岩手県遠野市宮守町、人口約3,500人、高齢者が多いこの地域最後のスーパーの存続をかけ、今年の夏までに事業を立て直し、今後人口減少が進んでも「なくならない場所」として継続できる仕組みの構築を実現させたい。地域に残された最後のスーパー存続の危機 岩手県遠野市宮守町、小さな町の大切な生活を守りたい自己紹介
岩手県遠野市宮守町―。
道の駅「みやもり」の中で、スーパー・レストラン・仕出し・給食事業を営む株式会社マルシェの代表を務めております、中下雅徳と申します。
社長といっても、実際は地域のお母さんたちと一緒に、地域の台所をなんとか守ってきたような、小さな地域の営みです。
振り返れば30年。楽しかった思い出も、大変なことも様々ありました。「もう、やめようか」と思ったことも一度や二度ではありません。
それでも、今もここを必要としてくれる人がいる。だから、今日もお店を開けています。
このプロジェクトで実現したいこと
30年前に立ち上げた道の駅「みやもり」。今では、地域で買い物や食事ができる“最後の場所”になりました。
私たちがこのプロジェクトで実現したいのは、「これからもこの地域の暮らしを支え続けていくための、地域最後のスーパーの存続」です。
そのために、私たちは次の3つのことに取り組みます。
①経費/人件費削減によるスーパー部門のスリム化
→ レストランとスーパーを併設することによる業務の効率化
②空き時間を活用した生産性の向上
→ 込み合う時間以外での、自社商品の開発と製造
③事業を継続するための、新たなビジネスモデル構築
→ 自社開発商品によるスーパーとレストランの相乗効果と、集客だけに頼らない外販の強化
プロジェクト立ち上げの背景
◆「30年前、ここに夢を描いた」
平成7年。当時30代だった私は、祖母の代から続く商店街の食料品店を閉じ、道の駅「みやもり」の立ち上げに参画。そして地域の若者6人と村長と共に、全国でも先駆けとなる「道の駅併設型のショッピングセンター」を作りあげました。
食堂、スーパー、書店、薬局、美容院……。仲間とともに始めた“地域の夢”。
土日には観光客でにぎわい、たくさんの人が「また来るね」と声をかけてくれたのを今でも覚えています。
時代は流れ、高速道路の開通により来訪者は激減。
共同経営者であった仲間の死、コロナ禍、SL銀河の運行終了ー。
ひとり、またひとりと店を閉じ、気が付けば道の駅に残ったのは、テナント、スーパー、レストラン、理容店のみ。
そのスーパーとレストラン、給食の3部門を守り続けてきました。
◆「地域の“食”を守るために、借金を背負ってでも続けてきた」
マルシェは、ただの商売ではありません。
買い物に出かけられないお年寄りにとって、唯一の生活の場。
保育園や老人ホームにも届けるあたたかい食事の拠点。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」で知られるSLを見に立ち寄った観光客の、心に残る味の記憶。
商売としてだけ考えれば、すでにやめていたかもしれませんが、どんなに経営が厳しくても、赤字でも、借金してでも「この場所をなくしたら、地域の暮らしそのものが壊れてしまうー」。
その想いを抱えながら、ここまできました。しかし昨今の食料品・エネルギー費・人件費等の高騰により、資金繰りも限界。このままでは、全てを閉めざるを得ないため、事業の再構築が急務となっています。
◆「でも、まだやれることがある」
それでも諦めきれずに悩んでいた私が出会ったのが、このクラウドファンディングです。なんとか繋いできた事業も、今回ばかりは本当に厳しい現状にあるため、これは私の最後のチャレンジです。
これから先、この町で生まれる“あたたかい記憶”のために。
一緒に、この場所を未来へ繋いでいただけたらありがたいです。
現在の準備状況
現在の状況に陥った原因が、外的要因(時代、コロナ禍、SL運行終了、昨今のコスト高騰)だけではなく、経営手腕の至らなさの反省の上に、事業継続のための仕組みづくりに力を入れ、チャンスをいただけた際に、事業を立て直す準備を進めております。
・レストラン銀河亭の看板メニューである「ひっつみ鍋」「めがね橋ラーメン」等を、ご家庭でも味わっていただけるように、冷凍商品として商品化。お土産として、レストランとスーパーの相乗効果を生み出し、通信販売等で店頭商売以外での売上確保を行います。
・赤字続きのスーパー部門は、古い冷凍庫・冷蔵庫で売場も広いことから水道光熱費が高く、スーパーとレストランが離れているため人員が分散され人件費もコスト高となっているため、レストランの隣にスーパーの売場を縮小して併設することで、経費削減と効率化を図る準備を進めております。
・得意ではないECやSNSも勉強し、商品ページや写真の準備、広報についても、宮守町ゆかりの方への案内や、地元新聞社への情報提供、そして店頭でのポスターやチラシ配布の準備も進めています。
完璧な体制とは言えませんが、「このプロジェクトを始めたからには、必ず継続できる仕組みをつくる!」そんな気持ちで、毎日少しずつ、前に進んでいます。
リターンについて
ただただ応援コース(3,000円/5,000円/10,000円/15,000円/30,000円/50,000円)
「とにかく応援」と考えてくださる方へに向けたリターンになっております。
《内容》
・お礼のメール(3,000円コースの方)/お礼のお手紙(5,000円コース以上の方)
・遠野市宮守の風景をお届けするポストカード(5,000円以上の方)
●おひとりで複数購入が可能です
●3,000円コースの方はメールアドレス、5,000円コース以上の方は住所・氏名のご記入をお願いします
●応援コメントも励みになります
また来てねコース【銀河亭お食事券】
(10,000円/15,000円/30,000円/50,000円/100,000円)
(※金額に応じて、3枚/5枚/10枚/15枚/30枚コースがあります)
銀河亭にきたことがない方も、かつて銀河亭に来てくださった方にも、ぜひまた銀河亭にきていただきたい、という想いを込めて銀河亭で使えるお食事券をお届けします。
《内容》
・金額に応じて銀河亭で使えるお食事チケットをお送りします。
・銀河亭でのお食事にご利用いただけます。1枚ずつの利用が可能です。
・現金への交換はできません。おつりはでません。
・チケットは2025年8月以降順次発送いたします。
・有効期間:チケット到着後〜2026年7月31日
自宅で楽しむコース【銀河亭・看板商品お届けセット】
(15,000円/20,000円/30,000円/50,000円/100,000円)
(※コースに応じて、内容が異なります)
銀河亭に来れない方にも、当店の味をお届けしたいとの想いから開発した銀河亭人気商品をお届けします。
《内容》
・次の5コースからお選びいただけます。
①②銀河亭・郷土料理 ひっつみ鍋セット(3個セット/4個セット)
③ 銀河亭・看板商品ラーメンセット(2種*3個セット)
④⑤銀河亭・人気メニューおまかせ定期便セット(4個*3回コース/6個*6回コース)
・ヤマトクール宅急便にてお届けします。
・全てのコースに、岩手県遠野市宮守の景色を切り取ったポストカードをお付けします。
・発送時期:2025年8月以降順次お届けします。
・保存方法:要冷凍(-18℃以下で保存してください)
・賞味期限:60日
・原材料及び添加物、アレルギー等の食品表示はお届け商品のラベルに表示してありますので、必ずご確認ください。
※画像はイメージです。お届けする荷姿が異なる場合がございます。
法人サポーターコース(100,000円/300,000円/500,000円)
地域に想いを寄せてくださる法人・団体様向けの応援枠をご用意しました。応援の証として、店舗内に社名やロゴを掲示し、地域の皆さまとつながる場を作ります。
《内容》
企業として、地域を支える“顔”になる応援のかたち。
・ 店内掲示(社名・ロゴ・企業紹介文)
・ 額入り感謝状(法人名入り)
・ 冷凍商品のお届け
・ 銀河亭Web・SNS等での企業紹介(希望制)
《このような企業様におすすめです》
・地域貢献や社会的責任(CSR)を大切にしている
・従業員や顧客の“地域とのつながり”を育みたい
・遠野や宮守にゆかりがある、または興味を持っている
・食や観光、地方創生に関心のある企業様 など
私たちと一緒に、遠野・宮守のこれからを育ててくださる法人サポーター様のご参加を、心よりお待ちしております。
スケジュール
5月(予定) スーパー部門移設準備開始
〃 外販商品販路拡大(市内直売所、ネット販売、海外展開への取り組み)
7月中旬 クラウドファンディング終了
8月上旬 リターン品順次発送
最後に
正直に言えば、人に頼るのが苦手でした。
「大変ならやめたらいい」と言われたこともあります。でも、ここがなくなったら、誰がこの地域の食を守るのか。そんなことを、ずっと考えてきました。
これまで、何度も「やめよう」と思って、それでもやめられなかったのは、ここに来てくれる人たちの笑顔があったからです。
地域にとって、食べる場所、買い物ができる場所が“あってよかった”と思ってもらえる未来のためー。
こうして文章にするのも、なかなか勇気がいりました。でも、今こそ「ここを残したい」という想いを、ちゃんと伝えなければと思いました。
たくさんの人に出会い、助けられ、ここまで来られました。その灯を、ここで絶やしたくありません。
どうか、皆様のお力をお貸しください。
応援の程、よろしくお願いいたします。