【再び、日本人初の快挙となるか】速報!王谷晶『ババヤガの夜』がアメリカ〈ラムダ文学賞〉最終候補に! イギリス・ダガー賞に続き、前人未到のW受賞に期待高まる

2025.07.31 10:10
河出書房新社
受賞作の発表は、10月4日(アメリカ・ニューヨーク時間)にオンラインにて予定。
アメリカ版『The Night of Baba Yaga』王谷晶著 サム・ベット訳(Soho Crime)、『ババヤガの夜』王谷晶(河出文庫)

2025年7月30日(アメリカ・ニューヨーク時間)、王谷晶著『ババヤガの夜』の英訳版 The Night of Baba Yaga(訳:サム・ベット/Soho Crime)が、第37回ラムダ文学賞(Lambda Literary Awards)〈LGBTQ+ミステリー部門〉の最終候補作に選出されました。この部門での日本人作家のノミネートは史上初となります。

ラムダ文学賞は、1989年創設のアメリカ最大級のLGBTQ文学賞。スーザン・ソンタグ、パティ・スミス、ジャネット・ウィンターソンらも名を連ねてきた、米国文学界における多様性と表現を象徴する賞です。受賞作の発表は、10月4日(アメリカ・ニューヨーク時間)にオンラインにて予定。

ラムダ文学協会の新エグゼクティブ・ディレクター、J・クラップ氏は、候補作へのコメントとして、
「今年のショートリストは、法律や偽情報によってLGBTQ+の物語が攻撃されているこの時代において、私たちの声と、それを乗り越えてきた力強さを映し出しています。」
と、公式サイト上で表明しました。

ラムダ文学協会 公式サイト:
・王谷晶『ババヤガの夜』作品紹介
『ババヤガの夜』王谷晶(河出文庫)
本作は、2020年「文藝」秋季号の特集「覚醒するシスターフッド」にて全文発表され、同年10月に単行本化、2023年5月に文庫化されました。

喧嘩しか取り柄のない新道依子は、ある日、関東有数の暴力団の屋敷に連れてこられ、組長の一人娘である短大生の送り迎えと護衛を命じられる。気の合わないふたりの奇妙な同居生活のなかで、依子はこの家に隠された、ある秘密に触れていく。
物語終盤で明かされる大胆不敵な大仕掛け。繊細かつ哀切に描かれる、女と女の名前のつけられない関係――
一気読みの直後、二度読み必至。ラストで明かされる衝撃の仕掛けとは?
圧巻のシスター・バイオレンス・アクション!



・日本国内の部数
単行本/文庫/電子書籍累計:32万部突破(2025年7月31日現在)

・翻訳刊行
イギリス・アメリカ・韓国で発売中。今後ドイツ・イタリア・ブラジルで出版予定。

・受賞後、初のイベントを開催
【緊急開催】『ババヤガの夜』ダガー賞〈翻訳部門〉受賞記念、王谷晶&サム・ベットによる初のトークイベントが8月15日に決定!
・ダガー賞受賞記念、限定生産『ババヤガの夜』寺田克也イラスト特製Tシャツを発売
・著者プロフィール
王谷 晶

作家  王谷 晶 Akira Otani
1981年、東京都生まれ。著書に『完璧じゃない、あたしたち』『ババヤガの夜』『君の六月は凍る』『他人屋のゆうれい』『父の回数』、エッセイ集『カラダは私の何なんだ?』『40歳だけど大人になりたい』などがある。
サム・ベット (C) Danny Gugger

翻訳者  サム・ベット Sam Bett
1986年、アメリカ・ボストン生まれ。小説家、翻訳者。訳書に三島由紀夫『スタア』、太宰治『道化の華』『乞食学生』、デビッド・ボイドとの共訳で川上未映子『夏物語』、『ヘヴン』(国際ブッカー賞候補)、『すべて真夜中の恋人たち』(全米批評家協会賞候補)など多数。
・ラムダ文学賞(通称:ラミー賞)とは
LGBTQ文学の多様性を称える、アメリカ最大級の文学賞。1989年にアメリカで創設された、ラムダ文学協会(Lambda Literary)主催の文学賞。LGBTQをテーマとする文学作品の可視化と認知拡大を目的に、アメリカを中心に長年にわたり広く影響力を持ってきました。現在は26のカテゴリー(小説、詩、ノンフィクション、グラフィックノベル、ミステリーなど*)で毎年受賞作を選出。授賞式は例年はニューヨークで開催され、受賞者には記念の盾とステッカーが贈られます。
日本人による受賞歴はこれまで存在せず、今回の王谷晶『ババヤガの夜』のノミネートは日本文学史においても非常に画期的な出来事となります。

これまでに最終候補入りした例:
第25回(2013年)「ゲイの回想録/伝記」部門 高橋睦郎『十二の遠景』(訳:ジェフリー・アングルズ)
第30回(2018年)「LGBTQ グラフィックノベル」部門 田亀源五郎『弟の夫』(訳:アン・イシイ)
第34回(2022年)「LGBTQ グラフィックノベル」部門 ヒロミ・ゴトー Shadow Life(作:Hiromi Goto、絵:Ann Xu) ※ヒロミ・ゴトー氏は幼少期にカナダに移住した日系カナダ人作家


これまでの主な受賞者:
エドマンド・ホワイト/スーザン・ソンタグ/レベッカ・ブラウン/ジャネット・ウィンターソン/サラ・ウォーターズ/ジェフリー・ユージェニデス/コルム・トビーン/パティ・スミス/ロクサーヌ・ゲイ/カルメン・マリア・マチャド/ティリー・ウォルデン など


多様性と文学性を両立した作品が評価されるこの賞において、日本文学作品のノミネートは極めて希少。今回のノミネートは、世界文学における日本文学のプレゼンスの高まりを強く印象づける快挙です。

*2025年現在、ラムダ文学賞が設ける26のカテゴリー
・Lesbian Fiction(レズビアンフィクション)
・Gay Fiction(ゲイフィクション)
・Bisexual Fiction(バイセクシャルフィクション)
・Transgender Fiction(トランスジェンダーフィクション)
・Bisexual Nonfiction(バイセクシュアルノンフィクション)
・Transgender Nonfiction(トランスジェンダーノンフィクション)
・LGBTQ+ Nonfiction(LGBTQ+ノンフィクション)
・LGBTQ+ Poetry(LGBTQ+詩)
・Lesbian Poetry(レズビアンの詩)
・Gay Poetry(ゲイの詩)
・Bisexual Poetry(バイセクシャルの詩)
・Transgender Poetry(トランスジェンダーの詩)
・Lesbian Memoir/Biography(レズビアンの回想録/伝記)
・Gay Memoir/Biography(ゲイの回想録/伝記)
・Lesbian Romance(レズビアンロマンス)
・Gay Romance(ゲイロマンス)
・LGBTQ+ Anthology(LGBTQ+アンソロジー)
・LGBTQ+ Children's Books(LGBTQ+児童書)
・LGBTQ+ Middle Grade(LGBTQ+ミドルグレード)
・LGBTQ+ Young Adult(LGBTQ+ヤングアダルト)
・LGBTQ+ Comics(LGBTQ+コミック)
・LGBTQ+ Drama(LGBTQ+ドラマ)
・LGBTQ+ Romance and Erotica(LGBTQ+ロマンスとエロティカ)
・LGBTQ+ Mystery(LGBTQ+ミステリー)
・LGBTQ+ Speculative Fiction(LGBTQ+スペキュレイティブフィクション)
・LGBTQ+ Studies(LGBTQ+研究)
・河出文庫『ババヤガの夜』
著者:王谷晶
仕様:文庫判/並製/208ページ
初版発売日:2023年5月9日
税込定価:748円(本体価格680円)
ISBN:9784309419657
装画:寺田克也
解説:深町秋生
出版社:河出書房新社
※電子書籍も発売中です。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。




・『ババヤガの夜』冒頭27ページを一挙ためし読み公開中
・「文章で世の中に火炎瓶を投げたい」 王谷晶による魂のエッセイを一般初公開!
・ラムダ文学賞最終候補 アメリカ版『The Night of Baba Yaga』
著者: Akira Otani
訳者: Sam Bett
仕様: 14.81 x 2.06 x 21.77 cm/ 216 頁
発売日:2024年7月2日
価格:$27.95
ISBN: 9781641294911
出版社:Soho Crime
・ダガー賞翻訳部門受賞 イギリス版『The Night of Baba Yaga』
著者: Akira Otani
訳者: Sam Bett
仕様: 12.9 x 1.12 x 19.81 cm/ 224 頁
発売日:2024年9月12日
価格:£9.99
ISBN: 9780571391073
出版社:Faber & Faber
・『ババヤガの夜』これまでのプレスリリース一覧
2025年7月25日
【緊急開催】『ババヤガの夜』ダガー賞〈翻訳部門〉受賞記念、王谷晶&サム・ベットによる初のトークイベントが8月15日に決定!
2025年7月16日
【日本人初のダガー賞受賞】王谷晶『ババヤガの夜』完売店続出、異例の26万部重版、累計32万部を突破。国内外で鳴りやまない賞賛、報道多数。 「文章で世の中に火炎瓶を投げたい」 魂のエッセイを一般初公開!
2025年7月4日
【速報!日本人初の快挙】王谷晶『ババヤガの夜』が、世界最高峰のミステリー文学賞・ダガー賞〈翻訳部門〉を受賞! 翻訳者はサム・ベット。英国推理作家協会が発表。
2025年5月29日
【異例の最終候補ノミネート!】 王谷晶『ババヤガの夜』が英国推理作家協会(CWA)主催、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳小説部門の最終候補作に選出! 著者コメント到着。
2025年4月16日
快進撃が続く日本人女性作家の快挙!王谷晶『ババヤガの夜』が英国推理作家協会(CWA)主催の翻訳ミステリー賞「インターナショナル・ダガー賞」にノミネート。
2024年7月2日
【英語版が発売前から話題騒然!】王谷晶の話題作『ババヤガの夜』がロサンゼルス・タイムスで「この夏読むべきミステリー5冊(2024年)」に選出!。アメリカ版は、本日7月2日発売。

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