スポーツと地域資源がつながる未来図ーーEX.LEAGUEと沖縄発アスリート食品「レキオム」が描く“挑戦の循環”とは?

2025.06.11 08:00
6月9日、沖縄県庁記者会見室。外は梅雨明けと共に沖縄特有の亜熱帯の夏空が広がっており、室内にも熱気と静かな期待感が満ちていた。そこで発表されたのは、スポーツと地域資源が織りなす“挑戦の循環”を実現しようとする、新たな共創モデルだった。
その中心にいたのは、40代・50代を中心に構成されたシニアサッカーリーグ「EX.LEAGUE」と、沖縄在来山芋「クーガ芋(琉球ヤムイモ)」を原料に開発されたアスリート食品「レキオム」だ。会場には行政機関の関係者や地元マスメディアが集い、登壇者たちの言葉に耳を傾けた。
再び夢を追いかける人たちの姿
「学生時代に追いかけていた夢を、もう一度体験したい」
冒頭で語ったのは、EX.LEAGUEを運営する一般社団法人ジャパン・エクス・スポーツ・アソシエーション理事の櫛田祐造氏だ。
彼は続けた。「年齢を重ねても、もう一度勝ち負けに本気になれる場所が必要だと思ったんです。勝ちたい、悔しいという気持ちは、人が何かを生み出す原動力ですから」
EX.LEAGUEは、そんな想いを原動力にスタートしたリーグだ。関東圏を中心に40代・50代を主体とした400名以上の選手が所属するまでに成長したこのリーグには、平日は仕事や家庭をこなしながら、週末になるとサッカー場に集まり、真剣勝負に挑む姿がある。
「この年齢になっても、こんなに悔しくて、うれしくて、心が揺さぶられることがあるなんて思っていなかった」——そんな声が多くの選手たちから聞こえてくる。ある選手はこう語った。「再び、サッカーをするようになってから、お酒をセーブしたり、週末の試合に向けて体調を整えたりと自然と健康を意識する自分がいた」
このリーグは、単なる競技の場ではない。社会人として、地域の一員として、それぞれがさまざまな立場を持ちながら「新たな交流を創出する場」も提供している。




沖縄素材が支える、もう一つの挑戦
この取り組みを支えるのが、株式会社沖縄テレビ開発が研究開発の後に販売しているレキオムである。会見では取締役の新里一樹氏が登壇し、その仕組みについて丁寧に説明した。
「今回のプロジェクトは、単なるスポンサーシップではありません。購入されたレキオムの売上の一部が、EX.LEAGUEの運営支援に還元される“つながる応援モデル”です」
レキオムの原料となるクーガ芋(琉球ヤムイモ)は、かつて琉球王朝時代には食療素材として珍重されていたが、戦後に急減し“幻の芋”とも呼ばれていた。
だが、現代になってその価値が見直され始めている。特に注目されるのは「ジオスゲニン」という山芋由来成分だ。沖縄テレビ開発は立命館大学スポーツ健康科学部と共同により、運動併用による筋肉や免疫機能に関するスポーツと組み合わせた研究を進めてきた。
「地域素材が、挑戦者を支える」ことが商品のコンセプトになっていると新里氏は語った。この在来山芋の価値は、ただの伝統食材としてではなく、現代のライフスタイルに合った食品として、サステナブルな成長を遂げている。そしてその背景には、農家や研究者、食品開発者など、多くの人々の努力と情熱がある。




応援の循環が生む、社会的インパクト
このプロジェクトの本質は、スポーツと商品購入という一見別の行動を、ひとつの支援行動に統合した点にある。
沖縄在来山芋クーガ芋(琉球ヤムイモ)を主原料とした商品「レキオム」を購入することで、購入者は自らのパフォーマンスやコンディショニングを意識しながら、リーグの運営に貢献することになる。これにより、誰もが“挑戦のサポーター”になれるのだ。
会見では、実際にこの仕組みによって得られた売上の一部が、リーグの会場費や審判費、遠征費などといったリーグを運営・維持するための重要な運営費として充当され、より多くの選手が継続的に挑戦できる場を創出していくことが報告された。
このモデルは、まさに“自立型の支援エコシステム”とも言えるだろう。地域と人が等しく支え合い、挑戦する場を永続的に生み出す設計になっている。
健康寿命の延伸を、挑戦で実現する
「人生100年時代」。その言葉は希望と同時に課題を孕んでいる。医療費の増加、孤独感の増大、運動不足。高齢化社会に突入した今、単なる予防や維持ではなく、“挑戦”をテーマにした社会参加の仕組みが求められている。
その点で、EX.LEAGUEとレキオムの共創モデルは非常に象徴的だ。
挑戦する人の姿が、地域の価値を引き上げ、地域素材の魅力が人を後押しする。そうした双方向の循環が、持続可能な社会モデルを形づくっていく。
会見では、今後の展望についても語られた。EX.LEAGUEは関東圏から関西、九州、沖縄への展開を計画しており、ゆくゆくは全国大会の開催も視野に入れている。また、他競技との連携によるマルチスポーツ化も検討されているという。
世界へ広がる、地域からの挑戦
一方、レキオムも国内での販売を超え、海外展開を視野に入れて動き出している。既に国際スポーツ大会に出場した日本代表選手の使用実績を積み上げており、欧州のサッカー関係者からの反応も良いという。
沖縄という一つの地域から始まったこの動きが、世界中の“挑戦者”に届く未来もそう遠くはないかもしれない。
会見終了後、櫛田氏は「今回の取り組みは、ただのタイアップやスポンサードではありません。“夢を応援する方法”を社会に問う、新しい仕組みなんです」と語った。


スポーツと地域、挑戦と支援。これらを分断せず、結び直した先に生まれるのは、“誰もが主役になれる社会”だ。






LeQ'om(レキオム)公式HP:
EX.LEAGUE公式HP:

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