【大好評3刷決定】新聞各紙書評で話題!ノーベル賞経済学者が描く公正で自由な社会『スティグリッツ 資本主義と自由』

2025.08.08 08:00
株式会社東洋経済新報社
【少数のために多数を犠牲にする「自由」でよいのか?】トランプ後の世界はどこへ向かうのか!?
『スティグリッツ 資本主義と自由』

株式会社東洋経済新報社より、2025年5月21日(水)に刊行しました書籍『スティグリッツ 資本主義と自由』の3刷が決定したことをお知らせいたします。「読売新聞」書評欄「本よみうり堂」6月29日(日)、「日本経済新聞」書評欄「この一冊」7月26日(土)など、新聞・雑誌各所で注目を集める一冊です。

新聞・雑誌各所で続々、書評掲載!
「東京新聞」2025年5月31日(評者:根井雅弘氏)
「読売新聞」2025年6月29日(評者:櫻川昌哉氏)
「週刊新潮」2025年7月24日号(評者:田中秀臣氏)
「日本経済新聞」2025年7月26日(評者:福田慎一氏)
「毎日新聞」2025年7月26日(評者:岩間陽子氏)
「週刊エコノミスト」2025年8月5日号(評者:上川孝夫氏)


トランプ後の世界はどこへ向かうのか?
傲慢な超富裕層による搾取をどう食い止めるのか?
公正で自由な優れた社会を推進するのはどのような経済なのか?
ある人の自由は、ほかの人の不自由
自由は、人間にとってかけがえのない大切なものである。だが自由を擁護する人たちの多くは、自由の本当の意味など考えてはいない。誰のための自由なのか?ある人の自由がほかの人の自由を犠牲にして成り立っているとしたら?オックスフォード大学の哲学者アイザイア・バーリンは、それをうまくこう表現している。
「オオカミにとっての自由は、往々にしてヒツジにとっての死を意味する」
政治的な自由と経済的な自由のバランスをどう取るべきなのか? いま飢えている人にとって選挙権に何の意味があるのか? 自分の潜在能力を発揮する自由とはどんなものなのか? その自由は、富裕層に課税して、富裕層が好きにお金を使う自由を奪うことでしか実現できないのか?
(「まえがき」より抜粋)
少数のために多数を犠牲にする「自由」でいいのか?
アメリカでは、大量殺人のニュースが毎日報じられている。2020年が始まってからは1日にほぼ2回の割合である。こうした銃乱射事件は確かに悲惨だが、それによる死亡者数は、毎年銃で死ぬ人の1パーセント余りでしかない。(中略)ほかの先進国に比べ、アメリカで銃による死亡者数が多いのには理由がある。銃が多いからだ。(中略)
最高裁判所の解釈では(テキサス州ではなおさらそうなのだが)、銃を持つ権利が、その結果として殺害されるかもしれない数千もの命より優先されている。銃所有者という一集団の権利が、ほかのほとんどの人々がそれ以上に重要な権利だと見なしている生きる権利の上に置かれている。まえがきで引用したアイザイア・バーリンの言葉を言い換えれば、こういうことになる。
「銃所有者にとっての自由は往々にして、銃乱射事件で殺害される児童や大人にとっての死を意味する」
(「第3章」より抜粋)
「有意義な自由」がある世界を目指して
新自由主義の欠陥の原因や性質を認識し、GDPを乗り越える必要があることを理解するだけでは足りない。もっとよい経済システムがほかにあることを理解し、そのシステムがどんなものかを確認する必要がある。そしてさらに、公正な社会とはどんな社会なのかを問い、そこにたどり着く方法を見つけ出さなければならない。そこで以下の本文では、明確な回答を提示するよりも問いを重ね、異なる自由をいかに比較考量するかなど、この問題について考える枠組みを提供することにしたい。
私が生まれてこのかた、民主主義や自由に対する異議や攻撃はかつてないほど高まっている。本書が、自由の意味をより深く理解するのに役立ってくれること、なるべく多くの市民の自由に寄与できるのはどんな経済・政治・社会システムなのかを探る民主的な議論を推進してくれることを願ってやまない。
(「まえがき」より抜粋)
Amazonベストビジネスブック2024選出!
『The Road to Freedom: Economics and the Good Society』
待望の邦訳!


【主要目次】
第1章:序──自由の危機
第2章:経済学者は自由をどう考えているのか?
第1部:解放と自由──基本原則
第3章:ある人の自由はほかの人の不自由
第4章:強制により自由に──公共財とフリーライダー問題
第5章:一般の契約と社会契約と自由
第6章:自由と競争経済と社会正義
第7章:搾取する自由
第2部:自由と信念と選好、および公正な社会の創設
第8章:社会的強制と社会的結束
第9章:計画的に形づくられる個人や信念
第10章:寛容と社会的連帯と自由
第3部:公正で自由な優れた社会を推進するのはどのような経済なのか?
第11章:新自由主義的資本主義はなぜ失敗したのか?
第12章:自由と主権と国家間の強制
第13章:進歩的資本主義と社会民主主義と学習する社会
第14章:民主主義と自由と社会正義と公正な社会


【著者紹介】
ジョセフ・E・スティグリッツ (Joseph E. Stiglitz)【著】
経済学者
ノーベル経済学賞を受賞した経済学者。『スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM』(東洋経済新報社)、『Globalization and Its Discontents Revisited: Anti-Globalization in the Era of Trump』(未邦訳)、『世界の99%を貧困にする経済』、『フリーフォール グローバル経済はどこまで落ちるのか』(以上、徳間書店)などのベストセラーを執筆。クリントン政権時代の大統領経済諮問委員会の委員長、世界銀行のチーフエコノミストを務めた経験があり、2011年にはタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれた。現在はコロンビア大学で教鞭をとるかたわら、ルーズヴェルト研究所のチーフエコノミストを務めている。

山田 美明 (ヤマダ ヨシアキ)【訳】
翻訳家
英語・フランス語翻訳家。訳書に『スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM』(東洋経済新報社)、『つくられた格差 不公平税制が生んだ所得の不平等』、『人種差別主義者たちの思考法 黒人差別の正当化とアメリカの400年』(以上、光文社)、『大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ』(徳間書店)などがある。

【書籍概要】
スティグリッツ 資本主義と自由/ジョセフ・E・スティグリッツ (著), 山田 美明 (訳)
定価:3,080円(税込)
発売日‏:‎ 2025年5月21日
ISBN ‏ : ‎ 978-4-492-31564-4
体裁 ‏:‎ 四六判/上製/512頁
発行元:株式会社東洋経済新報社
東洋経済ストアサイト:
Amazonページ:

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