~能が英語になったとき~ 英語能 新作『オッペンハイマー』/再演『青い月のメンフィス』公演のご案内

2025.05.27 12:22
学校法人早稲田大学
2025年8月6日~9日:東京・喜多能楽堂にて上演 (早稲田大学 柳井イニシアティブ)

早稲田大学 (東京都新宿区:総長 田中愛治、以下、早大)は、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(以下、UCLA)との共同連携事業である柳井イニシアティブの取り組みとして、日本文化の魅力を海外に発信しています。このたび、昨年好評を博した
の再演に加え、英語能『オッペンハイマー(Oppenheimer)』を2025年8月6日(水)から9日(土)にかけて、大規模改修を終えた新しい
にて上演いたします。
写真左:「オッペンハイマー(Oppenheimer)」/写真右「青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis)」より


『青い月のメンフィス』は、アメリカ人の劇作家Deborah Brevoort(*1)が日本の伝統芸能である能に着想を得て、エルヴィス・プレスリーを題材に1993年に執筆しました。エルヴィスの命日に聖地となる墓を訪ねた熱心なファンのジュディが、誘い入れられるまま青い月の光の下、エルヴィスの亡霊に出会います。デニム素材を使用した衣装やエルヴィスをモデルにした能面を使用し、夢幻能の様式に基づきながらも謡にエルヴィスのヒットナンバーを巧みに織り込むなど、英語能というジャンルの可能性を高く評価された作品です。一方『オッペンハイマー』は、シドニー大学のAllan Marett(*2)が2015年に書き下ろした作品で、原子爆弾開発の「マンハッタン計画」を主導したロバート・オッペンハイマーの罪と悔悟を禅の公案集「無門関」の第二則「百丈野狐」に重ねて描く意欲作です。自らの行為が悲惨な結果を生んだことへの苦悩に苛まれるオッペンハイマーの亡霊が、因果の法則から逃れることができないことを悟り、人類に苦痛を与えた罪を我が身に引き受けることを顕現した不動明王に誓います。戦後80年という節目を迎え、作品の意図をより深く伝えるために、あえて広島と長崎への原爆投下の平和祈念日に上演します。

 これらの作品を、世界各地から集まるシアター能楽がメンバーによってお届けします。
 メディア各社の皆様におかれましては、当公演の紹介をご検討いただきたく、ご案内申し上げます。
 なお、公演に先立ちまして、6月2日に「メディア発表会」を開催いたします。併せてご取材のご検討のほどよろしくお願いいたします。


英語能連続公演:「オッペンハイマー」「青い月のメンフィス」開催概要
「オッペンハイマー」
「青い月のメンフィス」
一般向けチケット申込方法
柳井イニシアティブのウェブサイトより、観覧希望日のチケットをご購入ください。
※6月2日(月)13時よりチケット発売開始

用語解説
※1 Deborah Brevoort
演劇、ミュージカル、オペラの劇作家。国際的に上映されている戯曲「The Women of Lockerbie」や、全米の劇場で上映された多くのコメディやドラマ作品で知られている。2023年、オペラアメリカのキャンベル・オペラ台本作家賞を受賞。
※2 Allan Marett
オーストラリア先住民音楽、日中音楽史、能の分野で活躍する音楽学者。シドニー大学名誉教授。日本の宮廷音楽(雅楽)の伝統である唐楽に関する歴史分析や、オーストラリアのアボリジニ伝統の儀式歌に関して幅広く研究・発表している。
※3 台本・冊子付
・『オッペンハイマー』の台本(日本語訳付き)
・『青い月のメンフィス』の台本が掲載された冊子「エルヴィスの幽玄」
 内容:台本(日本語訳付き)、演者のエッセイ、解説(音楽、衣装、面)、
    対談(漫画家:成田美名子×シアター能楽:リチャード・エマート)他
 ■公演当日に会場でチケット引換でのお渡しとなります。
柳井イニシアティブとは
正式名称:柳井正イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト
所在地: 東京都新宿区西早稲田1⁻6⁻1 早稲田大学柳井イニシアティブ(文化企画課内)

 柳井正氏(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)のご寄付により2014年に発足したUCLAとの共同連携事業です。日本文化研究者の知識と経験をグローバルに伝播させるとともに、国籍を問わず、研究者や学生が互いに切磋琢磨するなかで、未来の日本文化研究を伝承し、かつ新たに創造することを目指し、積極的に国際発信していきます。

ウエブサイト:
 柳井イニシアティブ
 早稲田大学柳井イニシアティブ
シアター能楽とは
 欧米および海外を拠点とする演者を中心に構成された国際的なパフォーマンス団体です。日本の能楽を広く海外で紹介することで能楽に対する国際的理解を深め、交流を図るとともに、日本で親しまれている伝統芸能としての能楽の更なる発展を促すことも活動の目的としています。2000年の設立以来、多くの能楽師と共同で伝統的な能楽の英語翻訳をはじめ、その演目の英語と日本語の双方による公演を実施するだけでなく、自分たちで創作した作品の英語公演を実施しています。

~直近主な公演~
2017年 英語能『Blue Moon Over Memphis』~2018年、アメリカツアー
2019年 英語能『Emily』ロンドン公演
2019年 英語能『Gettysburg』アメリカツアー
2020年 英語能『Between the Stones』ヨーロッパツアー(喜多流大島能楽堂との合同)
2022年 オペラ『The Night Song of Orpheus』ワシントンツアー(InSeriesとの共演)
2023年 フランス語能『Medea』パリ公演(カンパニー三楽との共演)
2024年 英語能『青い月のメンフィス』東京・京都公演
2024年 フランス語能『Medea』パリ・オルレアン・ルクセンブルクツアー

ウェブサイト:

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