有機稲作の技術で“100年先の米づくり”を考える ― 資材高騰・気候変動時代の農業を展望する連続講座

2025.05.29 16:17
一般社団法人農山漁村文化協会
 一般社団法人農山漁村文化協会(略称:農文協、会長:楠本雅弘、本社:埼玉県戸田市)は、循環型で持続可能な農業に向けて農家が培ってきた技術の集大成『
』を3月10日に発売しました。その刊行を記念して、1~3月に開催した連続講座「耕さない農業」には、のべ200人が集まりました。

 その第2弾として、「有機稲作」をテーマに連続講座を開催する運びとなりました。
 いま、米不足と米価高騰で「米」「稲作農家」がにわかに社会的注目を集めています。一方、肥料・農薬など資材費の高騰が農家経営を圧迫しており、また気候の極端な高温化や新しい病害虫の発生などの難しい条件が出てきています。100年先も続けられる稲作のやり方とは……?

 半世紀以上にわたって蓄積されてきた有機稲作の技術に、その解がありそうです。イネの生理に学び、イネを健康に育てることで、労力と経費をかけず、農薬に頼らないで安定生産する。また、田んぼの生きものの多様性を保全し、生きものと一緒に農業をする―ー。

 『みんなの有機農業技術大事典』には、そのような技術と農家事例が満載です。執筆陣が、実践してきた技術と知見を語りつくします。

 全3回の通しチケットをお申し込みの方や、『みんなの有機農業技術大事典』を同時にご注文の方(既に申込み済みの方含む)には、割引特典をご用意しております。
開催予定セミナー概要
第1回 「除草剤を使わないイネつくり」
有機稲作の技術を30年にわたって探求してきた民間稲作研究所の会場から発信。複数回代かきや成苗利用など、多様な水田生物を活かした抑草法と安定多収のメカニズムおよび作業の実際に迫ります。


開催日時:2025年6月26日(木)15:00ー17:00
形式:会場、オンライン(Zoom Webinar)
参加費:2,500円(税込)
会場(対面):NPO法人民間稲作研究所 有機農業技術支援センター
栃木県上三川町下神主下原233-1
※対面参加の方には、周辺の実証圃場の見学会も予定しています(13:30~)
定員:対面参加 先着20名様、オンライン参加 制限なし
セミナー構成予定(約120分)
【講師】
舘野廣幸さん(民間稲作研究所理事長・有機農家)

イネ15haを中心に、カエルやトンボなど自然の生き物の力を活かした有機農業を展開。『みんなの有機農業技術大事典』に「雑草の緑肥活用、成苗利用、3回代かきによる水稲有機栽培」を執筆。
川俣文人さん(民間稲作研究所 技術担当)

民間稲作研究所の農場管理や、生産者技術指導などを担当。『みんなの有機農業技術大事典』には「複数回代かきによる抑草技術」を執筆。

民間稲作研究所……日本の稲作が本来持っていた自然の循環機能を活かし、環境保全型農業に転換することをめざして元農業高校教諭の故・稲葉光圀氏が1997年に設立。誰でもどこでもできる有機稲作の技術体系の確立とその普及に努めている。
第2回 「生きものと一緒の稲作へ」
田んぼの生きものたちに目を向けると何が見えてくるか。生きものとともにある農業技術とは? 虫見板による減農薬や棚田の生きもの調査、トキとの共生の実践から、小さな命を見つめる農法を展望します。

開催日時:2025年7月17日(木)15:00ー17:00
形式:会場、オンライン(Zoom Webinar)
参加費:2,500円(税込)
会場(対面):一般社団法人農山漁村文化協会 戸田事務所
埼玉県戸田市上戸田2-2-2
定員:対面参加 先着20名様、オンライン参加 制限なし
セミナー構成予定(約120分)

【講師】
宇根豊さん(百姓・思想家)

1950年長崎県島原市生まれ。福岡県農業改良普及員として虫見板による減農薬稲作を推進。退職後、農業のかたわら、「農と自然の研究所」を主宰、「田んぼの学校」を全国に広める。著書に『
』『
』『
』(農文協)など多数。『みんなの有機農業技術大事典』には「減農薬運動と虫見板と『ただの虫』」を執筆。
服部謙次さん(元農業普及指導員 新潟県佐渡市)

佐渡で農業普及指導員として活動してきたかたわら、各棚田で生きものの写真を撮影し、1枚の図版にまとめた「棚田の生きものたち」というシリーズの資料を作るなど、生きもの調査をライフワークとする。『みんなの有機農業技術大事典』には「トキから始まった、田んぼの小さな命を見つめる農法」を執筆。
第3回 「草に負けない田んぼをつくる」
有機稲作の成功のカギは雑草対策に。そのために秋から始める一連の作業とそのポイントは?

開催日時:2025年8月21日(木)15:00ー17:00
形式:会場、オンライン(Zoom Webinar)
参加費:2,500円(税込)
会場(対面):一般社団法人農山漁村文化協会 戸田事務所
埼玉県戸田市上戸田2-2-2
定員:対面参加 先着20名様、オンライン参加 制限なし
セミナー構成予定(約120分)

【講師】
三木孝昭さん(公益財団法人自然農法国際研究開発センター)

自然農法や有機農業による水稲栽培技術の研究・開発に20年以上従事。2003年水稲担当となり、現在は専門技術員。日本有機農業学会理事。著書に『
』(農文協)。『みんなの有機農業技術大事典』には「雑草よりイネが優占する田んぼの『状態』をつくる」を執筆。

(公財)自然農法国際研究開発センター……1985年設立。自然農法の研究開発と普及に関する事業、有機農業分野における認定制度の運営及び交流、支援に関する事業を行なっている。
農家からの実践報告も予定しています。
特典のご案内
-全3回一括でのお申し込み

参加費が7,500円から6,000円(税込)へと割引になります。
終了済みの回はアーカイブを視聴いただけます。
-『みんなの有機農業技術大事典』をお持ちの方、または講座参加と同時に購入を申し込まれる場合

2,500円(税込)で全3回とも参加またはアーカイブ視聴いただけます。


上記の場合は、下記URLからお申込みください。
■書籍情報

』共通技術編・作物別編(分売不可)

定価44,000円(税込)
混植や輪作、天敵や緑肥利用、自家採種や不耕起、米ヌカ活用や納豆防除、酢除草など。化学肥料や農薬を減らそうと農家や研究者が試行錯誤して紡いだ有機農業の技術。本書はその集大成である。みどり戦略時代必携の書
【お問い合わせ先】
会社名:一般社団法人農山漁村文化協会
設立 :1940年3月25日
所在地:埼玉県戸田市上戸田2-2-2
代表者:会長 楠本雅弘
HP :

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