いつものおいしさをプラントベースフードで。GREEN KEWPIEが寄り添う未来

2025.05.22 10:58
近年、プラントベースフードが注目を集めています。これは、肉や魚、卵などの動物性原料を使わず、大豆や小麦などの植物性原料で作られた食品です。プラントベースフードは、健康面での利点だけでなく、温室効果ガスの排出量が少ないなどの環境への配慮からも、未来に向けたサステナブルな食品として選択する人が国内外で増えています。
キユーピーで新たに誕生した「GREEN KEWPIE」もプラントベースフードなど"サステナブルな食"を展開するブランドです。


今回はGREEN KEWPIE プロジェクトのリーダーを務める綿貫智香と、「GREEN KEWPIE 植物生まれのマヨネーズタイプ」を開発した研究開発本部の渡辺智砂に話を聞きました。


綿貫 智香
キユーピー GREEN KEWPIE プロジェクトリーダー
渡辺 智砂
キユーピー 研究開発本部 食創造研究所 市販用開発部 マヨネーズチーム
未来を考えた食の新たな選択肢
綿貫「私たちはGREEN KEWPIEを『サステナブルな食に挑戦するブランド』と位置づけています。ブランド誕生のきっかけは、植物性原料で卵のような彩りと味わいを実現したHOBOTAMA(ほぼたま)という業務用の商品を開発したことでした。発売すると大きな反響があり、『こんな商品が欲しかった』というポジティブな声をたくさんいただきました。
卵が食べられなかったり、動物性の食事を避けていたり、商品に興味をもってくれた理由はさまざまで、そのような多様なお客様に新たな食の選択肢を提案していきたいと感じました。
また、どんな方に、どんな風に役に立ちたいのか、そして、どんな社会にしていきたいのかという私たちの想いをお客様にしっかり伝えていきたいと考えました。
そこで、新たな気持ちで寄り添っていくという想いで新しいブランドとしてGREEN KEWPIEを立ち上げました」
キユーピー GREEN KEWPIE プロジェクト 綿貫 智香
プラントベースフードでも、いつものおいしい味を実現
渡辺「HOBOTAMAが発売されたときには、植物性でもこんなにクオリティの高い商品がつくれるんだということに驚きました。GREEN KEWPIEという新しいブランドに従業員としてもすごくワクワクしていたところに、プラントベースフードのマヨネーズ開発のお声がけがあったので、ぜひ挑戦させてください!という気持ちでした」


綿貫「マヨネーズ、ドレッシング、パスタソースというキユーピーの主力カテゴリーに関しては、GREEN KEWPIEでも商品を出そうと当初から考えていました。主力商品だからこそ、社内からの味へのこだわりのハードルは高く、開発者にとってはプレッシャーも大きかったかもしれません」


渡辺「プラントベースフードだからと言って、いつものおいしさと大きく異なるようでは期待に応えられません。卵を使わずにマヨネーズのコクとうま味を実現するため、原料の調整、技術の磨き上げに取り組みました。マヨネーズの原料はシンプルだからこそ、それぞれの素材が持つ特徴や役割が非常に重要です。ほんの少しの変化でも、全体の味や食感に大きな影響を与えるので、一つひとつの原料の見直しから配合まで細かく対応しました。お酢は独自技術で醸造したマヨネーズ専用酢を使って仕上げています。創始者の中島董一郎がマヨネーズ専用のお酢を作る会社を設立したくらいお酢は大事で、マヨネーズの味の決め手になります。
他にも、卵の風味は香辛料とお酢で再現しています。キユーピーでは「卵の風味をおいしく長く感じられる技術」の特許を2017年に取得しており、その技術も活用しました。また、“絞り出し感”や“食べた時の口あたり”といったマヨネーズらしい物性の再現にもこだわりました。開発にあたり、工場や品質保証などさまざまな部門の知見も仰いでいますし、これまで培ってきた独自技術も生かされています。マヨネーズを長年大切にしてきたキユーピーグループの総合力があったからこそ、マヨネーズのおいしさを実現しつつも、GREEN KEWPIEらしいマヨネーズタイプができたと思います」
キユーピー 研究開発本部 渡辺 智砂


綿貫「GREEN KEWPIEは、『続けられるおいしさ』にこだわっています。そのため私たちは、お客様が日々の食卓で求めるおいしさを大切にし、それをプラントベースで実現することをめざしています。人は誰しも、心の中に『あの味』というものを持っています。その味は、単に食べ慣れているだけでなく、安心感や幸せな記憶と結びついていることが多いです。思い描いた『あの味』であることが継続に結びつきます。プラントベースでありながら『いつものおいしい味』を再現することで、長く愛され、お客様の食卓に自然に溶け込むことができると考えています」


渡辺「おいしさは食生活を豊かにし、食を楽しむことに欠かせない要素です。私たちは、味にこだわり抜き、研究や技術を磨いてきました。食の選択肢が増えることは、それぞれが好むもの、納得できるもの、自分のポリシーにあうもので同じ食卓を囲むことも実現できます。GREEN KEWPIEがお客様の日常の食卓の新たな彩りとなり、さらに『いつものおいしいあの味』として定番になれたら、これ以上の幸せはありません」
「未来を良くしたい」という想いが強い人たちと共に
綿貫「GREEN KEWPIEを手に取ってくださったお客様からは、『GREEN KEWPIEを応援したくなった』『それほど値段が高くなく、食生活に寄り添ってくれていると感じた』などの声をいただいています。
環境問題に関心はあっても何をすれば良いか分からないという人がGREEN KEWPIEを手に取るケースも多く、環境に配慮した選択肢の一つとして、ポジティブにGREEN KEWPIEを選んでいただいていることも分かってきました。
実は10代、20代の方々からも興味をいただいているブランドです。
『未来がより良いものになってほしい』と思いながら成長している、この世代の人たちは、サステナブルな取り組みに意欲的ですし、自分ごとになっています。
『エコプロ』という展示会に出展したときに、社会科見学で来ていた小学生や中学生の子たちが本当に熱心で、『これを食べたら社会はどう変わりますか?』などの質問をされ、彼らの環境意識の高さに驚かされました。また昨年、青山学院大学の学生さんからGREEN KEWPIEを学内の広告企画コンペディションのテーマにしたいというお手紙をいただき、一緒に取り組ませてもらいました。若い世代がどういったことを学び、どんなことを考え、将来どんな食を選択していくのかを学ばせてもらっています。こうした将来を担う世代の考え方やニーズがサステナブルな食に挑戦するGREEN KEWPIEの発展につながると考えています」


渡辺「展示会でお客様とお話しした際、菜食が中心のヴィーガンの方から『マヨネーズは手作りしていたので、こんなにおいしいものがあるのはありがたいです』と言っていただき、実際に喜んでいただけるお客様の声を聞けたのは自分にとってうれしい瞬間でした。
また、子育て中の友人から『こういうサステナブルな商品もあるんだね』と驚かれます。子どもたちの未来を気にかけている友人も多いので、サステナブルな商品への関心が高いと感じています。近年は、異常気象による自然災害が多数発生するなど、未来の食生活に不安を抱く人も増えていると思います。そういった不安にも少しでも寄り添えていけたらうれしいです」
いつまでも、おいしいものをみんなで楽しめる未来にするために
綿貫 「GREEN KEWPIEは未来に向けたブランドですから、まだまだ磨けると思っています。今、私が考えているのは、お客様の日常に自然により溶け込む存在にするにはどうしたらいいかということです。どこの量販店にも置いてあるブランドにしていきたいという想いはありますが、ただやみくもに店頭に並べても手に取ってもらえず、食品ロスになりかねません。それはサステナブルではないので、単に商品を提供するだけでなく、お客様の食生活スタイルや価値観に寄り添う必要があります。GREEN KEWPIEをどのような場面で、どのような理由で選んでいただいているのか、また、どのようなニーズがあるのかを理解する必要があります。そういったお客様の行動や価値観について商品を通してていねいなコミュニケーションをしていくことで、ブランドを育てていこうと思っています」


渡辺「例えば、食品原料が簡単に安定的に手に入らない時代になったとしても、柔軟に対応して、常に食生活に潤いを与えられるような商品を開発できるキユーピーグループでありたいと思っています。この先の未来でも変化を柔軟に受け入れて、流れについていくというよりも、つくり上げていくような会社であり続けられるよう、開発部門として技術を磨いて対応していきたいと思っています」


綿貫「未来って、いろんなことが起こると思うんです。でも、変わらず、みんなが食を楽しめる世界が、私のめざしたい未来です。GREEN KEWPIEでプラントベースフードを出したからといって、皆さんにそちらにシフトしてくださいと言うつもりはありません。いろいろな選択肢が共存して、自由に選べることが豊かさだと思います。この先の未来も、変わらず、おいしいものがあれば安心じゃないですか。おいしいものがあれば、誰しも笑顔になります。それが無くなってしまうかも知れないと想像するだけで、未来が暗く思えてしまいます。明るい未来には、おいしいものが必ずあります。そんな誰もが笑顔になれる食を選べる社会にしたいなと思っています」
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2025年5月公開
※内容、所属、役職等は公開時のものです

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