GINZA SIXリテールマネジメント株式会社
一本の木から始まる、価値転換プロセスを発信。2025年4月17日(木)~
Photo by Yasuyuki Takaki
銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」では、2025年4月17日(木)より、中村圭佑率いる設計事務所 DAIKEI MILLSと協業し、「一本の木が家具となり建築となる」、そのプロセスを多角的に魅せていく継続的なアートプロジェクト「A Tree(エイ・ツリー)」を始動しました。
GINZA SIXは開業時より「Where Luxury Begins 世界が次に望むものを」を掲げ、常に本質・本物を追求し、銀座の地から世界に向けてアートと文化を発信してまいりました。本プロジェクトでは、さまざまな空間デザインを手掛けるだけでなく、都市に存在するVOID(遊休施設や社会的隙間)を時限的に占有し、一般へ解放する運動「SKWAT(スクワット)」など新たなカルチャーを生み出す活動でも注目されるDAIKEI MILLSとともに、ものづくりの原点に本質的な価値を見出し、今後、国内外のアーティストと協業しながら、その価値転換を見せていくプロセスをアートとして表現します。
約3年にわたるプロジェクトの幕開けと今後にご期待ください。
中村 圭佑
中村 圭佑
1983年浜松市生まれ。2011年に設計事務所 「DAIKEI MILLS(ダイケイ・ミルズ)」を設立。2020年に社会に存在するVOID(遊休施設や社会的隙間)を時限的に占有し、一般へ解放する運動「SKWAT(スクワット)」を始動。2021年より「多摩美術大学 美術学部 建築・環境デザイン学科」の非常勤講師も勤める。
DAIKEI MILLS
DAIKEI MILLS(ダイケイ・ミルズ)は東京を拠点に活動する設計事務所。CIBONE、ISSEY MIYAKE、NOT AHOTEL、LEMAIREなどの商業空間からavex、kontakt、Takramなどのクリエイティブ企業のオフィスまでさまざまなプロジェクトに取り組み、人と空間の在り方について一貫してデザインの実践を通して考え続けている。
中村圭佑率いるDAIKEI MILLSとのプロジェクト「A Tree」を始動
古くから良材の産地として名高い奈良県吉野でとれる「吉野杉」に着目した本プロジェクトの第一フェーズとして、館内レストスペースには吉野杉のファニチャーが、屋上庭園にはアートパークが登場します。
■吉野杉の原木の魅力を伝えるファニチャーが登場
Photo by Yasuyuki Takaki
【制作者】 DAIKEI MILLS / 豊永林業 / 大谷木材
【展示場所】 3F~5F 中央吹き抜け周りレストスペース
【展示期間】 2025年4月17日(木)~2025年秋(予定)
<本プロジェクトへの思い>
モノが出来上がるまでには本当に多くの人と多くの時間、そして多くの技術がそこには存在する。ましてや小さな小さな材料や部材ひとつにとっても、それは同様だ。ただ、僕たちが普段毎日の生活の中で出会う状態は、すでにある程度の準備が 施されたものであり、その背後に隠れているそれに気づくことはとても難しい。さらにそこには多くの芸術性が潜んでいる。
今回のプロジェクトを通じて、普段見えていないそれを多角的に掘り起こし、モノができるまでの源流から成り立ち成果物までを、「木」という題材で時間をかけ、1人でも多くの方と美しく楽しく共有できたらと思う。
■A Treeムービー、中村圭佑のインタビュー記事を公開
中村圭佑のインタビューとともに、本プロジェクトの主役である吉野杉の伐採から製材の 様子を撮影。映像だからこそ伝わる、自然の雄大さ、畏怖をお届けします。館内各所のサイネージやGINZA SIXの公式SNSなどでご覧いただけます。
また、GINZA SIXの公式WEBサイトでは、中村圭佑のインタビュー記事を公開。プロジェクトの背景や、今後国内外のアーティストと協業し、アートやカルチャーの要素を取り入れた コミュニケーションツールとして機能を拡張する、3年間に及ぶ展示の全貌を紹介します。
ムービー:
吉野林業の「密植」と「こまめな間伐」からなる独自の育林方法はおよそ500年前、室町時代から今もなお受け継がれており、丁寧な世話によって現れる美しい木目と丈夫さは、日本の伝統的な建築物や神社仏閣、茶室から家具、 割り箸に至るまで、 広く日本のものづくりを支えてきました。
本プロジェクトでは、吉野林業を継承する豊永林業、大谷木材と協業し、林業の新たなフェーズを模索します。
豊永林業株式会社
1967年設立。日本で最も早く人工造林が始まった吉野の林業地で、現在16代目にあたる山主が所有する1500ヘクタールもの山林を管理。地拵え、植栽、下刈り、枝打ち、間伐など、日々山の整備に勤しむ。
株式会社大谷木材
大正4年創業。奈良県下市町にて製材所を営む。地元吉野の銘木をはじめ県産材を中心に、素材の魅力を活かした品質の良い木材を造り出す。歴史博物館や店舗用の建築材、メディア向けのセット用材木など納材先は多岐にわたる。多くの家庭に無垢材を取り入れてもらいたい思いで、テーブルやまな板製作にも取り組む。
■2025年秋以降、6組のアーティストとコラボレーションを実施
国内外で活躍する6組のアーティストによるプロダクトを2025年秋以降に順次展開予定。それぞれの独自解釈を通じて、 一本の木 (約20m)をまるまる使い家具や小さな建築を製作していきます。
詳細は後日発表します。
■ROOFTOP ART PARKが登場
年輪の幅が細かいことから狂いが出にくく、丈夫な吉野杉。美しさと強さを同時に兼ね備えた202個の吉野杉の木片が屋上庭園に広がります。
吉野杉は全て「背割り」という、乾燥による材面割れを防止・軽減させるための製材工法が施されています。夜はこの「背割り」を用いた演出で、 幻想的な光が現れます。
銀座の地に突如現れた500年以上続く吉野の森を肌で体感しながら、思い思いの時間をお過ごしください。
【監修】 DAIKEI MILLS
【展示場所】 GINZA SIX ガーデン(屋上庭園)※開放時間 7:00~23:00
【展示期間】 2025年4月17日(木)~6月1日(日)
【サイズ】 幅2700×奥行810×高さ100cm
【協力】 HAKUTEN/豊永林業/大谷木材
Photo by Yasuyuki Takaki
<LIGHTING PRODUCTION>
年輪の積み重ねの100 年と吉野杉が持つ生命力を光の演出で表現します。
【テーマ】Time and Vitality
【照明演出】18:30~23:00 毎時 00 分/15 分/30 分/45 分