【新サービス】「環境配慮」と「低コスト化」を両立する羽毛布団「AMELTIS(R)Duvet」をホテル・旅館向けに販売開始

2025.03.27 09:00
東和
世界初 熱水で溶ける糸で縫製した羽毛布団「AMELTIS(R)Duvet」の販売を開始。長期間利用後も新品同様によみがえる製品設計で「環境配慮」と「低コスト化」の両立を実現。

縫製業の東和株式会社(所在地:福島県本宮市、代表取締役:佐藤恵一)は、2025年2月より、世界初の熱水で溶ける特殊な縫い糸(溶解糸)を用いて縫製した羽毛布団「AMELTIS(R)Duvet」を販売開始いたしました。サーキュラーエコノミーへの関心が高まる中、布団も『捨てる』から『再利用する』時代へのシフトが急務です。「AMELTIS(R)Duvet」は、使用後に回収され何度もリユースまたはリサイクルできるように設計されており、既存の羽毛布団よりも長く清潔にご利用いただけるため、「環境配慮」と「低コスト化」を両立いたします。まずは、ホテル・旅館などの法人向けの販売となりますが、将来的には一般販売も検討しています。

■商品・サービス概要
1. 「AMELTIS(R)Duvet」は、内側の羽毛パックを120℃の熱水で溶ける糸(溶解糸)で縫製し、外側の側生地は95℃の溶解糸で縫製しています。
2. ホテル・旅館などで一定期間利用された後に回収され、95℃の熱水に30分間浸すことで、羽毛パックと側生地に分離することができます。
3. 羽毛パックは乾燥後に新しい側生地を95℃の溶解糸で縫製することで、新品同様に再生し再利用が可能となります。
4. 2.で分解された側生地は、素材が綿100%である場合には炭化綿にリサイクルされ、ポリエステル繊維が混ざった綿で構成される場合にはアップサイクルされて再資源化されます。
5. 1.~3.を繰り返すことにより、羽毛布団を長く清潔にご利用いただけます。
6. 長年利用されて再利用が難しくなった「AMELTIS(R)Duvet」は、120℃の熱水に浸すことで、側生地だけでなく羽毛パックも分解できます。中身の羽毛は、除塵・選別によりさらに利用可能なもののみを取り出すことができ、再生羽毛原料としてリサイクルされます。
ホテルに設置された「AMELTIS(R)Duvet」のイメージ
95℃の熱水により解体された「AMELTIS(R)Duvet」

契約形態:リースまたは購入が可能です。
商品スペック:パターンオーダー生産方式を採用しており、「羽毛の種類と充填量」「側生地の種類」「サイズ」など、お客様のご要望に合わせていくつかのパターンからお選びいただけます。
数量・納期・価格:お問い合わせいただき、個別にお見積もりいたします。

詳細はこちら:
■開発の背景
世界的な需要供給バランスの変化や動物愛護の観点から、年々希少性が高まる「羽毛」。本来、羽毛の寿命は百年とも言われていますが、多くの羽毛布団はその寿命を全うせず、古くなるとゴミとして捨てられ、燃やされるのが現状です。そんな貴重な資源である「羽毛」のライフサイクルを延ばすため、「AMELTIS(R)Duvet」が開発されました。熱水処理で溶ける特殊な縫い糸で縫製されているため、使用後の羽毛布団の解体にかかる負担を大幅に軽減し、羽毛を傷めることなく綺麗な状態で取り出し、新しい製品へと生まれ変わる循環を創出いたします(※)。

※従来、羽毛布団は、中身の羽毛を取り出すために破砕してリサイクルされていたため、手間がかかり、側生地は羽毛が絡まって切り刻まれた状態でした。「AMELTIS(R)Duvet」は、破砕せずにリユース・リサイクルできるため、羽毛パックや側生地の再資源化率を大幅に向上いたします。

■溶解糸「AMELTIS(R)」とは?
制服の縫製を手掛ける当社が10年以上かけて開発した、繊維産業におけるサーキュラーエコノミーを推進する縫い糸です。繊維製品をリサイクルするためには、縫い糸を手作業で解かなければならず、この作業には多大な時間とコストがかかるため、リサイクルの推進を妨げる一因となっていました。水溶性ビニロンを原料としたこの糸は、熱水処理で溶けるため、縫製製品の各パーツを綺麗な状態で分解でき、「衣類の分解」を格段に容易にします。従来、水溶性ビニロンは染色が不可能とされていましたが、独自の技術により染色に成功し、現在では150色以上の染色が可能で、幅広い色味のニーズに対応いたします。また、この糸を使って縫製された製品は、洗濯・ドライクリーニングも可能で日常生活で糸が溶ける心配はございません。溶解時には溶剤などの薬剤は使用せず、熱水のみで溶けるため環境に優しく、また原料の水溶性ビニロンの主成分であるPVA(ポリビニルアルコール)は生分解性プラスチックであり、環境への負荷の少なさも特徴です。
溶解糸「AMELTIS(R)」。150色以上の染色が可能
「AMELTIS(R)」で縫製されたダウンウェアと解体後の写真

AMELTIS(R)は、2023年4月に経済産業省が発行する「
」のP.7に掲載されました。

■東和株式会社について
福島県本宮市に本社を構える1906年創業の縫製工場であり、制服の製造を主な業務としております。溶解糸「AMELTIS(R)」を筆頭に先端技術開発にも力を入れており、手掛けるプロジェクトは多岐にわたります。経済産業省の「地域未来牽引企業」に認定されています。
福島県本宮市にある東和株式会社の本社外観


■会社概要
商号   : 東和株式会社
代表者  : 代表取締役 佐藤 恵一
所在地  : 〒969-1128 福島県本宮市本宮字舘町2-1
設立   : 1948年12月
事業内容 : 被服類の製造、加工、修理及び中古品の販売。
資本金  : 4,500万円

【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
東和株式会社 アメルティス事業部
TEL:0243-34-2718
メール:info@ameltis.jp

※本リリースに記載された内容は発表日現在のものであり、予告なしに変更される可能性があります。

以上

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