女性のみのインサイドセールスのプロ集団「Tasukaru」創業の思いとは。「どんな背景の人でも頑張ることができ、独立ができる仕組みを作りたい」

2023.06.20 11:00
株式会社 Tasukaru は、女性のみのプロのインサイドセールスの営業代行会社です。インサイドセールスのプロ集団として、クライアント様に寄り添ってきめ細く動くことを大事にしながら、スタッフのモチベーションアップがクライアント様の貢献度・満足度に繋がると信じて、これまで実績を重ねてきました。最近ではインサイドセールスだけではなく、SNS やメールマーケティング、手書きのお手紙発送も代行しています。


このストーリーではTasukaruの代表である岡菜保が、創業の経緯を振り返って語ります。
短大を出て東証一部企業に就職。営業トップになるも批判の的に
私の出身は福岡市で、3人姉妹の次女として育ちました。父親が公務員、母親は専業主婦という一般的な家庭で育ちました。
学生時代


私は小さい頃からあまり体が強くなく、大人しい子で絵や作文を書くのが好きな子供でした。父はとにかく仕事優先の人でしたから残業や付き合いで帰宅するのはいつも夜遅く、家族で旅行に行ったり外食にいったりした思い出はほとんどありませんでした。それから私は地元の中学、高校、短大を経て地場の東証一部インフラ企業に就職する事ができました。


インフラ会社に入社したばかりの頃は研究所の一角にあるマニュアル作成の部署にいました。1 年程で福岡市の中心部を含む BtoB と BtoC のお客様直轄部署に異動になり毎日お問い合わせやクレーム、受付対応をしていました。多忙で残業は月 100 時間を超えていました。その後リーダーになりさらに過酷なクレーム対応をしていました。そして数年後、営業チームに移動になりトップの成績を納めるも若い女性が男性の先輩方々を抜かしていく事は男性陣から許されない風潮もあり批判の的になりました。生まれてはじめて社会の厳しさを痛感して退社という選択をしました。
「世間知らず」で敵を作ってしまったことを痛感。化粧品会社での再挑戦
私自身が世間知らずで、営業会社ではないのに単純に頑張れば、数字があがれば評価されるという甘い考えでいつの間にか敵を多く作ってしまいました。上場企業でしたので皆さんプライドを持ってらっしゃる方も多かったですし、まだまだ終身雇用の時代で派閥や出世レースの真只中で働いてらっしゃる男性の方ばかりでしたので疎ましい存在になってしまいました。退社してからは一時期何もない自分にとても負け組感を感じていました。あんなに頑張ったのに私には何も残っていない。と思いとても虚しくなっていたのを今でも覚えています。その時期は自分よりも周りの人達がずっと優れていて幸せに見えていた時期でした。


その後女性中心の化粧品会社でインサイドセールスを行いました。BtoC でしたので毎日ガチャ切りや塩対応は当たり前でしたし、過酷なノルマもありましたが、なによりも数字さえあげれば評価してもらえて直接給与に反映される環境が私にはあっていました。化粧品会社ではクロージングを徹底的に叩き込まれました。数々の表彰を経て最終的には本社に異動になり最年少でトップクラスに入る事ができました。
会社員時代




その後結婚して東京に移住して子供が小学校2年生になるまで専業主婦をしていました。子供が幼稚園の頃はボランティア活動を通して同じ幼稚園のママ達から料理や手作りのイベント等色んな事を教えてもらいました。スタッフにもお子さんと一緒に思い出を作って欲しいと思っています。
子育て中にママ友達と手作りしたクッキー
IT系ベンチャー企業でのリーダー職として事業の黒字化に貢献した後、営業代行会社へ
その後、当時 2017 年にリモートワークが徐々に普及し始めていて、麻布の I T 系ベンチャ ー企業からリモート勤務可能にして頂き、インサイドセールス兼、採用を含めたリーダーとして働きました。ところが、その企業は 2018 年に他業種に方向転換した事もあり、やむを得ず他社の IT 系企業に転職をしたのですが、その会社も入社して1ヶ月ほどで「 潰れるかもしれない」と言われたのです。その時営業は私一人。その危機的な状況から売り上げをどうにか改善させ、会社の黒字化に貢献出来ました。その頃から『もしかしたらインサイドセ ールスで起業できるかも知れない』と期待をいだくようになりました。


その後、本格的に営業代行会社に勤務する機会をいただき、そこで営業のノウハウをさらに深め、起業することになりました。お世話になった営業代行会社の代表には、独立後も仕事も頂きました。その方の後押しもあり初期の案件では私が個人事業主であるにも関わらず、米国のシリコンバレーの企業様からお仕事をいただくことができました。
「ブランクがあっても、何度でも仕事にチャレンジできる環境を用意したい」という思いで創業
米国のシリコンバレーのクライアント様からお仕事を頂いてからは少しずつスタッフに案件をまかせて私自身は仕事を取る事にシフトしていきました。損益分岐点を超えるまでが本当に大変で月 400 時間くらいは働いていました。


主婦で家事もありましたので毎日睡眠時間を確保するのが必死でした。ただ良いスタッフに恵まれてクライアント様からは高評価を頂く事が出来ましたし、案件も長く継続できましたのでその分は随分助かりました。もともと借金0で PC と携帯電話と机と椅子のみで始めた会社でしたので、どこに資金を使うかは慎重に決めなければなりませんでした。


広告費は使用せずに質の良いスタッフを確保する為にスタッフの給与に費用をかけて品質を大事にしました。その甲斐もあって今ではクライアント様から品質を高く評価頂き広告費をほとんど使用しなくても案件のご紹介もして頂けるようになりました。


最初にお仕事をいただいたシリコンバレーの企業様からは、プロフェッショナルであれば学生でも主婦でも外国人でも関係なく採用していただきました。その経験が現在の私の採用に対する考え方に大きな影響を与えてくれています。


起業するにあたり、頑張る方はチャンスをつかめる会社にしたい思いを強くしました。年齢、学歴、既婚、未婚に関わらず、例えばブランクがあってもシングルマザーでも夢追い人でも頑張れる環境を用意させて頂き容易に独立ができる仕組みを社内で作りたいと思っています。


実力、パフォーマンスのばらつきが著しい営業分野でこそ、プロフェッショナルである事が大事だと思っています。


私のような女性は本当に多いと思います。子育てを経て働きだした頃は月5万円のパートから始めましたし、凄い学歴もありませんし、起業するお金もありませんでした。選択肢が少ない中で自分のニーズがある場所を探して喜んで頂く事を繰り返してきました。何度でもどんな形でも働く事や稼ぐ事にチャレンジし続けて頂きプロフェッショナルである方は更にチャンスを掴んでいける。そんな社会を目指しています。




■企業情報
株式会社Tasukaru
URL 
本社所在地 東京都港区浜松町2-2-15 ダイヤビル2F
代表者名 岡 菜保
設立2021年05月


■サービス概要
・アポイント取得(Slackやチャットワーク、スプレッドシートを使用してリアルタイムでの活動を共有させて頂いております)
・オンラインでクロージングまで完全な非対面で行っています。
・クライアント様のクロージングの司会進行
・メールマーケティング
・手書きのお手紙発行

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