに対する分解能力も低下することは事実です。生涯飲酒量を意識しながら、酒人生を歩んでいきましょう。

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