10XのStailerが「現場向けAI・DX」領域に進出

2025.05.20 12:00
10X
小売現場の労働生産性を高めるプロダクトを年内に5製品提供

株式会社10X(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:矢本真丈、以下10X)は、主力の「Stailer(ステイラー)」の新戦略として、従来のネットスーパー立ち上げ・運営に特化したプラットフォームから、AIを活用し小売現場のDX全般を支えるマルチプロダクト(複数製品群)へと進化することを発表します。2025年中に、Stailerシリーズで5プロダクト(既存プロダクトを含む)を提供します。第一弾として、「Stailer AI発注」を公開いたします。
背景:深刻化する人手不足と小売の生産性課題
小売業界では人手不足がかつてないレベルで深刻化しています。国内のスーパーマーケット事業者においては、仕入原価の高騰に加え、90%以上のスーパー事業者が「人手不足により事業継続に大きな影響がある」と回答しており(「スーパーマーケット白書2024」)、慢性的な人手不足を前提とした変化が求められています。こうした状況下で、「労働生産性」という経営指標の抜本的な改革が求められており、そのためにはネットスーパーのような一部業務のデジタル化にとどまらず、発注・価格設定・MD・販促といった店舗運営全体の業務フローをデジタルを前提として再設計することが必要となります。

「現場向けAI・DX」領域への進出・マルチプロダクト化
10Xは2020年にネットスーパープラットフォーム「Stailer」の提供を開始し、現在全国のスーパー・ドラッグストア13社に導入されています。提供開始から約4年間で、数百億/年 規模の流通総額へ成長するとともに、導入企業の流通総額は市場成長率+10.5%に対して、平均+56.7%と大きく上回る成長を実現しています。また、システムを導入するだけでなく、採算性の課題にも伴走し、デリシア社をはじめ複数の導入企業が、事業の黒字化を達成してきました。
今回、蓄積された知見を活かし、小売事業者の経営課題をより直接的に、スピード感を持って解決していくため、Stailerの領域を「ネットスーパープラットフォーム」から「小売DXをまるごと支えるプラットフォーム」に進化させ、あらたに「粗利創出」「業務改善」「データ運用」といった経営課題に対応した複数のプロダクト群を提供していきます。また、昨今急激に普及が進むAI活用についても、現場のスタッフが使いやすい形でStailerプロダクトにAIを組み込み、業務上の活用を支援します。
同時に、各プロダクトの共通の基盤として「Stailer ID」および「Stailer データストア」を活用することで、各領域に置いて円滑にデータの利活用が可能となります。
新プロダクトの紹介
今後、Stailerシリーズとして提供予定のプロダクトは以下となります。各プロダクト提供開始時期や機能の詳細については、確定次第お知らせいたします。
「Stailer AI発注」(2025年 7月)
小売業で長年課題とされてきた発注業務の属人化や手作業による負荷を根本から解消するSaaSです。売上・天候・販促情報など複数のデータをもとに、AIが自動で最適な発注内容を提案します。担当者の経験や勘に依存せず、誰でも安定的に最適な判断をすることができます。担当スタッフはスマートフォンで、簡単に発注業務を完了させることができ、大幅な生産性の改善が見込めます。
詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。

熟練ノウハウが必要だった商品発注が、誰で簡単に完結「Stailer AI発注」2025年7月提供開始
「Stailer AIプライシング」(2025年 冬)
インフレ環境下で仕入れ価格が上昇する中、粗利を確保するには商品ごとの価格操作が重要になっています。Stailer AIプライシングは、販売実績・価格・在庫データをもとに、AIが粗利益目標に応じた最適な商品・価格を自動で算出するプロダクトです。
価格変更の影響も追跡でき、売上・粗利率・PI値などの変化をモニタリングすることで、価格弾力性を全商品単位で分析・最適化できるのが特長です。これまで手作業では不可能だった価格操作の最適化を、日常業務に組み込めるようになり、利益の最大化を見込めます。
「Stailer MD」(2025年 冬)
商品データや売場情報、販促情報といったMD(マーチャンダイジング)関連のデータは、これまで業界内で統一されておらず、各社ごとに個別化・分断されていました。これが、小売業のDXや新サービス立ち上げのボトルネックとなっており、10Xにおいてもネットスーパー新規立ち上げの際には各スーパーのデータ生成に多額の投資が必要となっていました。
Stailer MDは、小売・卸・メーカー等の間でMDデータの流通と活用を標準化・効率化する基盤です。各種情報を統一し、ネットスーパーだけでなく、小売現場全体に関わるデータの集約・統合・活用を行うための基盤となります。
「Stailer OMNI」(2026年 春)
近年、小売企業が複数のサービス(店舗・EC・アプリなど)を展開する中で、ユーザー体験の分断が課題となっています。IDやポイント、購買履歴がサービス間で連携されておらず、店舗とデジタルの統合が進みにくい状況です。
Stailer OMNIは、既存の店舗IDやポイントシステムと、ネットスーパーのシステムを統合するOMOアプリです。これにより、店舗とオンラインを一気通貫でつなぐ顧客体験を提供でき、IDや購買履歴も統合することで一人ひとりのお客様の属性に応じた販促活動も可能になります。

Stailerブランドリニューアル
今回の戦略発表にあわせて、Stailerのブランドをリニューアルしました。
新たなブランドコンセプトは、「データとデジタル技術で未来を切り拓くリーダー」です。これまで支えてきたネットスーパー領域を越えて、小売業全体を支える存在へと進化する決意を込めています。
新しいロゴマークには、業界をリードする存在として「旗」のモチーフを採用しました。右上に向かう構図で、未来へ進む成長や変化もあわせて表現しています。

同時に、Stailer公式サイトをリニューアル公開しました。あわせてご覧ください。
【10Xについて】
会社名:株式会社10X(テンエックス)
本社:〒103-0004 東京都中央区東日本橋1丁目4-6 東日本橋一丁目ビル 5F
設立: 2017年6月26日
代表取締役社長:矢本 真丈

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