消えかけている島の方言を、子どもたちの手で未来へ。多良間中学校3年生と共に、カルタとLINEスタンプでことばを残す挑戦を始めました。言葉には記憶があり、誇りがあり、心があります。
あなたの応援で、その大切な文化が未来へつながります。島の声が響き続けるよう、どうか力を貸してください。
島の言葉を未来へ。
こんにちは。「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)プロジェクト」チームです。
このプロジェクトは、「島の言葉を100年先まで残したい」
そんなひとりの願いから、動きはじめました。
島の言葉が、だんだんと使われなくなっている今。方言はただの“古い言葉”ではなく、先人たちが自然や暮らしとともに紡いできた、ふるさとの記憶です。
私たちはその言葉を、次の世代に手渡していくために、中学生たちと一緒に「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)」と「LINEスタンプ」をつくることにしました。
…と、ここまででも少し長いかもしれませんが(笑)、それだけに、私たちの想いはとても強く、深くあります。
どうか、15歳の願いに耳を傾けていただけたらうれしいです。
ふるさとの音を、未来へ――。あなたと一緒に届けたいのです。
「言葉でつなぐ島の未来」
このプロジェクトは、多良間島の方言をずっと残していくために、「たらまふつカルタ(たらま方言カルタ)」と「LINEスタンプ」を作って、島の中や外の人たちにも使ってもらうことを目指しています。
一番のポイントは、中学3年生の子どもたちと一緒に進めていることです。子どもたちは、島の言葉の意味や大切さを学びながら、自分たちで読み札を考えたり、声の録音にもチャレンジします。
この活動は、ただの学校の授業ではなく、「島の子どもたちが、自分たちの島の未来について考えて行動する大切な経験」になります。
多良間方言かるたとLINEスタンプを通じて、多良間島の方言を「守る」だけでなく、「使う」ことを促進し、地域コミュニティの結びつきを強めることを目指します。
ユネスコが警鐘を鳴らす、たらまふつのいま
実は、多良間島の方言(たらまふつ)は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)によって「消滅の危機にある言語」として分類されています。
現在、日本国内でも多くの方言や少数言語が危機的状況にあり、多良間方言もその一つです。
特に若い世代では、方言を「聞いたことはあっても話せない」という子が増え、このままでは数十年後には話者がいなくなる可能性があると言われています。
方言は、単なる言葉ではなく、その土地の文化、歴史、暮らしの知恵、そして人のぬくもりを宿した“生きた文化”です。
だからこそ今、子どもたち自身がその言葉にふれ、自分の声で未来につなぐことに、かけがえのない意味があるのです。
沖縄県で唯一「日本で最も美しい村」
未来につなぎたい、方言と文化が息づく島・多良間
多良間島は、沖縄県宮古諸島にある小さな島です。島をぐるりと囲む美しいサンゴ礁、透き通った青い海、広がるサトウキビ畑。そこには、手つかずの自然と昔ながらの暮らしが今も残っています。
多良間島は、沖縄県で唯一「日本で最も美しい村連合」に加盟しており、さらに「日本農業遺産」にも登録されています。これは、風や水、土をうまく使って育てるサトウキビや伝統的な農の知恵が高く評価された証です。
また、国の重要無形民俗文化財に指定されている「八月踊り」は、島民が一丸となって踊りや歌を披露する伝統行事。島の方言や言い回しも色濃く残っていて、それらは島のアイデンティティを支える大切な文化です。
一方で、日常の中で方言を使う機会はだんだんと減ってきており、特に若い世代にとっては、方言にふれる場が少なくなっています。方言は、島の文化を「知ること」「守ること」「伝えること」に欠かせない大切なカギであり、今こそ改めてその価値を見直す必要があります。
だからこそ、私たちは「多良間の言葉と文化を、次の世代へとつなぎたい」と考えました。このプロジェクトは、島の中学生とともに、たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)やLINEスタンプをつくり、島の宝を未来に残していく挑戦です。
中学生とともに挑む「方言かるた」と「LINEスタンプ」プロジェクト
みなさん、はじめまして。多良間島出身の波平 雄翔(なみひら かずと)と申します。
私は、「島を、若者が夢を叶えられる場所にしたい」「住む人が幸せに暮らし続けられる島にしたい」という思いを胸に、Uターンしてふるさとでの活動を始めました。
私たちの多良間島は、沖縄県で唯一「日本で最も美しい村」に選ばれた島です。美しい自然とともに、伝統文化や「島のことば」が今も大切に守られています。けれども、この“ことば”が、いま静かに失われつつあります。
方言を耳にする場面は年々減っており、話せる人も限られてきています。高校進学を機に島を離れる子どもたちは、「聞いたことはあるけれど、自分では話せない」という状態になってしまうことも少なくありません。
ことばが消えるということは、文化が消え、記憶が消え、そして島の“心”が失われていくことでもあります。私はこの現実を「しかたない」とあきらめたくありません。
だからこそ、「島のことばを100年先まで残したい」という思いから、
・「多良間方言カレンダー」の制作と無償配布
・「スディガプーTシャツ」を通してしまの言葉と文化普及
・中学生への継続的な寄付と支援(特に“15の春”を迎える子どもたちへ)
こうした活動を少しずつ積み重ねてまいりました。
そして今、未来を担う“15歳の挑戦”とともに、新たな一歩を踏み出します。
それがこのクラウドファンディング、「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)」と「LINEスタンプ」を、島の中学生たちと一緒に作るプロジェクトです。
これは単なる“モノづくり”ではありません。子どもたちが、自分の島と向き合い、自分の声で伝え、未来を自分たちの手でつなごうとする取り組みです。
島のことばを未来へつなぐため、ふるさとを「自分の声」で守ろうとする15歳の姿を、どうか応援していただけたら幸いです。
なぜ今、子どもたちと一緒に取り組むのか?
このクラウドファンディングのもう一人の主役は、「15の春」を迎える多良間中学校の3年生たちです。
多良間島では、多くの子どもたちが中学校を卒業すると、進学や進路のために島を離れ、本島や県外で新たな生活を始めます。だからこそ、卒業を迎えるこの時期に、「自分が育ったふるさとと向き合う時間」を持つことには、とても大きな意味があります。
今回の取り組みは、方言を守る文化継承の活動であると同時に、
・自ら地域の課題を見つけ、
・島の人たちと話し合い、
・自分の言葉で発信し、社会に働きかけていく
という、探究的な学びの機会でもあります。
そして何より、このプロジェクトを通して育まれるのは、「ふるさとに誇りを持つ力」「自分の声で社会とつながる力」です。
子どもたちは、読み札づくりや録音などの活動を通して、ただの参加者ではなく、「島の言葉の担い手」となり、やがて「島の未来の語り部」へと成長していきます。
私たちは、そんな子どもたちの本気に全力で応えたいと思っています。
このクラウドファンディングは、単なる“支援のお願い”ではありません。島の心を、未来につなぐための挑戦です。どうか、子どもたちとともにこの歩みに力を貸してください。
《プロジェクトメンバー紹介》
このプロジェクトは、多良間方言を未来に残すために、多くの仲間や地域住民とともに取り組んでいます。
◼︎下地 賀代子(しもじ かよこ)
沖縄国際大学 総合文化学部 教授。琉球・沖縄の言語・文化研究を専門とし、特に南琉球の方言の継承に尽力。多良間方言の保存と活用についてのアドバイザーとして本プロジェクトに参画。
◼︎絵本作家 sava / のはら みずき
絵本作家・イラストレーター。沖縄市地域おこし協力隊を経て絵本作家に。多良間方言カルタのデザインおよびLINEスタンプのイラスト制作を担当。多良間の自然や文化を色鮮やかなタッチで描き、親しみやすい形で伝える役割を担う。
なぜ「カルタ」と「LINEスタンプ」を制作するのか
今回のプロジェクトで制作する「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)」と「LINEスタンプ」は、地域の言葉を守り、使い続けるための大切なツールです。
制作にあたっては、多良間方言辞典やこれまでの方言カレンダーなどを参考にしながら、子どもたち自身が言葉の意味を調べたり、保護者や地域の方々に話を聞いて、読み札を一つひとつ考えていきます。
【カルタの特徴と目的】
カルタは、遊びながら学べる、最高の学びの道具です。子どもから大人まで一緒に楽しめるだけでなく、世代を超えたコミュニケーションが生まれます。学校や家庭で使うことで、自然と方言に親しみ、言葉を未来につなげる力になります。
・48絵柄のオリジナルデザインで、多良間島の風景や文化を反映した内容に。
・500セットを制作し、学校や地域施設へも配布予定。
・標準語訳と例文も添え、誰でも楽しく学べる内容に。
読み札にはQRコードを掲載し、スマホで読み取ると、子どもたちの声で方言が再生されます。 読むだけでなく、「聴く」「話す」ことで、言葉がより深く心に残ります。
【LINEスタンプの特徴と目的】
LINEスタンプは、日常的に方言を使うきっかけになります。
今やSNSやメッセージアプリは、私たちの生活に欠かせない存在となっています。そんな中で、LINEスタンプは、気軽に方言を使える便利なツールです。
特に、進学や就職で島を離れた若者たちにとっては、「方言を忘れないための橋渡し」として、大きな意味を持っています。スタンプを通して、方言が日常の会話に自然と息づくような環境をつくっていきたいと考えています。
・カルタと共通のデザインを使用し、視覚的な統一感を演出。
・日常会話で使いやすい表現を厳選し、全16種類のスタンプを制作。
・島内外を問わず、多くの人が方言に親しめるよう、SNSやメッセージアプリでの活用を広げていきます。
方言を未来へつなぐには、まず「身近にあること」「日常で使うこと」が大切です。カルタやLINEスタンプを通して、子どもたち自身が島のことばの“使い手”となり、方言を“身近で、楽しく、かっこいい文化”として次の世代へ受け継いでいくことを目指しています。
ことばが生きる島へ。未来は、子どもたちの声からはじまります。
方言カルタができたら、こんなことしたい!〜みんなで遊んで、話して、方言がもっと好きになる〜
せっかく作った「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)」、つくって終わりじゃもったいない!子どもも大人も、観光客も地元の人も、みんなが一緒に楽しめる“たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)大会”を開きたいと考えています!
▶ 観光客も地元の人も一緒に楽しめるイベントに!
多良間島に遊びに来た観光客の方が、地元の人と一緒にカルタを楽しむことで、方言や文化を学びながら、自然と交流が生まれます。事前にミニ方言講座もあるから、初めてでも大丈夫!
・観光客にとっては「方言にふれる学びの場」
・地元の人にとっては「伝えることが誇りになる場」
▶ 子どももおじいもおばあも、みんなが主役!
小学生からお年寄りまで、みんなが一緒にかるたで遊ぶことで、世代をこえたつながりが生まれます。年配の方が教えてくれる“昔の言い回し”や“使い方”を、若い世代がしっかりと受け取る、そんなあたたかい場にしたいです。
・島のおじいやおばあが大会をサポート!
・意味の解説や方言での会話タイムも!
▶ 毎年の恒例イベントに!
一度きりじゃなくて、毎年の恒例行事にしていきたい。子どもたちが成長しても、カルタを囲んで笑い合える島に。「気づけば方言が身についてた」そんな日常を作りたいです。
・毎年参加するたびに方言がうまくなる!
・地域のつながりが深まるコミュニケーションの場に!
なぜクラウドファンディングに挑戦するのか?
あなたの“スディガプー”(ありがとう)に、嬉しいリターンをお届けします。
「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)」プロジェクトの実現には、多くの応援が必要です。
今回のクラウドファンディングでは、その一部をご支援いただくために、制作応援カンパのほか、限定ステッカーや「スディガプー」Tシャツ、方言カレンダー、カルタ本体、そして講座参加チケットなど、多彩なリターンをご用意しました。
どれも今回だけの限定アイテムです。ぜひ、子どもたちとつくる「ことばの未来」づくりにご参画ください。
プロジェクトのスケジュールについて
このプロジェクトは、2025年5月から始動し、すでに中学生たちによる方言の収集や読み札の制作、音声収録などが完了しています。今後は、クラウドファンディングを通じて制作費を集め、カルタの完成・普及を目指します。
なぜクラウドファンディングに挑戦するのか?
―方言を「残す」から「使い続ける」文化へ ―
今回、私たちは「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)」と「LINEスタンプ」を制作し、地域の言葉と文化を未来へつなげるために、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。
その理由はとてもシンプルです。方言を守り、伝える活動には、地域の力だけでは届かない壁があるからです。
これまで、地域の方々や多良間ファンの皆さんと一緒に、「多良間方言カレンダーの制作」や「中学生への贈呈活動」など、小さな積み重ねを続けてきました。
でも、もっと多くの人に、もっと楽しく、方言にふれてもらいたい。そのためには、「遊びながら学べる」ツールとしての「カルタ」や「LINEスタンプ」が、とても大きな力になると信じています。
とくに今回は、かるた制作にかかる印刷・デザイン費、LINEスタンプの開発費、子どもたちと一緒に実施する「たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)大会」の運営費など、どうしても必要な費用があります。
このプロジェクトは、私たちだけのものではありません。「ことばと文化を、未来につなぎたい」という想いに共感してくださる皆さんと一緒に、島の宝物を育てていきたいのです。
どうか、この挑戦に力を貸してください。
みなさまの応援が、子どもたちの声となり、方言の灯を次の世代へとつなげていきます。
《資金の使い道》
ご支援いただいた資金は、以下の用途に活用させていただきます。
◼︎カルタ制作費
•48枚の絵札デザイン・印刷・パッケージ制作費
•500セット分の製造費
•読み札の監修・方言辞典や地域住民とのヒアリング費用
◼︎ LINEスタンプ制作費
•スタンプ16種類のデザイン・デジタル化費
•LINEクリエイターズマーケットへの登録・申請費
•方言の表現を正しく伝えるための監修費
◼︎たらまふつカルタ(多良間方言カルタ)大会の開催費
•大会運営費(会場設営・宣伝費など)
•参加者用の教材・パンフレット制作費
※参加費は賞金(あるいは賞品)として使われることはありません
◼︎キャンプファイヤー手数料
◼︎返礼品購入・送料
《あなたの想いが、多良間のことばを未来へつなぎます》
このプロジェクトで目指しているのは、ただ方言を「守る」ことではありません。ふるさとのことばが、これからも“生きて使われ続ける”こと。
子どもたちがカルタを囲んで笑い合い、島を離れた若者がLINEスタンプで方言を送り合い、おじいやおばあが、孫にそっと言葉を手渡すような、あたたかな光景を、未来にも残していきたいのです。
言葉が息づく場所には、きっと、心もつながる。だからこそ、私たちは“遊びながら学べる”カルタとスタンプで、多良間の方言をもっと身近なものにしたいと願っています。
どうかこの想いに、力を貸してください。あなたの応援が、島の声を未来へ運ぶ風になります。