【世界の名だたる文学賞総なめの快挙! 前代未聞の話題作を最高の翻訳で】ピュリツァー賞、全米図書賞など驚異の5冠受賞、各紙誌で年間最優秀図書最多選出の『ジェイムズ』、本日6月27日発売!

2025.06.27 08:00
河出書房新社
西加奈子氏、星野智幸氏、三宅香帆氏絶賛! 編集担当からのメッセージを本リリースに掲載。名作『ハックルベリー・フィン』を過激な笑いと皮肉で覆す、アメリカ人作家パーシヴァル・エヴェレットによる衝撃作。

株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区/代表取締役:小野寺優)は、パーシヴァル・エヴェレット著、木原善彦訳による小説『ジェイムズ』を、2025年6月27日に刊行いたします。
2024年3月にアメリカで刊行以来、ありとあらゆる言葉で賛辞が贈られ、世界の名だたる賞を次々と受賞し、有名各紙誌の年間最優秀図書に選定される小説、パーシヴァル・エヴェレットによる『ジェイムズ』。
本作はアメリカにおいては文学的大事件となり、多くの読者諸氏から熱狂をもって受け入れられています。また、ユニバーサル・ピクチャーズが映画化権を取得し、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めるというニュースも話題となっています。 
*各賞等の実績は、下記をご参照ください。

また、6/19には『ジェイムズ』の本文冒頭試し読みを、Web河出で公開しましたが、たちまちにして多くの方にアクセスいただいており、期待度の高さを感じております。
【本文冒頭試し読み】はこちら。
Web河出では、本文冒頭試し読みと同時に、本書巻末に掲載される翻訳者木原善彦氏による「訳者あとがき」も公開しました。本作『ジェイムズ』の背景から著者パーシヴァル・エヴェレットについてなど、本文を読む前でも読んだ後でも興味深い内容ですので、是非お好きなタイミングでお楽しみください。
【木原善彦氏による「訳者あとがき」】はこちら。
著者のパーシヴァル・エヴェレットは、これまでの作品も高評価を得ており、『Dr. No』(原題)はPEN/ジーン・スタイン図書賞を受賞し全米批評家協会賞最終候補に、『The Trees』(原題)はブッカー賞最終候補に、『Telephone』(原題)がピュリツァー賞最終候補などに選出。また『Erasure』(原題)を原作とした映画『アメリカン・フィクション』(ジェフリー・ライト主演/2023公開)は、アカデミー賞の作品賞ほか5部門にノミネートされ、このうち脚色賞を受賞しています。
強烈な皮肉とブラックユーモアで歴史の暗部を描いてきた作家、パーシヴァル・エヴェレットの苛烈さを、ぜひご堪能ください。
■『ジェイムズ』とは?
少年ハックと逃亡する黒人奴隷ジェイムズを待ち受ける、地獄の旅路……。
本書は、かつてヘミングウェイが「あらゆる現代アメリカ文学の祖」と称した『ハックルベリー・フィン』を過激な笑いと皮肉でくつがえす、衝撃の作品です。
この『ハックルベリー・フィン』の物語を黒人奴隷ジムの目を通して語り、たっぷりのブラックユーモアで残酷な逃避行を描きます。そして、人間の尊厳と自由を守るための闘いとはどのようなものかを、私たちの魂に深く問いかける小説です。

『ジェイムズ』は、2024年のアメリカ文学界最大の話題書であるとともに、日本翻訳大賞受賞の名訳者・木原善彦氏による翻訳によって、今年、日本でも翻訳文学における最大の事件となることでしょう。
■河出書房新社・編集担当より
 自らを「病的な皮肉屋」と称する過激派作家、パーシヴァル・エヴェレット。現代アメリカ文学において、長らく彼ほど無視できない存在はいませんでした。
 血と憎悪をまざまざと描きながら、過剰なほどのブラックユーモアで挑発し、つねに「言葉を奪われること」への根源的な怒りに燃える彼の作品群は、世界中に熱狂的な読者がいます。
 私自身、そんなエヴァレット作品に魅了されたひとりであり、いつか彼の作品を日本の読者に届けたいと願い続けてきました。

 彼の作品はその特異な文体ゆえに、しばしば邦訳不可能と評されてもきました。
 しかしいま、木原善彦さんという最良の訳者を得て、間違いなくエヴァレットの最高傑作である『ジェイムズ』を日本の読者に届けられることに、高揚しています。

 本書は、現代アメリカの神話ともいうべき『ハックルベリー・フィン』の物語を、黒人奴隷ジムの目から衝撃的な形で語り直しました。

 読者は冒頭から驚くことになります。
 ジム(=ジェイムズ)たち黒人奴隷は、白人の前でわざと訛った”黒人英語”を話して愚鈍を演じ、黒人たちのあいだでは、洗練された言葉で「本当の話」を語り出すのです。
 そうして”主人”たちを騙し、あざむき、嘲笑するジェイムズたちの姿の、なんと痛快なこと!

 本書は、けっして単純な名作の語り直しではありません。
 これは、“奴隷主”たちが見ていた世界が虚構の上に成り立っていたことを告発し、行儀の良い結末を拒絶し、現実を丸々ひっくり返そうと試みる、劇薬のような恐ろしい作品です。

 私は本書を、現代における灯台のような作品だと感じています。
 そして、信じられないことにほとんど全ての場面で大笑いすることができる、怪物的に「面白い」小説でもあります。

 どうかご一読いただき、ジェイムズの逃亡劇を見届けていただければ幸いです。
■推薦の言葉
日本人作家、文芸評論家の皆様からも、推薦の言葉をいただきました!
西加奈子氏──
物語は往々にして誰かの人生を破壊し、利用する。
だが、鮮やかなやり方で新たな命を与えることも出来る。この小説のように。

星野智幸氏──
読み始めたが最後、『ハックルベリーの冒険』を愛する私がいかに「白人」であったか、
自分を笑い飛ばして痛快になる。

三宅香帆氏──
地獄の故郷を抜け出して、いっしょに生きよう。
この小説にそう誘われた気がした。

○アメリカでの推薦の言葉より
エルナン・ディアズ(作家)──米文学界の巨人、エヴァレット。容赦なくも慈悲深く、美しくも残酷で、悲劇であり茶番劇でもあるこの見事な小説は、文学史を書き換え、長らく抑圧されてきた声を私たちに聞かせてくれる。

アン・パチェット(作家)──恐ろしくも抱腹絶倒、そして深く胸を打つ。
■『ジェイムズ』、圧巻の受賞等実績一覧!
・ピュリツァー賞受賞(フィクション部門)
・全米図書賞受賞(フィクション部門)
・英国図書賞受賞(フィクション部門)
・アンドリュー・カーネギー賞受賞(フィクション部門)
・カーカス賞受賞(フィクション部門)
・ブッカー賞、全米批評家協会賞、PEN/フォークナー賞最終候補

・ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー第1位
・オバマ元大統領2024年サマー・リーディング・リスト選出
○2024年、年間最優秀図書選出メディア一覧
ガーディアン紙/ニューヨーカー誌/ロサンゼルス・タイムズ紙/パブリッシュ・ウィークリー/ニューヨーク・タイムズ紙/ヴァニティ・フェア誌/ワシントン・ポスト紙/カーカス・レビュー誌/シカゴ・トリビューン紙/インディペンデント紙/アトランティック誌/アマゾン・ブックス・エディターズ年間ベストブック/ロサンゼルス・タイムズ紙「過去30年間のベスト・フィクション」……
○各紙誌による書評より
・「衝撃的で爽快な結末」──ワシントン・ポスト紙
・「この本は読者の心をまっすぐに撃ち抜く」──ニューヨーク・タイムズ紙
・「天才」──アトランティック紙
・「挑発的で啓発的な文学芸術作品」──ボストン・グローブ紙
・「恐ろしく、胸をえぐり、そして笑わせる小説」──ガーディアン紙
・「アメリカ神話を刷新し、ジムに新たな声を与える知的スリラー」──タイム誌
・「アメリカ文学の古典の一つを再定義する傑作であり、それ自体が偉大な業績である」──シカゴ・トリビューン紙
ほか

□著者 パーシヴァル・エヴェレット(Percival Everett)
1956年生まれ。アフリカ系アメリカ人作家。南カリフォルニア大学卓越教授。著書に『Dr. No』(全米批評家協会賞最終候補、PEN/ジーン・スタイン図書賞受賞)、『The Trees』(ブッカー賞最終候補)、『Telephone』 (ピュリツァー賞最終候補) 、『So Much Blue』、『Erasure』、『I Am Not Sidney Poitier』などがある。小説『Erasure』を原作とした映画『アメリカン・フィクション』が2023年に公開され、アカデミー賞脚色賞を受賞。
妻で作家のダンジー・セナや子どもたちとともにロサンゼルス在住。
Photo: Michael Avedon


□訳者 木原善彦(きはら・よしひこ)
1967年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科修士課程・博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学大学院人文学研究科教授。英米文学研究者。翻訳家。訳書にウィリアム・ギャディス『JR』(国書刊行会、翻訳大賞受賞)、リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』、アリ・スミス『両方になる』(以上、ともに新潮社)、エヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』(幻戯書房、翻訳大賞受賞)など多数。
■書誌情報
書名:ジェイムズ
著者:パーシヴァル・エヴェレット
訳者:木原善彦
仕様:46判/上製/416ページ
初版発売日:2025年6月27日 *電子書籍も同時発売。
定価:2750円(本体2500円)
ISBN:978-4-309-20928-9

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